2015-04-21-

お米をそだてる仲間を増やしたくて、
「お米キットいいよー」
「育てるの楽しいよー」
と事あるごとに、
社内で言って回っているのですが、
「うちは日当たりがあんまり良くないから。。」
「日当たりのある方に動かしたいけど
『田んぼ』持ち運ぶの大変でしょー。」
との意見が。

確かに、日当たりが良い方が稲も喜ぶし、
移動できた方がいいよなぁ。

と思って探していたら、ありました!
『田んぼ』ごと移動できる台


これを下に敷くだけで、
『田んぼキット』
ごとラクラク移動できました。


『田んぼ』は土だけで9キロあるですが、
ベンリ道具があるだけで
ベランダをスイスイ移動させられて楽です。
ストッパーも付いていて、安心だ。


台風の時とか去年大変だったもんなぁ。

2015-04-18-

夏休みに何日かご旅行や帰省の計画があって
「その間、
 ちいさな田んぼキットの水やり、どうしよう?」
と思われている方、いらっしゃると思います。

そこで今、どのような「自動給水器」を使ったら
少しでも不在中の水やりをカバーできそうか、
会社のベランダで実験してデータをとっています。


今回、使ってみているのは
「毛細管現象」と「サイフォン原理」を利用して
給水するという水やり器。


「手軽で、値段も安く買えるもの」という基準で
あれこれ調べてみたところ、
何だか、これが、いちばん良さそうだったんです。

説明書には
「1日あたり400ml〜500mlの水を給水する」
と書いてあるので、
仮に、この給水器をふたつ使って、
10リットルのバケツいっぱいに水を張れば
「1日1リットルほどの水を、10日間くらい」
給水できる計算になりますよね。

昨年ぼくたちは、稲がいちばん水をゴクゴク飲む
8月のお盆前後の10日〜2週間くらいは
「9つのバケツ稲」(下の写真)に
「毎朝20〜30リットルの水」を補給してました。


とすれば
本当に「1日1リットル」補給できたとしたら
ちょっと少ないものの、
数日くらいだったら大丈夫だと思うんですよね。

本当にそれくらいの水が
コンスタントに補給できたら、いいなあ。

でも‥‥今日、ひととおり準備を整えて
4時間後くらいに戻ってきたら
すでに2リットルのボトルの4分の1ちかく、
つまり400mlくらいが、なくなってました。
(下の写真)


この水やり器、思った以上に給水するのかも。
すごいぞ、毛細管現象&サイフォン原理!

‥‥というわけで、
これから何日かかけてとったデータをまとめて
後日、このページで、お知らせしますね。



なお、ちいさな田んぼキットのお申し込みは
こちらのページから、どうぞ。

2015-04-13-

ちいさな田んぼキット
「檜のいいカバーコース」の檜カバーは
福島県本宮市に本社と工場を構える
光大産業さんに、制作を依頼しました。


東北新幹線の郡山駅から東北本線に乗り換え、
本宮という、明るく長閑な駅で下車。

周囲を、低くなだらかな山、田んぼと畑、
そして何より
木材の良い香りに囲まれた場所に
光大産業の本社はあります。こんなところ。


先の大震災では、工場の天井が落ちるなど
本社工場・第2工場ともに
たいへん大きな被害を受けた光大産業さん。

震災当時、出張に出ていた根本昌明社長が
何日も本宮市に帰れない中、
地震翌日から
出社できる社員さんが片付け作業をはじめ
数日後には、生産を再開していたそうです。


根本社長は、ご自身が不在の中、
工場の再建に取り組んでくれた社員さんたちを
本当に誇りに思う、と話していました。

40年以上にわたって誠実な仕事を続け、
顧客との信頼を築き上げてきた、光大産業さん。

今回「檜のいいカバー」をつくるにあたっては
そんな会社に、お願いすることにしました。


材料に用いたのは、茨城と福島を流れる
八溝山系・久慈川沿いでとれた檜です。

根本社長によれば
半年以上、屋外に置いておくものなので
耐水性にすぐれた「檜」以外に、
材料は、考えられなかったとのこと。

「久慈川沿いの檜は、とても品質が高い。
 わたしは、檜といえば有名な木曽の檜にも
 勝るとも劣らない、
 そういう素材だと思っています」

そんな地元自慢の素材を、熟練の職人さんが
ひとつひとつ丁寧に組み立てていきます。


さらに、カバーには4色の塗料を塗って、
ベランダや庭先に置いたとき、
ちょっとうれしくなるようなデザインに。

ブラウン・ベージュ・赤・チャコールグレー。

塗料自体も防腐性なので、
もともと檜がもっている防水性能と相まって、
「日光や雨にさらされた状態でも、
 数年は、問題なく使えると思いますよ」
と根本社長。


「時間が経つにつれて徐々に色がなじみ、
 風合いが出てくると思います。
 木製品ならではの、その表情の変化を、
 楽しんでほしいですね」

檜の品質感、耐久性、そしてデザイン性。

みなさんのところに
自信を持ってお届けできる「いいカバー」を
つくってくださいました。



ちいさな田んぼキットの檜のいいカバーコース、
残りの数が少なくなってきましたが
もしよろしければ、ぜひ。

稲の栽培が終わったあとも、
鉢植えカバーとして活用できますよ。



2015-04-11-

ちいさな田んぼキットには
栽培手順や、段階ごとの注意してほしいこと、
よくある質問と回答集などをまとめた、
ていねいな栽培マニュアル
「たのしく育てる。篇」がついてきます。

