ひめくりは、岩手の作家さんを中心に、
いいものを集めたお店で、
買いたいものがいっぱいでした。

おしゃべりは尽きねども、
我らはこれから向かうところがあるのです。

三浦さんの解説によれば、
斉藤邸の特徴は
玄関先にある広い土間。
じつに、建物全体の四分の一を
占めるほどの面積だそうです。

「いらっしゃるの、ホントに
知らなかったんですよ。
しかもこのカーディガン、
今日編みあがったんです」

背中もきれいに編めてますね、と
三國さん。

このカーディガンは
三國さんの
『冬の日の編みもの』
に載っているものだそうです。

ほんとにすごい偶然で、
震えていらっしゃいました。

ふだんは４枚めの写真のような
羊毛から毛糸を紡ぎ、
ホームスパンを
織っていらっしゃるそうです。

お店の企画展示の
スタッフの方に、
ぐうぜん三國さんデザインの
カーディガンを着た方が！

左にいらっしゃるのが、
私たちを迎えてくださった
ひめくりの菊池さんです。

なんと、数年前に、
ある方の企画展で
なかしまさんのクッキーを
扱ったことがあるそうです！

そして、そしてそして。

盛岡の川沿いを歩き、
おふたりが来たかった
「ひめくり」へ。

ああ、斉吉商店さんの
ばっぱがいらっしゃいました。
お久しぶりです！
蔦の育ち具合の話など、
教えてくださいました。
あいかわらず、お元気です。

川沿いを歩く姉妹。

盛岡は、川があって、
ほんとうにすてき。

斉藤邸の特徴は、
新築する前に建っていた、
古い倉庫兼アパートの
赤錆びたトタン屋根と
それを覆っていた蔦を再利用したこと。
トタン板は壁の一番したのところに
活かされています。
蔦は、別の場所できちんと育てた上で、
この壁に移植されたとのことです。

編みものの働きものは、
美術館で作品鑑賞したあと
美術館のカフェで編みものをしつづけ、
そのまま出てきて、編みつづけてた。
おいおい。