ナカバヤシが、どういうわけか、
お重のふたを持って、
盛り上がってます。
なんの話ですか、と訊いてみると、
これがなかなかおもしろくてね。
お煮染めやお赤飯を
入れてきていただいた「お重のふた」に、
「紀子」と「祐市」という名前があって、
好奇心旺盛なナカバヤシ
なんの記念ですか、とうかがったところ、
まず「紀子」は
紀子さんの小学校の入学記念だったそうです。
そして「祐市」のほうは、
「御山掛記念」だということなんですが、
これは、気仙沼に長く伝わる風習なんだそうです。
「気仙沼では、
5歳になった男の子は、
羽田神社の山に登る、
という伝統があるんです。
その山はけっこう険しくて‥‥
そうですね、一時間くらいかかるでしょうか。
そのとき、親がついてきてはいけません。
お祖父ちゃんや親戚の叔父さんならOK。
親がついてくると頼ってしまいますから。
ちなみに、登るのは男の子だけです」
へーーー。
ちなみにこの「祐市」さん、
いまは、もう、五十歳を超えている
ということです。