郡山市で十数年「バケツ稲」に関わり、
市内の小学校で
子どもたちに「バケツ稲」を指導してきた
「達人」に、監修してもらいました。


4月末〜5月中旬の種まきから
秋の収穫までのあいだ、おりにふれて、
参考にしてもらえれば
たぶん「迷う」ことはないかなと思います。

昨日、印刷所から
できたてホヤホヤの見本誌が到着したので、
中身とともにご紹介しますね。こちらです。


写真ではわかりにくいかもしれませんが、
表面には「PP加工」と言って
「ほぼ日ホワイトボードカレンダー」みたいな
つるつるの加工をしているので
少しくらいの水滴などは弾いてくれます。

中身は、こんな感じです。


稲の成長段階や、目安となる時期などに
どういうお世話をしたらよいか、
気をつけることは何か、
説明のためのイラストをまじえながら
できるだけ詳しく書きました。


たとえば「4月下旬〜5月中旬の種まき」から
約1ヶ月で
栽培ケースに植替え(田植え)するのですが、
そのときの大まかな目安は
「葉っぱが3枚になり、
 苗の背丈が10センチほど」になったとき。

だいたいの日数や稲の大きさなどの数値を
できるだけ具体的に示して、
はじめてでも迷わないように工夫しました。


また、育てるだけじゃなく、稲刈り後の
「脱穀・もみすり・精米」のときのコツまで
カバーしていますし、
「陽当り」「水やり」「台風がきたら‥‥?」
などなど、
よくある質問&回答集もつけています。

ぜひ、みごとお米を収穫するその日まで
たよりにしてみてくださいね。


なお、ひとつのちいさな田んぼから穫れる米は
ほんのわずかなので、
10月の収穫の時期に合わせて
郡山にある「ほぼにち田(でん)」で
プロ(藤田浩志さん)がつくった
コシヒカリの一等米を3キロ、追加でお届けします。


そのときに
「おいしく食べる。篇」という小冊子を
一緒に、おつけする予定です。

その冊子には

・飯島奈美さんに教えてもらった
 おいしいお米のレシピ
・斉吉商店・斉藤和枝さんに教えてもらった
 おすすめの「ごはんのとも」カタログ

‥‥など、
とっておきのコンテンツを収蔵する予定です。

こちらもどうぞ、おたのしみに。

なお、ちいさな田んぼキットのお申し込みは、
こちらのページからどうぞ。

2015-04-09-

以前ご説明した「陽当り」と同じくらい、
たくさんの方から
「水やり」についてのお問い合わせを
いただいています。

なかでも多いのは
「夏休みに何日か旅行に行く予定ですけど
 大丈夫でしょうか?」というもの。


たしかに、気になりますよね。

ベランダに置けるくらいの栽培ケースで
稲を育てること自体、
けっこうめずらしい試みなので
「こうです!」と断言できるデータは
今のところないんです。すみません。

たしかに
「太陽の光と水」はいちばん大事ですので、
できるだけ欠かさないのが、大前提。

でも、ひとつヒントになるかなと思うのは
先日、郡山ブランド野菜協議会の
濱津会長がおっしゃっていた、次の言葉。

「稲って本来、そんなに過保護にしなくても
 大丈夫な作物なんですよ。
 だってみなさん、
 稲が枯れてる姿、見たことないでしょ?
 いったん大きくなっちゃえば
 少しくらい水が足りなくても
 枯れるというのは、滅多にないと思います。
 収量が減るという意味では
 『冷害』のほうが、よっぽど深刻です」

(下の写真左から2番めの男性が、濱津会長)


たしかに、本物の田んぼでは
夏場に1週間くらい水を抜いて稲を強くする
「中干し」という行程もあります。
ちいさな田んぼキットでは必要ありません)

ビルの屋上で稲を栽培してみた経験からも
夏休みなどに
数日、ご自宅を不在にするという場合でも
「対策」さえ講じておけば
大丈夫じゃないかなあと、思っています。

で、その「対策」なんですが、
たぶん、いくつかのレベルがありまして
まず2日くらいの不在だったら
栽培ケースに
いつもよりたっぷりめに水を張って
お出かけする、くらいでいいと思います。

でも、4〜5日の不在の場合は
何らかの方法で「水を足してやる」工夫が
必要になってくると思います。

園芸用の「給水器」というものが
市販されているので、
それをお求めになるのもよいでしょう。
ペットボトルで
給水器を自作することもできるみたいです。

(下は、ぼくたちの「9バケツ」に
 「マイコン制御」で
 自動給水してくれていた頼れる相棒、
 名づけて「水やり豊」さん)


