第５回　募集します！ 『いつもさみしい』音楽、 『いつもさみしい』に効く歌って、 ありますか？。 平日連日更新中の「いつもさみしい問題。」でございます。 『いつもさみしい』という 字の連なりを毎日見ていると、 ふと、なんでも無いことのような気になってくるのですが、 いえいえ、初心を忘れてはなりません！ なんたって変なんです。 「いつも」が「さみしい」んですよ。 どんなときも、 だれといても、 オリンピックで日本中が熱狂的な一瞬も 「さみしい」んですよ。 どうにも理解できぬO型35才としては、 この違和感をしっかり胸に刻み、 『いつもさみしい』追究の手を ゆるめるわけにはいきません。 と、野党議員のようなはじまりですが、 今日は、こんなメールからご紹介したいと思います。 = わたくしは残念ながらO型ではないのですが、 夫の家族全員がO型なので、 代表して夫に確認しました。 『いつもさみしい』のだそうです。 そのさみしさは、 「おかーさーん（号泣）」 みたいなのではなくて、どちらかというと 「わびさびの『さび』って感じかな」 とのことでした。 「静かにお茶を立てているときのししおどし」 だそうです。 美しすぎると思います。 まるで、お見合いですよ、これじゃあ。 しかも、「あとは若い人にまかせて」の おクラシカル見合い！ しかし、この５秒ぐらいの合間で、 「さみしい」「さみしい」という気持ちが わき上がってくるってのは、 わたくしの感覚で言うと、 普通ではありません。 「子供電話相談室」に電話ですよ、もう。 ただ、昨日の電話の受話器の上げっぱなしの音といい、 今日のししおどしの音といい、 『いつもさみしい』を音にたとえたり、 歌や音楽でその気持ちを 伝えようとしてくださるメールを いくつかいただいております。 ということで、 今日は、 『いつもさみしい』を知ろうシリーズを ちょっと離れて、 『いつもさみしい』音楽、歌を取り上げたいと思います。 = ふと２回目の「いつもさみしい問題」を読んでいて 一言言いたくなってしまいました。 O型の発想まさに「神田川」ではありませんか？！ ♪ただあなたの優しさが怖かった♪ この幸せはいつまで続くのだろう。 あなたはいつその優しさを忘れてしまうのだろう？ という漠然とした不安が顔をのぞかせるこの歌詞。 それが当てはまるような気がします。 さらに飛躍して邦楽的に考えれば、 CHAGE＆ASKAの 「Ｍｒ．Ｊの悲劇は岩より重い」という歌に 「男は１時間後を、女は１年後を考えてる」 という歌詞がありますが、 このような考え方、 男女別だけではなく、 血液型別にも存在しそうな気がします。 第３回で取り上げた 「『いつもさみしい』は、 楽しいときのほうが、感じやすい。」の心情を 歌詞にしたような歌ですね。 チャゲ＆飛鳥の歌は知りませんでしたが、 荒ぶってるタイトルですねえ、しかし。 次は、歌と時間のセットで さみしい効果倍増の例です。 = わたしは『いつもさみしい』というより 「ふとさみしい」に襲われる事があります。 経験を例に挙げていうなれば、 日曜日の朝がた。 「遠くへいきたい」というＴＶ番組を見たとき。 正確にはあの番組のオープニングの歌詞を聞いたときです。 なにもかもの世界の人間が消えうせてしまったような、 （というのは、あまりにマイナーな朝の番組ゆえ 　家族が誰も起きてこないためなのですが） 気配のない朝を感じると急にさみしくなるのです。 わたくしは小学校時代の音楽の時間に習いましたよ。 永六輔作詞、 「し〜らな〜い、まぁあ〜ちを、 　たずねて〜み〜た〜い」 ということは、 『いつもさみしい』って、 あの音楽がひっきりなしに 頭の中で鳴ってる状態のことかと思ったら、 ちょっぴしおかしかったです。 すまんです。 = 『さみしい』より 『うっとうしい』の感情のほうが 強い生活を送っているのかな、 とも思ったんですが、 言われて気付くことがあります。 気を置かなければいけない人達との会食や、 その後喫茶店などでお茶をする、 と言われた時。 本当は逃げ出したいのに、 そこにいて、沈黙が支配しないようにひたすら、 意味のない話を喋り続けている自分。 ……堪らないです。 ＴＶドラマや映画などで、 登場人物が「本当は淋しかったんだ」と 心情を吐露するシーンを見ると、 泣かずにはいられない。 最近は歌でも泣きます。 平井堅の『瞳を閉じて』。 これも「さみしい」と 言い続けている歌のような気がします。 ……町中で聞こえても泣きそうになるので、 少々困っていますが。   みなさんからのメールを浴びて、 ここのところ『いつもさみしい』学力が ぐんぐん伸びて来ているわたくしとしましては、 平井堅は「いつもさみしい派」には、 ぐーーっと来そうだと、わかりますねえ。 特にあの枯れてんだか潤ってるんだかの ツヤツヤ声は、 『いつもさみしい』を逆撫でする快感が あるんじゃないでしょうか。 = 昔、何かで、歌手の椎名林檎さんが 「私が表現したいのはいつも同じ事。 　