鍋のなかの豆の状態を感じてみます。いまは、コロコロまわせますよね。これがだんだん重くなっていくんですよ。
約10分ほどで、あずきの皮にしわがよってきます。5〜6割にしわがはいったところで、煮汁の色を確認してください。紅茶くらいの色になったら、(白いレンゲなどがあればベスト! そうでなければ、白い小皿などで 色を確認しましょう。)小豆が沈むのをまって、煮汁の3分の2くらいを捨てます。捨て終わったら、捨てたのと同量くらいのお水を鍋に追加しましょう。このお水を「ビックリ水」といい、小豆をやわらかく煮る助けをしてくれます。
最高技術者の染谷さんとあんこ責任者の鵜澤さんが、グラグラしてきた鍋を前に語り合う。これぞあんこのWBCではないでしょうか?がんばれ、ニッポン!
まずは、水洗いをします。両手のひらでこするようにして、「マラカス」のようないい音を聴きながら、小豆をあらっていきましょう。手を拝むようにこすり合わせましょう。「おいしいあんこになりますように」と、お願いするといいですよ、と上級技術者の鵜澤さん。小豆の3〜4倍の水で強火にかけます。
作業場の近くに寄って、みんな真剣にメモをとっています。なかなか聞けないあんこの話。「今日の小豆はどこのものですか?」「北海道です。」「うちは豆を一晩水につけてから 炊いていたのですが?」「圧力鍋でやるのと、どう違うのですか?」Ustreamから目が、耳が離せないかも。
あんこの旅人のみなさん、東京、大阪、京都、和歌山、仙台…いろいろなところからおこしくださいました。笑顔がこぼれてます。あんこ大統領に負けないステキな笑顔です。
これからつくるのは、50人前ばかりのものですが、ご家庭用に関しましては、こちらから材料と道具のことをご覧くださいませ。作り方、メモしながらUSTをごらんくださいね。また、こちらのあんこの作り方は、このワークショップのためだけにとらやさんがオリジナルで考えてくださったあんこの作り方です。とらやさんのあんこの作り方のエッセンスがたっぷりとはいっていますが、とらやさんで実際に作られているあんこと完全に一致するものではありません。どうぞ、そのあたりをご理解くださいね。
イトイが大統領ならば、とらやのみなさんは神です。神々のみなさま、左から最高技術者の染谷さん、あんこのスペシャリスト鵜澤さん、そして製造を担当していらっしゃる本田さんです。
ワークショップ、そしてUstreamの中継がテンション高くはじまりました。長丁場です。5時間ほどあります。どうぞのんびりとおつきあいください。
今日の主役、とらやのみなさんとあんこ大統領です。開始前の緊張感とともに撮ったはずなのですが、スターとファン(ピースをしているひと)の記念写真みたいになりました。