ただやはり、これらは応急処置ですので、
ご旅行や帰省からお戻りになったら
のどの乾いた稲くんたちに
たっぷりのお水を、あげてくださいね。

なお、夏場以外の「水やり」については
ちいさな田んぼキット付属の
栽培マニュアルにまとめてありますので
そのページを貼り付けておきますね。


あ、ちなみに
「栽培ケースひとつ分のお世話をしてくれる
 自作のペットボトル給水器」
は、ぼくらもつくってみようと思っています。

そのようす、後日、レポートしますね。

ちいさな田んぼキットの販売ページは、
こちらからどうぞ

2015-04-04-

きのう、ちいさな田んぼキットの展開について、
どんなふうに楽しい感じにしましょうかねーと
藤田浩志さんと、いろいろ相談をしてきました。


その際に、藤田さんから
「ぼくのうしろに見える3枚の田んぼを
 ほぼ日の田んぼ、
 名づけて『ほぼにち田(でん)』にしましょう。
 1反歩ありますから
 8俵つまり480キロくらい穫れますよ。
 あぜ道に、黄色いおサルの看板でも建てたら
 いいじゃないですか」
という、
ナイスすぎるアイディアが飛び出しました。

ええとですね、
ちいさな田んぼキットをご購入くださった方には
秋、コシヒカリ新米3キロを追加でお送りするんですが、
そのお米、
この「ほぼにち田」で育てることになったんです。


赤で囲った部分です。ひー、広い。すごーい!

あらかじめ育てる田んぼが決まっていれば、
秋に届く新米の「いまのようす」を
みなさんに、そのつどお知らせできるのもいい。

さらに、お届けするのは
郡山市でとれたコシヒカリの「一等米」である
「あさか舞」にしよう、と。


一等米というのは、言うまでもなく
品質の検査で「一等級」だと、認められたお米。

品質がいいということはつまり、
なかでも「美味しい」ってことですよね!

藤田さんは、さらにたたみかけてきます。

「今回は、通常の基準である
 1.85ミリの穴からすり抜けなかった米‥‥でなく、
 穴を2ミリにして、
 その『2ミリの穴をすり抜けなかった米』だけを、
 みなさんにお送りしましょう」

ようするに、
郡山でとれたコシヒカリの一等米である
「あさか舞」のなかでも
プックリと太った米粒だけを選り抜いて
お送りすることになったんです。

秋までの「栽培」のたのしさはもちろん、
収穫の時期に届く、
藤田スペシャルともいうべき、
藤田さん渾身のコシヒカリ新米3キロも
どうぞ、おたのしみに!


なお、上の写真は、これから
みなさんに送られるコシヒカリの種もみ。

コーヒー豆みたいな色をしていますが
これは、乾燥をふせぎ、
種の性能を長持ちさせるために
「鉄コーティング」しているからです。

さらに、ここから
素人にはちょっと難しい「芽出し」まで
藤田さんがやってくださるので
キットがとどいたら
土にまくだけで、芽が出てくるんですよ。

2015-04-04-

昨日にくらべて、
だいぶ大きくなりました。

まだまだちっちゃいですけど
こう見ると
苗の根本は太く、たくましく。


あまり写ってませんが
右端のほうからも
別の芽が顔を出していますね。

2015-04-03-

おはようございます。

4月3日、種まきから9日めの稲です。
朝、水やりに来てみると
ちいさな芽に、ちいさな朝つゆが。


このコップには
4粒くらい種をまいているんですが
ふつうより1ヶ月ほどはやく
種まきしているせいか、
ほかの種からは、まだ芽が出ません。

昨日より
確実に生長している芽を応援しつつ、
気長に待ちたいと思います。

今日は取材で郡山に向かっています。

自宅ベランダでお米を育てられる
「ちいさな田んぼキット」の販売ページは
こちらからどうぞ。

2015-04-02-

おはようございます。

4月2日、種まきから8日めの稲です。


監修役の藤田浩志さんによると
稲には「朝日」を当ててあげるのが
とてもいいそうです。

よく見ると
先端がふたつに割れています。

今日も、すくすく育ってねー。

ちいさな田んぼキットの販売ページは
こちらからどうぞ。

2015-04-01-

曇天模様の青山ですが
「ちいさな田んぼキット」チームから
定期レポートをお届けします。

昨日、めでたく顔を出した
ぼくらのカワイイ、ちっちゃな稲くん。
(通常より
 ひと月ほどはやく種まきしてます)

昨日の写真(左)と並べると
背の大きさはさほど変わらないものの、
茎が太くなってる気がします。


いいぞいいぞ。
どんどんぐんぐん、大きくなーれー。

なお、お申し込みいただいた
「ちいさな田んぼキット」
最適なタイミング、
つまり4月下旬から5月中旬に
「種まき」していただけるよう、
4月下旬以降の発送となります。