イーハトーヴのお弁当を
おいしく食べおえましたら、
田口くんがとつぜん
「お弁当の輪ゴムください」と言いました。
いいけど。
といってひとつあげたら、
うれしそうに手ぶくろを取り出しました。
「ぼくね、今回、
手ぶくろを持ってきたんですけど、
これじゃあ、防水がきかないんです。
ほら、あしたから雪でしょう。
濡れちゃうから、あわてて
キッチンからビニール手ぶくろを取り出し、
リュックに入れました。
でも、袖口がガバガバじゃないですか。
それをこう、この輪ゴムでね。
ほうら、完璧です」
ちょっと待って。
「なんですか」
おいしく食べおえましたら、
田口くんがとつぜん
「お弁当の輪ゴムください」と言いました。
いいけど。
といってひとつあげたら、
うれしそうに手ぶくろを取り出しました。
「ぼくね、今回、
手ぶくろを持ってきたんですけど、
これじゃあ、防水がきかないんです。
ほら、あしたから雪でしょう。
濡れちゃうから、あわてて
キッチンからビニール手ぶくろを取り出し、
リュックに入れました。
でも、袖口がガバガバじゃないですか。
それをこう、この輪ゴムでね。
ほうら、完璧です」
ちょっと待って。
「なんですか」

