REPORT

Trench Coat Olmetex Gabardine
あのひとのコーディネート。その1
須長理世さん

エポレット(肩章)や
ガンフラップ(右肩から肩にかけての共布)、
スロートラッチ(襟裏に収納されているベルト)など
クラシカルでマニッシュなミリタリーのディテール。
なのに、全体のフォルムは新しい、
Honnete(オネット)のトレンチコート、
ことしの新色を、ふたりのかたに着ていただきました!

(取材・文=伊藤まさこ)

須長理世さんのプロフィール

すなが・みちよ
テキスタイルデザイナー。
軽井沢で北欧インテリアと手工芸・雑貨のお店「NATUR TERRACE」(ナチュールテラス)、障がいのあるクリエイターの原画を使った洋服、文具、雑貨などを製作するデザインブランドとショップ「NATUR home & RATTA RATTARR(ラッタルラッタル)」、となりの御田代町で姉妹店「lagom」(ラーゴム)の運営に、夫の須長檀さんとともにたずさわっている。

■NATUR
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■RATTA RATTARR
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■lagom
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夫の須長檀さんとともに、
軽井沢でナチュールというお店を営まれている理世さん。
檀さんは家具デザイナー、
理世さんはテキスタイルデザイナー。
長く北欧で活動していたお二人が提案する、
手仕事の家具やテキスタイルは、
ものすごく私好み。
森に囲まれた軽井沢だけでなく、
東京の暮らしにもしっくり馴染むところがうれしいんです。

軽井沢といえば、冬が長い土地柄。
北欧の人々が春を待ち焦がれるように、
理世さんもきっと‥‥?
春一番のアイテムとして、
weeksdaysがセレクトしたトレンチの着こなしを
ぜひ見せていただきたいとお願いしました。

「ふだんのコーディネートは
2色でおさめるようにしているんです」

というその言葉通り、
理世さんらしいすっきりさっぱりしたコーディネート!

理世さんのトレードマークになっている、
ショートカットと、
スウェーデンのPALMGREN(私も大ファン!)の
藤のバッグが、
ネイビーのワントーンコーディネートを
軽やかに見せています。

ところでテキスタイルデザイナーさんなのに、
「色や柄をあまり使わない」のはなぜ?
と訊ねたところ‥‥。

「店に立つことも多いので、
置いている器やテキスタイルを引き立てるように」
しているんですって。
なるほど!

でもその代わりに、RATTA RATTARRの柄物の靴下で、
楽しい気分を盛り上げるのだとか。
(須永檀さんがディレクターとして携わっている
RATTA RATTARRは、こちら。)

ワンピースもその下に重ねたパンツも、
店で扱っているもの。
ご自身がセレクトしているだけあって、
さすがよくお似合い。

「同じものをいく通りにも考えて着回すうちに、
いろいろと分かることがあるんです。
このパンツにはどんな雰囲気のシャツが合うか、とか」

理世さんの経験は、
きっとお客様へのアドバイスにつながるんだろうな。

ベージュのトレンチは白でまとめた
「いかにも春!」っぽい着こなし。

さりげなくつけているアクセサリーは、
お店でも扱っているEverday Earringsのもの。
ピアス風に見えるけれど、
じつはイヤリングなのだとか。
イヤリングというと、
金具が目立つものという印象でしたが、
こんな軽やかなのもあるんですね。
しかも、長時間つけていてもちっとも疲れないんですって。

生成色のパンツは少し折り返して、
RATTA RATTARRの靴下をちらり。

「ふだんノーカラーのコートばかりなので、
トレンチに挑戦するのは初めてなんです」

なんと!

初トレンチの感想をうかがうと、
「すごく軽くて着心地がいいですね!」
といううれしい言葉をいただきました。

撮影場所は、軽井沢からほど近くに
昨秋オープンしたlagom
壁の色とコーディネートとを合わせてくださったのかな? 
と思うくらい、
色合わせがぴったりなのでした。

2022-03-01-TUE