忘れられない「1000万分の1日」教えてください。

人生の節目の日、ハプニングに遭った日、
なんだかちょっとうれしかった日‥‥。
ほぼ日手帳の
累計販売部数1000万部到達にちなんで
みなさんから投稿いただいた、
忘れられない「1000万分の1日」をご紹介します。
2024/02/13

メンデルの法則

忘れられない1日は、
35年前のクリスマスイブです。
メンデルの法則を実証した日なんです。
長女がA型、長男がO型、次男がAB型、
そしてこの日に生まれた次女がB型。
私的には、ミラクルな日になりました。

(325)



メンデルの法則、久しぶりに聞きました。
お子さんで全血液型コンプリート!
すごいですね。
こればっかりは、どうなるかわからないので、
本当にミラクル。
出産の喜びとともに、
325さんの「やったぁ!」という達成感を感じます。
2024/02/06

希望の「ひかり」

忘れられない1日は、
2011年9月3日です。
わたしの誕生日に第一子の検診があり、
女の子とわかりました。
東日本大震災が3月に起こり
不安な日々が続いていた年でした。
希望の光の我が子に
「ひかり」と命名しようと
この日に2人で決めました。
翌年無事誕生し、今年中学生になります!

(maki maki)

maki makiさんご夫婦にとって
ひかりさんはまさに
希望そのものだったのでしょうね。
もちろん今も!
すてきな一日のおすそわけ、
ありがとうございます。
2024/01/30

手帳に残った噛み跡

わたしの忘れられない1日は、
ほぼ日手帳を歯の生えてきた長女に齧られた日です。
2月生まれで、私にとってははじめての子ども。
右も左もわからず、子育てと睡眠不足の日々。
むすめに歯が生えはじめたころ、
なんだか静かだなと思ったら
ほぼ日手帳を噛むむすめ。
「これなんだ、おかんがわたしより
夢中になってるこいつはなんだ」
きっとこんな想いだったのでは? と、
おかんは勝手に妄想。
2020年のほぼ日手帳、
むすめの噛み跡を見るたびに
子育て1年生を思い出します。

(あめだま)

何かを思い出すきっかけって、
中身だけじゃないんだ! と
はっとしました。
これはまさに世界に一冊、
あめだまさんだけの手帳ですね。
2024/01/23

火の玉とラーメン

前の職場ではたらいていたころ、
お昼休みにラーメン店に入りました。
ラーメンを注文して
なんとなく窓の外を見ながら待っていたら、
上から火の玉が落ちてきました。
おっ? と思って見ているうちに、
ぼたぼたぼたぼた、次々に火の玉が落ちてきます。
ガラス張りの店の外には次第に人だかりができて、
とうとう消防車もやってきました。

でも、店員さんはラーメンづくりに夢中で
外の騒ぎにはまったく気づいていないようす。
僕もラーメンを頼んでしまった手前、
店を出ていくこともできず、
同じ状況の隣の席のおじさんと
ときおり目を見合わせるばかりでした。

後から知ったのですが、
どうやら、店が入っていたビルの電飾看板が燃えてしまい、
溶けたパーツが火の玉になって落ちてきた状況だったようです。

ちょうど僕の元にラーメンが運ばれてきたとき、
消防士の人が店に駆け込んできて
「何やってんですか、早く逃げてください!」
と叫びました。
結局、ラーメンは食べられませんでした。

(おかむら)



火の玉を見る機会は早々ありません。
火の玉が落ちてきたら、
それなりにびっくりするはずです。
にもかかわらず、
おかむらさんのこの落ち着き具合、他人事感に驚きます。
火の玉の大した事ない感。
となりのおじさんとラーメンを作り続ける店員さんと
おかむらさんを想像すると可笑しすぎる。
まさに1000万分の1日。
落語みたいなこのエピソード、
めちゃくちゃ人に話したくなります。
2024/01/16

ミスチルのオフ会で

「忘れてたけど、手帳を見たら思い出して、
忘れられない1日になった日」なのですが‥‥。

夫とはじめて出会った、
「2012年5月26日」はいまとなってはかけがえのない
大切な日になったなぁと思っています。

その日はMr.Childrenの20周年ANNIVERSARYの
東京ドームライブの日で、
終演後に友達と、
初にして唯一となったオフ会に参加した日でした。
場の雰囲気に乗り切れない私たちと同様に、
(なんだかノリが若すぎて‥‥)
ちょっと遠巻きに集団を見ていた夫に話しかけて
日本酒を飲んだのがはじめての出会いでした。

私はその日がいつだったかすっかり忘れていたのですが、
ある日、夫の手帳を見ていたときに、
出会いの日が書かれているページに遭遇。
なんの感想もない、
事実とチケットの半券だけ貼ってあるページでしたが、
夫が一言だけでも手帳に書いておいてくれたことで
後々とても大切な日になりました。

(いわさわ)

くーーー、素敵っ。
読んでいるわたしも、しあわせな気分です!
すべておぼえておくことは難しいけれど、
貼るだけや一言メモしておくだけでも
のちのち宝物になることもあるのですね。
うん、いいっ。とてもいいっ。
わたしもいつか何かのために‥‥貼る!!
2024/01/09

地球が回っていた

その日、わたしはハワイ島にいました。
島の端から端まで、さまざまな絶景やお店に立ち寄りながら
車で1日かけて移動をする、という日でした。
まわりはほとんど溶岩か森林か草原か海で、
同じ景色がひたすら続いていく感じなのですが、
どこを走っていても車の窓から見えていたのが太陽でした。

朝から昼にかけては高く上っていき、その後は傾いてくる。
子供のときから知っている、当たり前のことなのですが、
ふだん高層ビルに囲まれて仕事をしているわたしには
なんだか新鮮でおもしろく、いまどこに太陽がいるかを
常にウォッチしながら1日過ごしていました。

夕方になり、夕陽の写真を撮りにいくことにしました。
きれいなサンセットが見える海岸を選び、
太陽が沈む方角や方向を調べながら待っていると、
ついに、目の前の海に沈む瞬間がやってきました。
沈む直前、太陽は一段と膨らみ、赤く染まりました。
水平線に到達してからは、1ミリずつ欠けていきました。
完全に沈んだ後は、水平線上だけ空がピンク色に染まって、
濃い紫色へのグラデーションカラーだけが残りました。

ひとしきり見終わったとき、急に
自分が地面に足の裏をつけて立って、
後ろ向きに回転していくような感覚になった、というか、
映像が見えた気がしました。
一日じゅう海と大地と空と太陽だけを見ていたことで、
太陽が動いているのではなく、宇宙空間に浮いている地球が
自分を乗せてすごい速さで回転している、と
理屈ではなく身体的に感じられたのかもしれません。

いまでもときどき、あの気が遠くなるような感覚と映像が
ふとした瞬間に呼び起こされます。
その度に、宇宙空間でくるくる回る地球に乗っている
超ミクロサイズのわたしの悩みや問題なんて、
めちゃくちゃ小さい! どうってことない! と
いい気分転換になっています。

(こまた)



この日のこまたさんだけが感じた
個人的な経験でありながら、
ふだんとは違う環境に身をおくことで
感覚が変わるのはわかる気も。
これを読んだだけで、わたしも宇宙に思いを馳せました。