ガラスの向こうに
時々、訪れる街には、
いくつか気になる場所があって、
そのひとつがバーバー。
木枠のドアの向こうは、
古びたレースのカーテンがかかっていて、
中を覗くと、
お客さん(たいていおじいちゃん)が、
気持ちよさそうに髪を切ったり、
髭を剃ってもらっている。
店主も同年代くらいかな、
もうずっと長いこと
ここでこうして商売をしているんだろうなぁ。
サインポールの年季の入り方が違うもの。
もうひとつは、
その2軒ほどとなりの民家。
色とりどりのあじさいがそれは見事で、
今の季節はわざわざ遠まわりしてでも
見に行く価値があると思ってる。
その斜向かいが昔ながらのテーラー。
ガラス窓の向こうはいつも人けがなく、
店主を見たためしがない。
それをいいことに、
店内をそっと覗いてみると、
あるある、今日も。
木の棚に整然と並んだシャツ生地が。
白、ブルー、白地にブルーのピンストライプ、
白と水色のストライプ。
あれ、あのチェックは前からあったっけ。
塵ひとつ落ちていなさそうなその店内は、
なんとも潔く、
見ているだけで清々しい。
いつか勇気を出して入ってみたいのだけれど、
入り口に「紳士服のオーダー」と書かれているので、
その「いつか」はないんだろうな。
今週のweeksdaysは、
nooyのブラウスとスカート。
いくつものシャツ生地を組み合わせた、
ブラウスとスカート。
かわいいんだけどちょっとボーイッシュ。
なんともnooyっぽい服なんです。
伊藤まさこ
2026-05-22-FRI