REPORT

day 3/荷ほどき

今週の「weeksdays」は、
新製品の紹介と販売をお休みといたします。
かわりに、この7日間は、伊藤まさこさんが、
リサーチと取材のために出かけている
「とある場所」からのエッセイをお届けします。
伊藤さんの旅じたくのようすから、現地でのこと、
いろんなくふうなどを、ちょっと時差はありますが、
毎日ひとつ、更新していこうと思います。
どうぞ、おたのしみに!

チェックインまでまだ時間があるから、
ホテルに荷物をあずけて街をぶらぶらする。

ちょっと気の利いた食材屋や、
かわいらしいベーカリー。
ハムやソーセージがずらりと並ぶ加工肉屋。
ここブルックリンは、
小さいながらも店主のしたいことが
見て取れる店が多いから歩いていてたのしい。

途中立ち寄ったスーパーで、
けばけばしい色のアイシングがかかったカップケーキや、
茹で上がったものが大量にパックされた
(オレンジと黄色の2色)パスタを見つける。
わあすごいなぁと思うけれど、
それがいいと思う人は買えばいいし、
自分とは合わないと思ったら買わなければいい。
「人は人なんだから」という空気が店の中にただよう。
そうだ、ここは自由の国なのだ。

部屋について荷ほどきをする。
靴は入り口近くに並べ、服はクローゼットへ。
歯ブラシや化粧道具はバスルームの洗面台に。
パジャマや下着類はチェストの引き出しへ。
たとえ少しの滞在だとしても、
旅先ではそこが私の帰る場所。
少しでも気分よくいたいから、
部屋をふだんとなるべく変わらない状態にしておきたい。

ひととおりものがおさまったら、
お湯を沸かして白湯を飲み一息。
夜の約束まで時間があるから、
アイロンでもかけようかなぁ。

2018-09-30-SUN