HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN

小さいもようがぎっしりのスカーフ

松林を柄として抽象したら、こんなふうじゃないかしら。
眺めていると無性に心地いいのですが、
その理由の一つは、特に意味のない模様を
律儀に手で描いているところにあると思います。
手馴れていて上手なんだけど、
繰り返しのどこかにひずみがある感じにうっとりする。
市場の売り子さんがこれをかぶっていたら、
わたしはたぶん、うわの空で野菜の話をしたあとで
スカーフについての交渉を始めると思います。
Age
1950年代
Country
おそらくフランス
後期 (2020/1/10 - 19)展示・販売