(株)東京糸井重里事務所の実践編 ♯2 安否確認の方法について、話し合いました。

「その話し合い」を何度か重ねたある日、
それまでで最も大きな
災害対策についての話し合いが開かれました。
(株)東京糸井重里事務所の社員、
ほぼ全員参加での話し合いです。

社員全員で話し合いをする機会があれば、
最初のテーマにしようと決めていたことがあります。

それは、安否確認について。

NHK生活情報部の山下和彦さんも、
糸井重里とのお話の中で、こうおっしゃっていました。

「組織とか会社の場合、
 災害発生時の安否確認というのはかなり重要、
 といいますか、
 いちばん最初にやるべきことだと思います。
 それをしないと心理的に不安になって、
 ほかの作業ができなくなってしまう。」

ほんとうにそうだと思います。
仲間の安否がわからない状態で
様々な作業を進める状態を想像するだけで、
いまからもう、落ち着かない気分になってしまいます。

この日の全体での話し合いは、
「安否確認の順位」を
みんなで確認することからスタートしました。

「いざというときのつながりやすさ」の順番で、
安否確認を以下の順番で行うことに決めました。

1 安否確認登録サイト

2 メール(ケイタイ/PC)

3 災害用伝言ダイヤル

 それでも連絡がとれない場合は、
 Skype、twitter、facebookなどを活用。
 さらにつながらないときは、電話をかけてみる。

優先順位の1番に、
「安否確認登録サイト」とあります。
これは宇宙部のベイがつくった、
(株)東京糸井重里事務所専用の、安否確認サイト。

ケイタイもしくはパソコンからアクセスすれば、
社員同士がそれぞれの安否をチェックしたり、
いまどこにいるかを確認できます。

安否確認サイトをプロジェクタで映して、
さっそくその場でテストを開始。

それぞれのケイタイで、メッセージを入れてみます。

社長も、テスト。

メッセージは、こんな具合で即座に反映され、
全員の安否を一覧でみることができます。
これは、シンプルでわかりやすい!

池本孝慈
人間ドックで一服してますわ。

‥‥この不思議なテストメッセージは、
社長が入力したものです。
この日、朝から人間ドックで話し合いに参加できなかった
池本のかわりにテストしてあげたのだそうです。

人間ドックのことはともかく、
全員がすみやかにアクセスして、
テストメッセージを投稿することができました。

これでいざというとき、
ケイタイかパソコンさえあれば、
安否確認サイトを活用する準備、完了です。

ちなみのその数日後、
ベイから全員に、こんなメールが届きました。

ベイです。
先日の全体ミーティングでおひろめした
「安否確認サイト」をアップデートしました!

安否確認メッセージだけでなく
それぞれの連絡先がわかるようにしましたので
今週中に連絡先を入力しておいてください。
よろしくお願いします。

社内の半数を超えた、iPhoneやスマートフォンに
表示を最適化したのも改良点です。

というわけで、
(株)東京糸井重里事務所の安否確認サイトは、
シンプルさを保ちつつ、バージョンアップもしています。

(つづきます)

2011-07-14-THU