空気を纏う。

「もう私には重いからあげる」

数年前に、
母から鋳物の大鍋をゆずり受けた時、
なるほど年を重ねるごとに使いやすい道具は
変わっていくものなのだということに
気づきました。

そういえば私も最近、
服をえらぶ時、
気づくとかろやかな服を手に取っている。
「着たい」という気持ちが先に立ち、
自分には手強い服をえらんでいた若い頃とは、
ずいぶんと変わったものです。

年を重ねるごとに
台所道具にかぎらず、
服も、
もしかしたら生き方だって、
「かろやかさ」をもとめだしたのかもしれません。

今週のweeksdaysは、
Honneteのナイロンウェアをご紹介します。

空気を纏うような、
この服を着ていると、
しだいに気分がよくなってくる。
足取りも軽くなる。

今の季節はもちろん、
秋まで着られる、というのもいいんです。

伊藤まさこ

2020-07-10-FRI