REPORT

小ひきだし、わたしの使い方
山荘編
伊藤まさこ

2019年、福岡・うきはの家具工房「杉工場」と
「weeksdays」がいっしょにつくった小ひきだし
昔ながらのデザインを現代に復刻、
国産天然木ナラ材とナラ突板を使い、
オイル仕上げをすることで、
洋の雰囲気にも、和の雰囲気にもなじむこの小さな家具は、
いまや「weeksdays」の定番商品のひとつです。
今回の再生産にあたって、伊藤まさこさんに、
軽井沢の山荘での使い方を教えていただきました。

ちなみに、伊藤さんの自宅での使い方や、
いろんなみなさんに使っていただいているようすは、
これまでのコンテンツにたくさん掲載されています。
どうぞ参考になさってくださいね。

weeksdaysの小ひきだし、
私はふたつ持っていて、
東京の自宅には文房具や名刺など、
仕事まわりのあれこれを。

もうひとつは、
軽井沢の山荘のキッチンで使っています。

ダイニングテーブルも兼ねている、
このキッチン。
すっきり見せたいので、
表にはなにも出さないようにしています。

裏から見るとこんな風。
IHコンロの下に小ひきだしを置いて、
こまごましたものを収納しています。

じつはここ、当初はひきだしを
作ろうかと思っていたのですが、
この家で過ごすにあたり、
なにがどれくらい必要なのかを
最初から決められず、
ひとまず大工さんに稼働できる棚板を
つけてもらったのでした。

稼働棚はシンク下にも(その右は食洗機、左は冷蔵庫)。
ここにはゴミ(ゴミ箱も決めかねているので、
ゴミ袋をそのまま置いている)や、
洗剤、ケトルや浄水器を。

「ひきだしはひとまずいらない」と思ったのですが、
やはりひきだしがないと少々不便。
そこで白羽の矢が立ったのが小ひきだし。

一番上のひきだしに入れているのは、
包丁、キッチンバサミ、ピーラー、おたま。

2段目には、ワインオープナーと
取り分けスプーンを兼ねたおたまと、菜箸を。

3段目は、2人分のカトラリー。
お箸はweeksdaysで扱っている黒檀のもの、
カトラリーはイイホシユミコさんのサイトで見つけた、
イギリスのステンレスのものを。
これ、食洗機にも気兼ねなく入れられて重宝しています。

4段目はキッチン用品ではなく、
懐中電灯や爪切り、体温計、
温度計、ペンや着火器具など、
身の回りのものを。

「包丁は一番上の右」とか、
「ケーキフォークは3段目の一番左」などと、
覚えておくと、
私以外のだれかがキッチンに立った時にも伝えやすい。

何がどこにあるかを、
分かりやすくするためには、
同じアイテムでも厳選して、
とにかくごちゃごちゃものを入れないこと! 

じつはカトラリーや菜箸は
予備があるのですが、
それらはキッチン裏の棚に入れています。
足りない時は、そこから持ってくるのですが、
今のところ、この小ひきだしの中で充分。
つまりこの小ひきだしの中に入っているのは
「一軍」というわけ。

自分の気に入りだけが入った棚は、
開けるたびに気持ちがいい。

「部屋だけでなく、
ひきだしの中もきれいに」
これが私の暮らしの中の小さな決めごとになっています。

2025-08-11-MON