O2 SPRING & SUMMER & ANYTIME

[あらゆるパンツ801OS化計画 Ⅲ] ディナーにも穿いていける、 きれいな顔のデニムパンツをつくろう。 WESTOVERALLS 大貫達正さんと語る

WESTOVERALLS

予告08

デニムブランドWESTOVERALLSのシグニチャーモデル
「801Sデニム」のシルエットで、
世の中のパンツを、もっと穿きたくなるようにしよう。
そんな壮大な野望のもとに
WESTOVERALLSと〈O2〉が共同で推進しているのが、
「あらゆるパンツ801OS化計画」です。
チノパンツ、コーデュロイパンツにつづく第3弾は、
なんとデニムパンツ。
一周して結局ジーンズにもどってきた?
ノンノンノン、そうじゃありません。
つくりたかったのは、ディナーにも穿いていけるような、
きれいな顔をした、上品なデニムパンツなのです。

大貫 達正(おおぬき たっせい)

フリーランス デザイナー。
小学生のころからヴィンテージ古着に興味を持ち、
アメリカやイギリス、フランスの古着を中心に
販売からバイヤー、ショップディレクションまで
幅広く携わる。
現在はフリーランスとして「HELLY HANSEN」の
クリエイティブアドバイザーをつとめるほか、
「HELLY HANSEN R.M.C」「OLDMAN'S TAILOR」そして
「WESTOVERALLS」の企画ディレクションを手がける。

色落ちしない、ずっときれいなデニムパンツ

〈O2〉チーム
(以下O2)
達正さん、こんにちは!
大貫
こんにちは、いらっしゃい。
O2
あれ?
大貫
どうしました?
O2
なんだかきょうは、いつもにも増して、
おめかしですね。
大貫
やだなあ、なにを言ってるんですか。
あたらしい「801OS」の取材があるっていうから、
正装しているんですよ。
O2
あっ、いま達正さんが穿いてるのが、そうなのか!
おおー、いいですね。
大貫
今回つくった「801OS ディナーデニム」に、
デニムのタキシードジャケットをプラスした、
デニムの正装スタイルです。
O2
さっそくその話をしましょう。
もともとデニムだった「801S」をチノパンに置き換えたのが
「801OS」ダブルネームのはじまりだったわけですが、
今回はそれをまたデニム素材にもどすという、
ひねくれた展開になりました。
大貫
ひねくれてますよね。
でも、ディテールはチノパンで、
しかも「エバーリジッド」という
色落ちしないデニムを使っているので、
ふつうのジーンズの見えかたとはまったくちがいます。
O2
スラックスみたいな、上品な顔つきですよね。
ディナーにも穿いていけるということで、
「ディナーデニム」と呼ぶことにしました。

WESTOVERALLS×〈O2〉 
801OS ディナーデニム

O2
色落ちしないデニム素材っていうのは、
むかしからあったんですか?
大貫
たぶん開発されて7、8年ほどだと思います。
当初は厚手のヘヴィオンスしかなかったんですが、
最近はライトオンスだったり、
目面がきれいなものも出てきていて、
それで今回、使えそうかなと思いました。
O2
色落ちしないデニムって聞くと、
ちょっと邪道のようにも思えるのですが。
大貫
わかります。
ぼくも当初は使うのをためらっていました。
でも、スラックスっぽく上品に穿きたい場合は、
色落ちしないほうがきれいだし、
ドレスコードがあるような場所にも穿いていけるから、
今回の企画には合っていると思います。
O2
いやあ、なんか、思った以上にいい雰囲気ですよ。
O2
せっかくだから、
ジャケットについても教えていただけますか。
大貫
これはね、リーバイス社が
ビング・クロスビーのためにつくった、
タキシードジャケットなんです。
O2
ビング・クロスビーって、俳優で歌手の?
大貫
そのビング・クロスビーです。
1951年のことですが、
彼がホテルにチェックインしようとしたところ、
ジーンズを穿いていたせいで、
入館拒否されたというエピソードがありまして。
O2
ああそうか、デニムって作業着だから。
大貫
ビング・グロスビーとスポンサー契約を結んでいた
リーバイス社がその話を耳にして、
きっと「ふざけんな」って思ったんでしょうね、
ホテルにも入れるようなデニム地のタキシードを
わざわざつくって、彼にプレゼントしたんですよ。
O2
へえ! 渾身の一着というわけですね。
大貫
当時、宣伝用などで135枚か201枚つくられたみたいですが、
念願叶って、オリジナルを手に入れることができました。
O2
復刻とかじゃなくて、ほんとに当時の?
うわ、それはすごい。
大貫
今回の「801OS ディナーデニム」は、
こんなエレガントなタキシードジャケットと
合わせてもだいじょうぶです。
O2
たしかに、ちゃんと合います。
スラックスっぽくきれいに穿けて、
そのまま色落ちせず、夏にも涼しく感じる、
そうとう優等生なパンツができたと思います。

