HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN

ああ、なんということだろう。
ちょっとテキスト中継を
更新していると、
どんどん、ケーキができる。

私はいったい
何を中継しているのだろう。
私はどこでなにを
しているのだろう。

ケーキ屋さんがケーキをつくる。
ケーキ屋さんがケーキを
どんどんつくる。
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

あっ、完成だ！

もう、なんでしょう、
私は何を中継しているのでしょうか。

ケーキ屋さんです。
これはもう、ケーキ屋さんです。

ケーキ屋さんが
クリームを泡立てています。
これは、なんの中継でしたっけ？

ともかく、武井さんは
ケーキ屋さんです。
ケーキ屋さん以外ないでしょう、
この画は。

めちゃくちゃトピックの
多いなかですが、
本日のメインイベントがはじまります。

武井さんがやってきました。
武井さんは、今日、ケーキ屋さんです。

スガノあこ先生のリクエストによって、
本日、ケーキをつくってくださるのです。

荷物が多さがもう、
すでにおいしそう。

カオスな現場ですが、
礼儀正しくスマートな、
差し入れらしい
差し入れもありました。

最近入社し、
顔アイコンもできたばかりのさんです。

彼女は読者時代、
カロリーメイツの
大ファンだったということで、
今回は同僚としてメイツのリーダー、
スガノに差し入れ。

わ、さすがです！
どれもおいしそうです！

さんの差し入れは
スマートすぎて、
どこかの出版営業の人のようです。
ありがとう！

「失礼しまーす！」

あっ、また誰か来た！
ですね‥‥
わっ、でかい！
またでかいバッグを持っている！

「こちらが大きいほうのバッグです！」

社内告知！　社内宣伝！
なんのコーナーだかわからない！

「ほぼ日サイズ、本日発売です。
よろしくお願いしますー」

先生と並んで記念写真、
はい、チーズ！
「ほぼ日サイズ」！　パチリ！

わあ、もう、わけがわからなん。
わけがわからなんなんなん。

かと思うと、多田くんが、
クリームをひねりだして、
オリジナルパフェをつくってる。

なんなんだ、なんなんなんだ。
ほぼ日、なんだなんなんだ。

「マミーズのアップルパイです！」

「マミーズのアップルパイ？
えっ、でも、なんか、ちっちゃくない？」

「カスタードが入ってない、
ミニサイズのものを買ってきました。
ひとくちサイズで作業中にはいいかなと」

「どれどれ‥‥」

ひとくち食べたスガノあこ先生、
そのうまさに踊りだします。

もう、なんていうんでしょう、
この一連、当たり前ですが、
なんの打ち合わせもなく、
全員が素の反応なんですが、
写真を見返して笑っちゃいました。

なんという「おいしい反応」だ。
わはははは、踊ってる。

また誰か来た。

ちゃんだが‥‥おや？

なにその大きなバッグは。
あっ、「ほぼ日サイズ」だ！

「差し入れを持ってきたよー」

キミ、あれだな、
差し入れのふりをして、
自分が担当する商品の
宣伝をしに来たな。
だって、「ほぼ日サイズ」、
今日発売だもの！

「否定しません！　
今日発売の大きくてかわいくて便利な
『ほぼ日サイズ』ブランドのバッグです。
ちなみにこれは小さいほうです」

えっ、そんなに大きいのに、
ちいさいほうなのか。

「バッグのなかに入っているのは、
あこ先生への差し入れです！
いいもの持ってきましたよ。
マミーズのアップルパイ！」

「えっ！」と席を立つ
リンゴ好きのスガノあこ先生。

コタケさんが横浜で
買ってきてくれたのは、
華正樓の肉まんです！

蒸し器でしっかり蒸して‥‥
おおお、できました！

そして、これは、
うまーーーい！

いやあ、これ、おいしい。
うれしい。あたたかい。
さすが華正樓。お見事。
コタケさん、ありがとうー。

インターンから
読みものチームに入った新人、
。

マッキーは、自分の考えがしっかりあるのですが、どこか不安気です。
マッキーは、声が小さく、ちっちゃい印象があるのですが、身長は高いです。

この漫画スタジオの入口のドアのところで、
うまく入れず、じたばたしていました。

開けてあげると、
ふらふらっと入ってきて、
散らかった机の上に、
ぽそ、となにか置きました。

白い恋人、でした。

なぜ。

そして、マッキーを見ると、
なぜか‥‥落ち込んでいます。

どうした、マッキー？

「なんか、これ、父が買ってきた
北海道のおみやげなんですけど、
急に白い恋人を持ってくる私って、
ちょっとどうなんだろうと思って‥‥」

なんだそりゃ。
こっちはどうすりゃいいんだ。
いや、なんか知らないけど、
ともかく、元気を出して、マッキー！

白い恋人、ありがとう！

「はい‥‥帰ります‥‥」

マッキーはなぜか反省しながら
帰っていった。
トピックが多いな、今日は。

というわけで、
さっそく、あこ先生が、
シャッ、シャッ、シャッと、
シジュちゃんの顔アイコンを
描きはじめたわけですが‥‥。

「先生、もっと、こう‥‥」
「あ、いいですね、先生」と、
マネージャーの指示が細かい。

ともかくできましたよ、
シジュちゃんの顔アイコン！

「うん、うん、かわいい！
　あこ先生、ありがとうございます！」

マネージャーは大満足で
帰っていきました。
あー、驚いた。
よくこんなこと決断するよな、急に。
さすがの行動力です、マネージャー。