先日、「犬と力士」の 連載をはじめた 小松紘子さんが 会社にやってきた。
「イラスト描きたいので、 事務所にいっていいですか?」
いいけど、 弊社うるさいよ。 集中できないくらい うるさいときがあるよ?
「あ、むしろそのほうが。」
そう? それに、ほったらかしになる可能性が 高いけど、それもいい?
「あ、ぜんぜん。 ひっそりと描きますので、 お気になさらず。」
そう? じゃ、いつでも。 お茶は冷蔵庫にあるから、 勝手にやっといてね。
というわけで、 雨のなか彼女はやってきた。 そして、 「ほったらかしのお客さん」という 謎の人として、 イラストを夢中で描いているのでした。 |