5DW メンズショップ イシカワ
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「ONE KILN」のカップで
何を飲みましょう?
今週、「5DW+」(ファイブ・ディー・ダブリュー・プラス)に
登場するのは、美味しいものをたっぷり飲みたくなる
鹿児島「ONE KILN」(ワンキルン)のカップです。



鈍く、どっしりとした、鉄のような表情。
けれどもこの陶器、見た目よりも軽いのです。
作家自ら掘るという地元の土と、
鹿児島のシンボルである桜島の
“火山灰”の釉薬を掛け合わせた
「ONE KILN」ならではのローカルクラフト。
使いやすく、何を入れても美味しく飲めそうなのが、
日々使いたくなる理由です。



なみなみと300mlは入るサイズゆえに、
なんだか、飲むものも、
ふだんのものにひと手間かけたくなりました。
そこでコーヒー、お茶、お酒といった
“液体”をこよなく愛する嗜好系ライターの
藤森陽子さんを指南役としてお呼びし、
朝昼晩と、これを飲めたらいい一日が過ごせるに違いない、
とっておきのメニューを教えてもらいました!


「ONE KILN」のカップで飲んだら
絶対に美味しいドリンクメニュー6選。
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藤森
「キンキンにカップを冷やしてビールを注ぐ」という案は、
もうそれだけで美味しい一杯が飲めるのだと思いますが、
ひと手間かけたいというリクエストにお応えして、
カップの内側のブルーとイエローのバランスを見つつ、
朝、昼、晩とそれぞれふたつずつ、
以下のようなメニューを考えてみました。



コーヒー、お茶、炭酸水、ウイスキー、ジン、数種の柑橘、
塩あたりの材料があれば、
いろいろつくることができて楽しいですよ。



では、まずモーニング編から。
ふたつとも温かくて、
朝からホッとできる飲みものです。
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[MORNING]

いい一日は
朝の美味しい一杯から
はじまります。
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1 台湾茶(温)
「ONE KILN」のタンブラー型という特徴を
最大限に生かせる飲みもののひとつが台湾茶です。
茶葉を入れて、シュンシュンに沸いた湯を注ぐだけ。
開いた茶葉の美しさを愛でながら、そのまま啜(すす)る。
熱湯は台湾茶の特徴である香りを際立たせます。



ちなみに一煎目は小皿などで蓋をして蒸らすと
香りも風味もよく開きますよ。蓋、大事。



台湾烏龍茶の茶葉は日本の緑茶と異なり半発酵なので、
何煎も抽出することができます。
飲み進んでお湯が少なくなったら
何度でも注ぎ足すことが可能なんです。
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背が高いカップなので、
茶葉が底に沈むのがよいところ
(背が低いと茶葉が口に入りがち)です。
今日は、いただきものの
阿里山の春茶2022年のものを使ってみました。
<材料>
台湾茶1.5g、熱湯250ml〜
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2 カフェオレ(温)
濃いめに淹れたドリップコーヒーを用意します。
浅煎りの豆もフルーティーなオレになって
美味しいですが、
今日はどっしりとした苦味とコクを利かせた
深煎りの豆を使ってみましょう。



ちなみに、コーヒーを淹れず、
リキッドタイプを使うのであれば、
堀口珈琲の「AROMATIC」という
エチオピア「ウォテ ナチュラル」の
深煎りを使ったものが、ミルクを入れると
すごく華やかに“味変”しておすすめです。
(残念ながら今年のものはSold out)。



次に、フォームドミルクをつくります。
本日の牛乳は低温殺菌の「木次(きすき)乳業」の
パスチャライズ牛乳を。
泡立て器は「ブルーボトルコーヒー」のもの
(ナノフォーマー V2)を愛用しています。
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朝なので、目が覚めるよう
ミルクに和三盆を入れて甘くしてみました。
和三盆は一般的な粉末状のものでもいいのですが、
本日は和三盆のお干菓子を。
お干菓子には澱粉が入っているので、
ミルクが泡立ちやすくなる‥‥気がします。
これ、フランス料理の「リエ」
(デンプンや小麦粉を入れてとろみを出す手法)からの
インスパイアです(笑)。
ちなみにこちらは、モデルの香菜子さんが手がける
不思議キャラクター「おぱんつ君」の特製お干菓子。
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仕上げにカカオニブを細かく砕いてトッピングすると、
カカオの香りとほろ苦さがアクセントに。
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<材料>
深煎りのコーヒー豆で淹れたドリップコーヒー150ml、
牛乳100ml、和三盆適量、カカオニブ少々
2025-09-19-FRI
(つづきます)
「ONE KILN」のカップは
「5DW+」WEBショップにて、
2025年9月24日(水)AM11時発売!
[STAFF]

指南役:藤森陽子

文:小笠原民織