REPORT

カトラリー、
わたしの使い方 
伊藤まさこ 
02 ガラスと半磁器

「すくうもの」が好き、という伊藤まさこさん。
台所や食器棚には、いろんなタイプの
「すくうもの」があるのだそうです。
今週の「weeksdays」は、そんな伊藤さんがえらぶ
スプーンやれんげの特集。
素材、メーカー(作家)のことなる4つの「すくうもの」、
2回にわけて、伊藤さんの自宅での使い方を紹介します。
その1は、黒い琺瑯のSAROのCHINESE SPOONと、
竹俣勇壱さんが手で仕上げたステンレスのれんげ
その2は、Sghr スガハラのガラスのスプーンと、
山本忠正さん作の半磁器のれんげとスプーンです。

写真・文=伊藤まさこ

スガハラのガラスのスプーン、
私は塩の容器に入れています。

ほぼ毎日使う調味料なので、
清潔に保つことがとても大事。
その点、においが移りづらく、
見た目にも美しいガラススプーンは、
とても優秀です。

塩は使い切ったら、
容器とともにスプーンもきれいさっぱり洗います。
(まめに洗いたいので、
あまり大きな容器には入れないことにしています。)

ガラスのコップにゼリーを入れて、
透けるもの同士の涼しげな組み合わせ。
丸みを帯びたガラスは、
口あたりがよく、やさしい。

大きなサイズは取り分け用のスプーンとしても。
藍の鉢にそえると涼やかな印象に。

黒の皿に、
山本忠正さんのスプーン(大)を合わせて。
陶器ならではのやさしい質感は、
いつものテーブルを新鮮に見せてくれます。

れんげ(大)は豆をすくう時に重宝します。
ひたし豆や五目豆なども好相性。

小さな器に豆を盛って、
スプーン(小)をそえました。

今の季節は、
ポタージュやガスパチョを作ることが多いのですが、
そんな時に添えたいのが半磁器のれんげ。
小さなカップと合わせて、
食事のスターターにします。

今日は、
鶏ガラベースの金針菜のスープを。

半磁器、ガラス、ステンレスに琺瑯。
ずらり並んだ「すくうもの」。
お気に入りをぜひ。

2025-07-15-TUE