『さびしい、さびしい』って。 　みんなそうでしょ？」 といった趣旨のことを発言していました。。 このメールを読んで、なるほど、と思いました。 音楽って、そういう感情の表現ですよね。 たとえば、「ブルース」、 あの「リズム＆ブルース」の「ブルース」、 徳大寺有恒が「ジャガー」を 「ジャグュア」と発音するように、 ピーターバラカンが「ブルーズ」と正確に発音する、 あの「ブルース」です。 「黒人哀歌」なんて言い方もされるように、 おそらくよりヘビーな 『いつもさみしい』系の音楽と思われます。 アメリカ南部黒人民謡のさびしい表現と 今の日本のいつもさみしい音楽表現は かなり違うんだろうと想像するわけでして、 ぜひ、『いつもさみしい』気分を 表現している音楽や歌がありましたら、 教えてください。 さらに『いつもさみしい』に効く音楽についても メールをいただければと思います。 = 私はO型でして、以前は 「さびしんぼ生活」を満喫しておりましたが、 いつもさみしい状態から ここ１ヶ月で卒業しつつあります。 私の場合ですが、思うに、 誰かと快い絆（？）を作れると あまりさみしさを感じなくなるように思います。 また、自分の本当にやりたいことをすると やりたいことをやれるという 満足パワーがさみしいパワーを うち消してしまうようです。 具体的には、今年の初め頃から、 私は『いつもさみしい』という思いと向き合っていて 自分の幼い頃からのすべてのさみしいパワーを総動員して ぐちゃぐちゃ考える人と化していました。 （恋愛につまづいたことがきっかけで、 　自分の過去を洗いざらいたどったのです。） そのときは、さみしいを通り越し、 ここまで醜くなるのかと驚くくらい、 暗澹たる感情に支配されていました。 沈んだ状態がしばらく続いた後、 心にふと湧いた音楽をやりたいという気持ちに従い ゴスペルを歌うことになり、 あるクワイヤに参加することになりました。 その過程において、心ある方々と出会い、 強い励ましの言葉をもらったこと、 また、ゴスペルという強い肯定感のある音楽に触れたこと、 そして、その歌を多くの人と共有することによって生まれる 深い満足のおかげで常日頃から まとわりついていた「さみしい」状態から かなり脱出できているように思っています。 いつもさみしいと感じる人は、 自分の心をないがしろにしていることが 多いんじゃないでしょうか。 さみしいという気持ちは、心の悲鳴のように思えます。 以前の私は、まさにそういう感じでしたので。 自分の体験談で申し訳ありません。 『いつもさみしい』克服レポート、 どうもありがとうございます。 思い出しました！ 以前、アメリカ人から、 「ブルースは、生まれてきて哀しいという音楽で、 　ゴスペルは、生まれてきてうれしいという音楽だ」 と解説され、 膝を打ったのを覚えていますが、 まさに音楽の効用というのを言い当てていると思います。 もちろん、膝はこころの中で打ちましたが。 ということで、 わたくし来週からゴスペル教室を開くことに。 いや、そうではなく、 他にも音楽のおかげで 『いつもさみしい』を乗り越えた、 という方がいらっしゃいましたら、 ぜひメールください！ そんなことで、 今日は、ゴスペルのようなコール＆レスポンス企画、 『いつもさみしい』音楽、 『いつもさみしい』に効く歌を教えてください。 以下項目をコピーアンドペーストして お送りいただくと便利ですよ。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ●お名前（ペンネーム） ●性別 ●年齢 ●あなたの血液型 ●『いつもさみしい』ですか？ 　（あてはまる項目を残してください） 　はい、いいえ、どちらでもない ●「さみしい」音楽、もしくは曲のタイトル ●アーティスト名（わかるかぎりで構いません） ●「さみしい」音楽、曲のライナーノーツ（紹介文） ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ これらを記入して postman@1101.comまで 件名を「さみしい音楽」としてお送りください。 あの、自作自演のテープは送ってこないでくださいね。 2004-08-19 第１回　 「いつもさみしい」って、何？ 2004-08-20 第２回　『いつもさみしい』は、 大勢といっしょにいるほうが感じやすい。 2004-08-23 第３回　『いつもさみしい』は、 楽しいときのほうが、感じやすい。 2004-08-24 第４回　『いつもさみしい』は、 さみしさを人に見せないように がんばっているほうが感じやすい。

■件名を「いつもさみしい問題。」にして、 　 postman@1101.comまで、 　ぜひ感想をくださいね！ ■このページを 友だちに知らせる。

2004-08-25-WED

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