定番のチノは、より女性が穿きやすく。
+春夏向きのバックサテンのパンツも。

O2
「801OS」の基本、定番のダブルネームチノは、
2020年春夏で使った素材の色ちがいになりました。
大貫
前回よりやや赤みがかったベージュをえらびました。
より女性が穿きやすくなったんじゃないかな。

WESTOVERALLS×〈O2〉 
801OS ダブルネームチノ

O2
秋冬のマットな落ち着いた雰囲気もよかったですが、
これはこれで、春夏らしく明るい感じでいいなあ。
大貫
ちょっと光沢があるんですよね。
生地がそんなに厚くないところも、いいと思います。
O2
(力をこめて)基本のブルーデニムとチノパンが
しっかり支持されることが、
「新定番」をめざす〈02〉シリーズとしては、
だいじだと思うんです!
大貫
どうしたんですか、急に(笑)
でも、まあ、たしかにそう思います。
ご覧のみなさま、どうかよろしくお願いいたします。
O2
ダブルネームじゃない通常ラインからは、
定番の801Sブルーデニムにくわえて、
オフホワイトとコーラルピンクを
チョイスさせていただきました。

WESTOVERALLS 801S シーズン

(コーラル・オフホワイト)

大貫
こちらはデニムではなくて、コットンとリネンが入った、
バックサテン生地を使っています。
O2
サテンを裏返しに使っている生地ですね。
大貫
たとえばリーバイスでも、60年代に
サテンのパンツをつくっていたりするんですが、
生地が厚くて春夏向きではないので、
もうちょっと現代的に穿きやすくしています。
O2
うす手でしなやかだし、表情もカジュアルです。
大貫
素材がうすいので、のっぺりした感じにならないよう、
しっかりタンブラー乾燥をかけて
パッカリング(縫い目のところに出るシワ)を出したり、
茶色のステッチで配色をきかせたりしました。
O2
たしかに、それだけでずいぶん変わります。
大貫
新品の状態でも風合いがありますが、
穿きこんでいったときに、いい味が出てくると思いますよ。
O2
涼しいし、夏でもロングのパンツを穿きたいときに
よさそうな気がします。
大貫
ええ、麻が入っているので速乾性もあるし、
これからの季節には便利なパンツだと思います。

箱じゃなくて、バンダナがついてくる

O2
あのう、さっきから気になっているんですが、
このポケットに縫いつけられているのは、バンダナですか?
大貫
そう、いままでは箱に入れて販売していたんですけど、
環境配慮のこともあったりして、やめたんです。
せっかくなら使ってもらえるものをということで、
かわりにバンダナをつけることにしました。
O2
そうか、どのパンツにも、バンダナがついてくるんだ。
バンダナって、なんかうれしいですよね。
ハンカチにもなるし、スタイリングのアクセントにもなる。
大貫
何をつけるかいろいろ考えたんですが、
お得な感じがするのは、バンダナかなと。
O2
何枚あっても困らないですしね。
大貫
そうそう。
もちろんコストは高くなりますが、
買ってくれる人のことを考えると、
やっぱりなにかつけたくなるんです。
O2
買ってくれるお客さまにいい気分になってもらいたいって、
達正さんはずっと言いつづけてますよね。
そういうところ、信用できる人だなと思います。
見ためは怪人物ふうだけど(笑)
大貫
褒められたような、そうでもないような(笑)
いや、でも、ありがとうございます。

(おわりです)

ほかでは買えない、
〈O2〉ならではの展開です

WESTOVERALLS × O2801OS シリーズ

WESTOVERALLS×〈O2〉
801OS ディナーデニム
¥23,100(税込)

WESTOVERALLS×〈O2〉
801OS ダブルネームチノ
¥23,100(税込)

WESTOVERALLS
801S シーズン
¥24,200(税込)

WESTOVERALLS
801Sデニム
¥20,900(税込)

シェアする