雨の夕方です。 となりの席の が、 「あの‥‥ さんの頭にペンが‥‥」
と、遠慮がちに伝えてくれたので、 見ると、 ほんとだ、ボールペンがささっています。
それすごいですね、と本人に言うと、
 「やだ、これ? 便利なんですよ。 くるくるって髪を巻いて、すっとさすだけ」 と、実演してくれました。 小学生のころから ペンをかんざしがわりにしているそうです。
「それにしても見事に まっすぐささっていますね」と言うと、
 「やだ、もうちょっと ナナメにしたほうがいいかしら」
と気にしていました。
美人なのに変わっている
でした。 |