スカート? いいえ、パンツなんです。いちど履いたら手ばなせない冬のラップパンツが新登場。そして名作カーディガンの新色も!

tsuki.s デザイナー 末永津喜子さん パタンナー 小澤 花樹さん

予告02

きちんと上品だけれど、リラックスできる。
じょうぶで使いやすくて飽きない、
まさに新定番なアイテムばかりを作り出している
「tsuki.s」から、昨年好評いただいた
ウールフライスカーディガンの新色や、
末永さんが「昨冬ほんとうによく穿いた」とおっしゃる
ダブルサテン生地のラップパンツが登場です。
いちど着てみたら、
その意味がきっとわかっていただけるはずです。
デザイナーの末永さんと、パタンナーの小澤さんに
くわしくお話をうかがいました。

末永 津喜子(すえなが つきこ)

糸会社にて編物講師、ニットテキストのデザインを経て、
大手アパレルのニットデザイナーとなる。
2011年に自身のブランド tsuki.s を立ち上げ
現在にいたる。

小澤 花樹(おざわ はなき)

美術大学で版画を学んだ後、
アンティーク着物の販売やアパレルでの経験を経て、
tsuki.sの立ちあがりを共に手伝い、現在にいたる。

パンツとスカートのいいとこどり

――
この秋冬の新作として、「ラップパンツ」が
はじめてお目見えしました。

▲tsuki.s レディス
ダブルサテンラップパンツ

小澤
じつは、このかたち自体はブランド初期からあるんです。
私たち自身がよく穿くから、いろいろな素材でつくっています。
末永
そうなんです。
ちょっとおやすみしていた時期もあったんですが、
昨年もとてもよく穿いたので、やっぱりいいねって話になって、
じゃあつくりましょう、って。
――
ラップパンツとはどんなパンツなんですか?
小澤
ラップとは“巻く”という意味で、
前の部分を巻きつけるようなかたちになっているので、
そう呼ばれますね。
末永
オーソドックスなパンツではないし、
かといってスカートでもないし、
ちょっとシルエットにニュアンスのあるパンツになります。
――
パッと見はスカートに見えますね。
でも、じつのところはパンツだっていう。
小澤
ええ。
スカートっぽく見えるのは、
外側のわきの縫い目をなくして
きれいに見せているのもありますね。
――
ほんとだ。
股の内側に縫い目をもってきているんですね。
小澤
気づかれにくいところですが、そこがポイントです。
――
穿くときは、前のひもをむすぶ感じですか?
末永
いえ、中についているボタンで留める仕様になっています。
――
おーっ、外からは見えないところに。
小澤
さらに、前にグログランリボンがついていて、
うしろ側にはゴムが入っているので
ウエスト位置も調整して穿いていただけます。
末永
立っていても、座った状態でも
楽な気もちでいられると思います。
ストレッチが効いた生地のおかげもありますしね。
――
昨年の秋冬に販売したパンツと同じ、
ポリエステル素材のダブルサテンですね。
小澤
ハリと厚みのあるダブルサテンは
ストレッチがきいて、すべりもよく
さらっとした穿き心地です。
――
ダブルサテンのツヤ感と、
ふかいネイビーの色合いがあいまって
どんなトップスも受けとめてくれそう。
末永
股上がふかくて、フロントにデザイン性があるので
トップスをタックインしてもかわいいと思いますよ。
――
かわいいですね!
気がきいているけど、でもやりすぎていない
ほんのり個性がアピールできるラップパンツ、
秋冬パンツの新定番になりそうです。

tsuki.sの名作カーディガン

――
昨年ご好評いただいたウールフライスのカーディガンを
ふたたびお取りあつかいさせていただけることになって
うれしいです。
私ごとですが、これ、毎日のように着ていました。
末永・小澤
ありがとうございます。

▲tsuki.s レディス
ウールフライスカーディガン

――
着ていてきれいだし、使いやすくて。
着すぎているくらい着ていました。
かるくてコンパクトになるから、
持ちはこびもらくだし。
末永
バッグに入れたまま気がつかないで
帰ってくるときもある、みたいなね。
――
そうなんです!
末永
わたしのおともだちもよく着てくれていて、
彼女いわく「会社のなかは空調がきいているから、
脱ぎ着しやすくて気もちいいこのカーディガンは
ずっと手もとに置いている」って。
――
わかります。
なので、あらためてそのよさをみなさんにお届けしたいなと。
末永
セーターがわりに着てくださっている方が
多いような気がしますね。
小澤
昨年の暖冬が影響しているのか、
毛足の長いニットは暑すぎるっておっしゃる方もいるし、
最近は機能的なインナーもあったりするから、
モコっとするのはどうも…ってときに
ウールフライスはちょうどいいんだと思います。
――
かるくてうすいから、
シャツのうえに着てもごわごわしないし、
あたたかさもちょうどいいなって思いました。
末永
このうすさだから、
あたたかい日はTシャツにはおるだけでいいし、
逆にすこし肌寒い日は、
アウターの下に一枚差し込む、というのもしやすいです。
麻やコットンなどの軽めのアウターの日でも、
これがあるとちょうどいい。
――
つなぎ役として活躍する期間が長いですよね。
わたしは春になっても着ていました。
自然と登場回数が多くなるので
まさに名作のカーディガンだなと思いました。
末永
見た目ではウールなのか
ちょっとよくわからない、っていうのも
着る期間を長くしてくれているのかもしれませんね。
小澤
つるっとしていて、ケバがないですからね。
末永
ふだん着でもオフィスカジュアルでもぜんぜんいけます。
ちょっとエレガントな雰囲気が出るように思うんです。
これを着ると、そのひとの女性らしい部分が、
より引き立つような気がします。
着かたもいろいろできますよ。
全部ボタンをきっちり留めてもいいし、
上のボタンだけ留めてすそが広がるように着てもかわいい。
――
かわいい!
ボタンの留め方で印象も変化しますね。
今年は定番のブラックに新色のサックスがくわわりました。
末永
今年はこういううすい水色がいいなって。
小澤
サックスの色合いがきれいですよね。
――
エレガントなブラックと繊細な印象のサックス、
どちらもよくて悩みます!

(おわりです)

tsuki.sレディス
ダブルサテンラップパンツ
¥26,400(税込)

tsuki.sレディス
ウールフライスカーディガン
各¥20,900(税込)

tsuki.sレディス
ウールフライス クルーネック
各¥16,500(税込)

シェアする