この「活版のグラデーション」は 機械の微調整をくりかえして 気の遠くなるような作業を経て 完成したものだそうです。 最後の「漆黒の山」は 特に難しかったのだとか。
ホンマタカシさんの展覧会の サテライト会場、という 私の勝手で安直なイメージに対し、 変化球のような展示だったので 少々驚きつつ、 どうしてこの山の写真を 飾ることになったのか 聞いてみました。 これはホンマタカシさんの指示ですか?
「いえ、ホンマさんは 写真はいくらでもあげるから、 好きなことしていいよ、と おっしゃいました。 ぼくらもそんなことを言われるのは はじめてだったので、 どうしたものか、と。 で、ぼくらの活版印刷を使って 一枚の写真でやりたいです、と 提案したんです。 まさかこんな妙な案が 通るとも思ってなかったのですが、 いいよとおっしゃってくださって。 こうして実現しました」 |