DOCTOR
darling人体実験シリーズ。
少林寺気功教室に通う。

「もしもしQさんQさんよ」を読んでいる方は、
とっくにご存じでしょうが、
邱永漢さんがスポンサーになって
「少林寺気功教室」が新宿で開かれているのです。
毎日、運動不足や不規則な生活を嘆きながら、
なんにもしないで暮らしている自分を変えようと、
この教室に通うと決めたのは去年の暮れでしたが、
やっと、重い腰をあげました。

指導員養成コースの説明会に行ってきた!

ほぼにちは、気功のミラクルな面にヨワい
ジャコメッティです。

全日本少林寺気功協会主催の、
気功指導員養成コース説明会というのに行ってきました。
darlingをはじめ、ほぼ日のメンバーが普段通ってるのは、
「気功健康教室」っていうのなんだけど、
「指導員養成コース」は、
指導員や気功師をめざす人はもちろん、
気功についてもっと深く学びたい人のための、
まあいわば上級者向けのコースらしい。

秦先生にこの説明会のことを聞いた時点で、
すでに行く気まんまんだったんだけど、
さらに後押しするように、
このコースを修了した方からのメールが、
ポストマンに舞い込みました。

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こんにちは。全日本少林寺気功協会5期生の金子です。
「ほぼ日」を毎日楽しく見ています。

今度、9期生の説明会があります。
説明会に出席される方々の雰囲気がとても不思議なので
是非、どなたかを派遣してみてください。

まず、
年齢層 老若男女
目的  武術、気功、健康を維持したい方。
    病気から直ったが再発防止。
    若くなりたい。
    
武術をめざす超健康な方と老人、病人、病み上がりの人、
仕事に疲れた人、元気になって仕事をバリバリした中年など
一同に会しているのです。これだけでも十分不思議。

少林寺にあこがれている人。半信半疑の人、
外気調整で体が回復したのでちょっと信じている人、
健康になるための糸口を探そうと必死な人などが、
目から自分の感情を訴えながら説明をきいているのです。

当日は、ビデオ、写真、体験談がありますので、
是非どうぞ。
価値観がまた広がるかもしれません。

ps。当日は、その場の気も強くなるそうです。
敏感な人は、ビルの数メートル手前から感じるそうです。
(ちなみに私は、そこまで敏感ではないです。)

※編集して短くしてあります
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気を、ビルの数メートル手前から感じる!?
ううむ、これは期待できそうだぞ。
行かねばなるまい。

というわけで、新宿にある協会本部へと、
いさんで出かけたのはよかったけど、
なんの因果か、道に迷いました。
新宿ではとにかくよく道に迷う。なんでだろうなあ?
今回も、大丈夫かなあ、と心配してたんだけど、
あんのじょう、思いっきり別の方角へ行っちゃった。

まあそれはいいや。
遅れながらもなんとかたどり着いたところは、
マンションみたいなビルの一室。
30名くらいの方が説明を聞きにいらっしゃってました。
最初のメニューのビデオ上映は終わってて、
秦先生じきじきに、指導員養成コースの
内容説明をしているところ。


説明会のようす

うむ、たしかに説明を聞いてるみなさんの様子は、
真剣そのもの。
それは顔の向け方や、身じろぎのしかたで、
なんとなく伝わってくる。
でも、後ろから見ているぼくには、
表情まではよくわかんない。
結局、出席されてる方の不思議な雰囲気というのは、
ぼくにはよく分からずじまいでした。

秦先生によると、指導員養成コースのプログラムは、

・少林寺三大極秘動功伝授(心身の健康強化)
・レベルアップ静功(瞑想などによる集中力強化)
・新気功理論(知識の習得)
・外気治療訓練(気の強化→気功師になるための訓練)

この4つの柱に、さらに基礎気功が加わって、できている。
全部を受講する必要はなくて、自分の希望に合わせて、
選択できるみたいです。
もらった資料を見てみたんだけど、これがすごい。
各プログラムごとの、進行表があるんだけど、
基礎気功の1年目には、あのdarlingとサガコが遭遇した
「気功ダンス」が、ちゃあんと明記されている!
おお、正式なプログラムだったのですね。
2年目の前半には、「気功ビクス」「気功ディスコ」まで!
をををを、いったいどんなことやるんだ気功ディスコ!

さらに外気治療訓練の講座には、「制魔法」「念力療法」、
静功の講座には、「超能力修練秘法」。
はたまた別のページにある、
「秦 西平 少林寺健康体系」には、
「超現代科学」「男性精力増強気功」なるものまでが
含まれている!

