フロアの奥のほうにある ホワイトボードには、 プロジェクトのラフアイデアがさまざま、 各人によって書き込まれています。 いまは吉本隆明さんの 講演集についてのアイデアが たくさん書かれているようす。
しかし、そこに、北斗七星が ずっとあることを ちょっと不思議に思ってたんですよ。
あれは、なんでしょうか‥‥。
 「あ、私、私、 あれ、私がやっといたんですよ。 星形のマグネットがあったからね! 北斗七星は、みんなの進む方角を 指し示す星座なのよ!」
 「あれ、すっごい じゃまだったんだけど‥‥」
きっと“がんばれ”という エールなんでしょう。 「なんとなくそこにあるもの」って こういう犯人によって さりげなく生産されているものなんですね。 油断なりません。 |