桟橋をうろうろする二人。
例の、足を、乗せるあれが
ありましたので、
当然、二人は足を乗せました。
このように我々、
のんびりしております。
それぞれにマドラスを気取るほど、
のんびりしております。

震災で壊れてしまった
この店の猫神様。
割れたところはつないで、
欠けたところは補って、
直したそうです。

寿司幸さん、
ありがとうございました。
おいしかったです！、

おいしい海鮮丼をいただいた
寿司幸さんで、
東日本大震災のときのことを
話していたら、
ある額を見せてくださいました。
このお店は津波で
ほとんど流されてしまって、
そこから再建されたとのことなのですが、
娘さんがお父さんに
こんなメッセージを書いたそうです。

それを読んで、糸井重里の目から
涙が吹き出しました。

ああ、みなさん、すみません。
でも、ほら、ぼくらも、
お腹が空いちゃうから。
何か食べないと。
だから、食べるしかないんですよ。
だから、ええと、
いただきまーーす！

‥‥‥‥うっ、まぁぁぁあーい！

直秀こけしさん、
どうもありがとうございました！

二人、黙々と、
絵付けしています。

お‥‥これは‥‥
‥‥鴨？
鴨さんが、鴨？

そして‥‥糸井さんは‥‥
わんわん？

そんなわけで、
鴨こけしと
わんわんこけし、
完成です。

鴨さんと糸井で、
こけしに絵をつけることに。
「よーし！」
さて、なにを描きますか。
二人とも絵はなかなか達者です。

こけしづくりをしている
おとうさんにご挨拶。
ブータンにこけしを持って行ったこと、
よく憶えてらっしゃいました。

松島での目的地はここです。
「直秀こけし」さん。
じつは、ほぼ日でも以前、
コンテンツにしたことがあります。

東日本大震災のとき、
この店は浸水して
こけしも全部流されてしまいました。
それでも懸命に再建されたという
ニュースを糸井重里が知って、
ブータンの首相に会うときに
ここのこけしをお土産にしたのです。

ああ、見事です。
かの名著、『黄昏』のなかで、
南伸坊さんは、松島の風景を
こう詠まれました。

「　松島は　岩のかたちが　変ですね　」

稀有な風景です。