ジャケットのキリッと感と、 カーディガンのゆったり感。 どちらもこの1着でOKです。

tsuki.s

予告03

じょうぶで使いやすくて、着た人が美しく見える
まさに新定番なアイテムばかりを作り出している
「tsuki.s(ツキドットエス)」。
この秋冬は、カジュアルにも、きちんとした場面にも使える
ジャージージャケットと、
超極細畝でまるで無地に見えるコーデュロイパンツが
あらたに仲間入り。
どちらも、素材選びからパターン、使いやすさまで
細部にまで気を配っているのが伝わってくるアイテムです。
デザイナーの末永さんと、パタンナーの小澤さんに
くわしくお話をうかがいました。

末永 津喜子(すえなが つきこ)

糸会社にて編物講師、ニットテキストのデザインを経て、
大手アパレルのニットデザイナーとなる。
2011年に自身のブランド tsuki.s を立ち上げ
現在にいたる。

小澤 花樹(おざわ はなき)

美術大学で版画を学んだ後、
アンティーク着物の販売やアパレルでの経験を経て、
tsuki.sの立ちあがりを共に手伝い、現在にいたる。

ジャケット? それともカーディガン?
‥‥その両方です!

レディス ジャージージャケット(グレー)

レディス ジャージージャケット(ネイビー)

末永
最近はかっちりしたジャケットを着る機会が
減ってきましたけど、
それでもきれいな格好でいなきゃいけない場面って
あると思うんです。
〈O2〉チーム
(以下O2)
たとえば、いいレストランとか、子供の授業参観とか…。
末永
そうそう。
でも、あまりにかっちりしたジャケットだと
堅苦しいし使う場面も限られるので、
ちょっとカジュアルな雰囲気もある
カーディガンふうのジャケットをつくったんです。
毛足の短いフリンジをアクセントにしているのも
ポイントです。
小澤
しかもこのフリンジ、ウールなんですよ。
元のフリンジはもっと毛足が長いものなのですが、
製品をつくるときに工場さんで
短くカットしてもらっています。
O2
ウールなんですね!
あまりみかけないフリンジだな、と思っていました。
やさしい印象があって、すてきです。
末永
グレーには白のウール、
ネイビーには黒のウールフリンジをつけました。
最初は派手かなと思ったんですが、
かわいく見える配色になりましたね。
O2
とってもかわいいです。
ボディの、このモコモコとした質感の生地は…。
小澤
ウール100%のジャージー編みに
圧縮加工をほどこして、
ブークレのようなふわっとした質感を
表現しているんですよ。
末永
イタリアのジャージーメーカーの素材を使っています。
ブークレといったら布地の表面に
輪っか状の糸が出て毛羽立っていますが、
これは梳毛の糸でジャージー編みにしているから、
毛羽がなくて表面もすっきり。
軽いのも特徴です。
O2
着てみると、見た目以上に軽さを感じます。
ふわっとした感じ。
末永
裏地もなくしているので、
より軽く感じていただけますね。
ふつうのジャケットとはちがって
ジャージー編みなので伸縮性もあります。
O2
ほんと、肩まわりはわりとコンパクトなのに
腕を動かしてもきゅうくつに感じないんですよね。
末永
でしょう。
着ぶくれして見えず、
すっきりした印象なのに動きやすいと思います。
O2
ウール100%なのに、まったくチクチクしないし。

コートの季節が来る前も、
コートの季節が始まっても。

小澤
最近は夏が終わって真冬までが長いから、
コンパクトなシルエットなぶん
アウターにもインナーにも使ってもらえると思います。
末永
冬は上にマフラーを巻いてもいいし、
スカーフを首元に巻いて華やかにするのもいいですね。
O2
すてき!
きりっとしたい場面にも着ていきたい。
末永
ジャケットらしい顔も、
カーディガンとしての顔も両方あるから、
いろいろなシーンに合うと思いますよ。
O2
コートが登場するまではこれをアウターにして、
コートの出番がやってくる季節になったら
これをカーディガン感覚で中に着て。
長く着られそうです。

無地に見える極細畝のコーデュロイパンツ

レディス ミニコールワイドパンツ

O2
遠目では無地でも、よく見ると畝があるような…。
末永
そう、これはコーデュロイパンツなんです。
それも、極細畝の。
畝になっているからちょうどいい肉厚で、
安心して穿いていただけるかなと思います。
O2
こんなに細いコーデュロイ、初めて見ました。
小澤
コーデュロイパンツって
カジュアルなイメージが強いですが、
これは極細のコーデュロイだからカジュアルすぎず、
かといってスラックスのようにきれいすぎる感じもなく、
大人の女性が穿くパンツにちょうどいいと思います。
末永
光沢も控えめで、ほどよくカジュアル。
小澤
裏地をつけているのもポイントですね。
O2
内側にさらりとした裏地がついていますね。
秋冬用のパンツだからですか?
末永
そうですね。
やはり女性にとっては
パンツの裏地があったほうがいいなと思ったんです。
まず、すべりがよくて穿きやすくなります。
そして、寒くて中にタイツを穿いたときに
静電気が起きにくくなるというメリットも。
小澤
裏地があるぶん、
履いたときにかたちがきれいに出るというのもありますね。
O2
なるほど。
裏地の重みでストンと落ちて、
シルエットが保たれるんですね。
末永
かたちはストレートのシルエットで、
tsuki.sではずーっとやっています。
とっても穿きやすいから、かたちはそのままに、
夏は麻を入れたり、冬はウールだけで作ったりして
季節によって素材を変えていますね。
O2
tsuki.sでは定番のかたちなんですね。
末永
秋冬はこの極細コーデュロイで。
しかも、3%ポリウレタンも入っていますから、
ストレッチが効いて脚さばきも楽々です。
小澤
ウエストがゴムになってるというのも
穿きやすさを後押ししていますよね。
末永
ゴムだと楽ですよ。たくさん食べても、
おなかにやさしい服づくりを心がけています(笑)。
O2
ありがたいです。
末永
おしゃれな服でもきついサイズを無理して着るよりは、
体にやさしいものを着たいなって思っています。
O2
このコーデュロイパンツに何を合わせるのがおすすめですか?
末永
なんでも自由に着ていただければ。
どんなトップスでも受け止める、
ふところの深いパンツだと思います。
小澤
ざっくりしたニットでも、
ハイゲージのニットでも合いそう。
末永
シルエットはややワイドですが、
極端に太くないので、合わせる靴も選びません。
小澤
腰まわりがゴムなので、
身長のある方もない方も好きな丈に合わせていただけます。
末永
気がついたらこれを穿いていた、
っていうような存在になればいいですね。

(おわりです)

tsuki.sレディス ジャージージャケット
各¥31,900(税込)

tsuki.sレディス ミニコール
ワイドパンツ
¥22,000(税込)

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