「いつかお店をひらいてみたい」

そう頭に思い浮かべたのは、
今から10年くらい前のことでした。

その時は、「お菓子屋さんになりたい」とか、
「総理大臣になりたい」とか、
「動物園の飼育係になりたい」なんて、
子どもが思い描く将来の夢みたいな、
遠くて、じつは自分でもよく分からないことでした。

買うつもりはなくても、
通りがかるとついつい寄りたくなっちゃう。
そしてハッと気づくと、
店を出るとき、袋をぶらさげている。
だれにでもひとつやふたつ、
そんな気に入りの店はあるものです。
帰る道すがらや、
家で包みを開けるとき、
なんだかうきうきしている。
もしも自分がお店を作るのだったら、
そういうのがいい。

あんなものを売ったら楽しいんじゃないか?
こんなものを売ったらみんながよろこんでくれるのでは?
この10年、かなうとも分からない、
「いつか開くお店」を頭の中でえがき、
わくわくしていたのですが、
夢は思いつづけるものですね、
とうとう今日、「weeksdays」がオープンします。

「weeks」と「days」。
ふたつの言葉を合わせてひとつにしたこの店名には、
「毎日たのしい何かが起こる」、
そんな意味合いが込められています。
朝起きたときに、
さて今日はどんなものが出ているかな? なんて、
ついついのぞきたくなる、
私たちはそんな店を目指しています。
器に服、靴、バッグにアクセサリー、
化粧品、たべもの‥‥。

ありそうでないもの、
ここだけでしか売っていないものばかりが
集まったらどんなにすてきなことか!

小さな子どもを育てているお母さんや、
忙しくて買いものもままならない人、
はたまた買いものが好きでたまらないという人も。
いろんな人が集まって、
来てくれた人が、
ああ今日はなんだかいいことあったなぁ、
いい買いものした!
そんな風に思ってもらえる店にしたいなと思っています。

まずは明日から、
「weeksdays」はこんな店です、
という予告がスタート。

どうぞよろしくおねがいします。そして──

ようこそweeksdaysへ。

伊藤まさこ
2018-07-02-MON