2022.3.10→3.13 ほぼ日編集部いま気仙沼にいます。気仙沼から、テキスト中継!

rikas

最終日のメール紹介(1)

2022/03/13 17:50
私の父は、北洋漁業の漁師でした。

二百海里付近まで行き
サケマスやサンマなどをとって、
気仙沼港に水揚げに入っていました。

気仙沼に入った父へ、家族みんなで
会いに行った思い出があります。
水揚げが終わると、
またすぐ出港してしまうので
ほんの数時間の再会でした。

170トン近くある大きな船から、
ボサボサヘアのワイルドな姿で
父が降りてきてくれました。
普段はクラシック音楽や、本が大好きな
父なので、ギャップがすごくて‥‥
なんだかかっこよかったです。笑

父は、港のそばにあった海鮮のお店に
連れて行ってくれました。
そこでいただいた生カツオが、
ものすごく美味しかったのです。
漁師の父が太鼓判を押すほど、
新鮮でぬめっとしていました。
(とろみのあるカツオって
伝わるでしょうか‥‥)

そのあとすぐに父を見送るので
淋しいなぁ‥‥という気持ちと、
お刺身が美味しかった‥‥という記憶が
セットで残っています。

震災でそのお店が流されてしまい、
その後、復活したのかわからないままです。

カツオが出回る季節になると、
お父さんに会いに行ったね、
カツオ美味しかったね、
また行きたいね‥‥
と家族でおしゃべりします。

いつかまた、美味しいカツオをいただきに
うかがいたいです。
(裕美子)


お父さまとご家族の思い出を
ありがとうございます。

気仙沼漁港は漁師さんに人気がある、
おもてなしの気持ちにあふれているから‥‥、
というお話を「ほぼ日」で以前
ご紹介したことがありました。

その場所で、
楽しい時間を過ごされたのだろうなあと
想像しました。

それに、気仙沼のカツオ、
ほんとにおいしいですよね!
「ほぼ日」のみんなも、大ファンです。