音で読む。音をつくる。 音で読む。音をつくる。
「聞く、ほぼ日。」は、ほぼ日が取り組む
オーディオコンテンツのプロジェクトです。
その第一弾としてリリースされるのが、
『ボールのようなことば。』のオーディオブック。

製作を手掛けてくださった
オトバンクの代表を務める久保田裕也さんに、
「耳で聞くコンテンツ」についてうかがいました。
まだ聞いたことがないという人にとっては、
最適の「オーディオコンテンツ入門」になるはず!
第2回 ポッドキャストとは?オーディオブックって?
──
これから「聞く、ほぼ日。」を
どんどんつくっていこうと思っているのですが、
いまはおそらく音声コンテンツに
馴染みのない人も多いと思うんです。
久保田
市場としてはすごく伸びているんですが、
まだ聞いたことがないという人も多いですよね。
──
ユーザー数自体は増えているんですね。
久保田
体感としては、ものすごく増えています。
Podcast(ポッドキャスト)の普及で、
聞ける音源の数自体が一気に増えて、
それに合わせてユーザーも増えました。
それこそ、小学生が普通に聞いていたりとかするんですよ。
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──
へええ。
ユーザーが増えたと感じたのは、いつ頃からですか?
久保田
ここ3、4年くらいですかね。
「audiobook.jp」のお客さんでいうと、
4年前から7倍ぐらいに増えました。
──
7倍! それはすごいですね。
ただ、正直にいうと、「audiobook.jp」と言われても、
それが何を指すのかわからない人も多いと思うんです。
インターネットで聞けるコンテンツって
いろいろあると思うんですが、
いろんなサービスがあって違いがわからなくて。
久保田
ああ、そうですよね。簡単にご説明します。
まず、Podcastとオーディオブックの
2種類があると思ってください。
Podcastは、ネットで公開されている
音声データ全般を指します。
Podcastって、もともとは「iPod」と、
放送を意味する「broadcast」を
組み合わせた造語なんですよ。
──
podcastはよく名前を聞きます。
久保田
スマホで簡単に聞けますからね。
iPhoneは「Apple Podcast」、
androidだと「Google ポッドキャスト」
のアイコンをタップすると、
いろんな番組が表示されて、
無料ですぐ聞けるようになっています。
音声が追加されると更新されて
新しいものが聞けるようになるのが特徴です。
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──
「Spotify」も最近よく名前を見かけますけど、
これもPodcastの一種ですか?
久保田
「Spotify」もPodcastのプラットフォームのひとつです。
他にも音声メディアだと、
「Radiotalk」「Voicy」「stand.fm」
というあたりは人気がありますね。
あとは、お笑いに特化した
「GERA」なんてアプリもあります。
どれも、ラジオ感覚で聞いている方が多いと思います。
──
‥‥横文字の名前ばかりで(笑)。
久保田
最初は混乱しますよね(笑)。
──
ええと、Podcastというのは
ラジオ番組みたいなもの、と、
いったん思ってもいいですか?
久保田
はい。
いったん、そう思っていただいていいと思います。
──
それらとオーディオブックは違う。
久保田
はい。オーディオブックは、
文字通り書籍を音声データ化したものです。
Podcastのように、
コンテンツが随時更新されるようなこともありません。
『ボールのようなことば。』はPodcastではなく、
オーディオブックですね。
──
オーディオブックを聞きたい場合は、
どうすればいいのでしょうか?
久保田
ぼくらがやっている「audiobook.jp」などの
オーディオブックアプリをダウンロードして、
そこから聞く形ですね。
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──
なるほど。だいぶ頭が整理されました(笑)。
久保田
よかった(笑)。
──
どれかを選んで聞きはじめたら
まったく問題ないんですけど、
「これとこれの違いは?」
とか言われるとわからなくなります。
久保田
ぼくらがサービスをはじめた2007年ごろは
プラットフォームも少なかったですが、
いまでは膨大な数がありますからね。
(つづきます)
2022-04-19-TUE
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