うーむ、おそるべし、気功。
いや、あの、バカにしてるんじゃないんです。
これ、フツーだったら、書かないようなことですよね。
一発でうさんくさく思われてしまう。
そこをぜーんぜん気にせずに、
真面目な気功修練の内容といっしょに、
こんなのがあっけらかんと混じってるっていうとこに、
なんとも深さを感じてしまうのです。いやホント。

秦先生の説明が終わると、こんどは、
これまでにコースを修了した方による体験談です。
メールをくれた金子さんも、話してくれました。
金子さんをはじめ、みなさん、
すっごく健康になったとか、集中力が増したとか、
わりと健康面、メンタル面について語られるんだけど、
うーん、なんか、すごいジミっていうのか、
あのー、たとえは悪いですが、
TVで見るアルコール依存症の会のような雰囲気に近いかも。
「いろいろありましたが、ここへ来てよくなりました」
っていうのを、みんなが聞いてる、っていうような。
なんというのか、あまりヘンな話しないように、
気をつけてしゃべってる、って感じがしたんですよね。
だから、気功のミラクル面に惹かれるぼくとしては、
なんだか、はがゆい印象。


この方がメールをくれた金子さん

でも、あとでわかったんだけど、これ、
まさに誤解を招かないように、
みなさん気をつけてしゃべってたんです。

説明会のあと、夜の武術教室も
見学させていただけることになって、
会場の小学校に移動したんだけど、そんときに、
金子さんたちとお話しさせていただいたんですね。
ちょっと打ち解けてきたころに金子さん、
「ああいう場では、宗教的な勧誘みたいに
 なっちゃいけないから、あんま言わないんだけど、
 けっこう不思議な体験はありますよ。」
「えっ?」
「気功のおかげで、はじめて“玉石混淆”の意味が
 実感できたり」
「えっ?えっ?それはどういう…」
「いい石、つまり“玉(ギョク)”っていうのは、
 気がたくさん出てる石のことだったんですよ」
「あ、出てるのと出てないのがあるわけですか」
「そうなんです。気功やって、
 それがぼくにも分かるようになったんですよ。
 いい石からは、こう、気がぶわぁっと」

おいおい、来たよ来たよ。それ、それだよ!
うわあ、いいなあいいなあ。

「ほ、ほかには?」
「武術の練習中、体育館の外まで
 気で飛ばされちゃった人がいたり」
「ええっ!?」
「あの人がそうなんですけどね。
 体育館の入り口からのこのこ入ってくるから、
 あれ?いつのまに外行ったのかなと思ったら」

つぁーっ、やっぱりそういうのがあるのかぁーっ。

実はもっといろいろ聞きたかったんだけど、
金子さんもそうだけど、みんな、そういうことを、
あんまり過大に考えないようにしてるみたい。
それがなんとなく分かったので、
あんまりしつこく訊いたりはしませんでした。

そういう雰囲気や、秦先生、指導員を修了したみなさん、
そして武術学校に通う生徒さんたちの、
ざっくばらんで、しかも信頼で結ばれた関係を見てると、
ほんとに良質な、いい意味での宗教って
言っちゃってもいいような、そんな気がしました。
いままでの概念とちがう、現実的な宗教っていうのかな。

ところで、これはおまけのような話なんだけど、
武術教室、これは面白かった。
ふだんぼくらが健康教室でやってる内気功を、
準備運動がわりにやって、
そのあと武術の型をやるんだけど、これ見てると、
なるほど、武術から気功が生まれたっていうのが
なんとなく分かる気がするんですよ。


武術教室。どうでもいいことだけど、
秦先生、説明会のときと衣装がちがいますね。


健康教室に通ってていつも思うのは、
緩急とか、出す・入れるとか、吸う・吐くとか、
反対の動作がぜんぶバランスされてるなあ、
ってことなんだけど、それが武術のほうでも、
すごい如実にあらわれてるんです。
気功のときにはよくわからなかったんだけど、
武術の型を見てて、その根本的な動きっていうのが、
自然とか、ものの道理とか、なんかそういうものから
来てるんじゃないかっていう気がすごくしたんです。
いや、たんなる印象だから、あてにはならないけど。

でも、気功に関心のある人は、
武術もやるとすごくいいんじゃないかって、
それは強く思ったなあ。

ほぼ日読者で、指導員コースを修了した方にも、
またほぼ日読者で、武術教室に通う生徒さんにも会えたし、
とても楽しい体験でした。
みなさん、どうもありがとうございました。

あ、そういえば、
ビルの数メートル手前から感じる気というのは、
あわててたせいで、まぁったく気づかなかったです。
修業が足らん。

次の野望、実際の指導員コース潜入ルポに向けて、
さらなる精進だ!ハァッ


指導員養成コース・武術教室のお問合せはこちらへ。

全日本少林寺気功協会:03-5269-8441

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2001-07-26-THU

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