「weeksdays」で初登場となる
ジュエリーブランド「PLOW(プラウ)」。
アンティークの雰囲気がただよう
淡水パールのイヤーカフとネックレスは、
遠くから見ても存在感があって、
「つけるのとつけないのとで大違い」
と伊藤まさこさん。
PLOWを代表するデザイナーである武川絵里さんと、
マーチャンダイジングを担当しながら
ものづくりにも携わる小北章代さんに、
伊藤さんがインタビューしました。
ブランドの立ち上げや制作のきっかけについて、
そしてPLOWのものづくりについて語っていただきました。

武川絵里さんのプロフィール

武川絵里 たけかわ・えり

ジュエリーデザイナー。
PLOWのジュエリーデザインを手掛ける。
武蔵野美術大学造形学部を卒業後に渡仏、
パリにあるコンテンポラリージュエリー専門学校
「AFEDAP」(Association pour la Formationet le Développement des Arts Plastiques)

首席で卒業、ジュエリー制作活動を開始。
帰国後、日本で活動をスタート、
ジュエリーブランドのデザイナーを務めたのち、
2018年よりPLOWを設立。

好きなのは、
自然やジュエリーの美しい瞬間を写真に残すこと。
道端で出会った小石を集めること。
植物との暮らしを楽しむこと。
九州の温泉をめぐり、ゆっくり過ごすこと。

■plow officiral site
■plow Instagram
■Designer Eri Instagram

小北章代さんのプロフィール

小北章代 こきた・ふみよ

ジュエリーデザイナー
PLOWのジュエリーデザインを手掛けるほか、
マーチャンダイジングまで幅広く携わる。

奈良の豊かな自然の中で
草花や風景に触れながら育つ。
ジュエリー専門学校で学んだ後、
国内ジュエリーブランドに勤務し、
制作やデザインの実務経験を積む傍ら、
自身のジュエリー制作にも取り組む。
その後フラッパーズへ入社し、
PLOWのブランド運営・制作に携わる。
自然や日々の暮らしから着想を得たジュエリーを通して、
身につける人に寄り添うものづくりを行っている。

お茶が好きで、ついつい
飲みきれないほど集めてしまう。
『クレヨンしんちゃん』『ゲゲゲの鬼太郎』
『コジコジ』など、個性あふれるキャラクターが好き。

■plow officiral site
■plow Instagram
■Designer Fumi Instagram

01
アクセサリーの持つちから

伊藤
PLOWをスタートされたのは、
いつ頃のことでしょうか。
小北
2018年なので、もう8年になります。
立ち上げの時はデザイナーは武川ひとりで、
その後、私もフラッパーズ(アパレル、小物の
セレクト企業)に入社して、
チームに加わりました。
伊藤
8年、すごいですね! 
どんなきっかけだったんでしょう。
武川
私がフラッパーズで最初に担当したのが
本物のバラの花を樹脂でコーティングして作った
アクセサリーだったんですけれど、
そのときにデザインを担当させてもらったことが
「PLOW」のブランドのスタートに繋がりました。
伊藤
ものづくりといっても
いろいろあると思うんですが、
どうしてバラのアクセサリーを作ろうと
思われたんでしょう。
武川
私はものづくりのインスピレーションを
自然や植物から得ることが多くて、
そのときは直接的な形で
バラをモチーフにしたいと思ったんです。
美術の大学を出たあとで6年半くらいパリにいて、
専門学校でジュエリーの勉強をしたので、
「PLOW」を立ち上げるときには
パリで学んだことを活かしたいと思いました。
パリで見聞きしたもの、刺激をうけたものをヒントに、
現地で学んだシルバーや18金を使った
ジュエリーを作るブランドにしたんです。
デザインの源が自然の中にあることは、
今でも変わらないですけれど。
伊藤
パリでジュエリーを学ばれたんですね。
もともとアクセサリーはお好きだった? 
武川
はい。
パリでは、あちこちで開かれる蚤の市が好きで
よく通っていたんですが、
アンティークジュエリーに自然と目がいきました。
他にも革のバッグや布、紙製品、
小さな箱なんかもたのしく見ていて、
自分でも何か作りたいなと思っていました。
伊藤
そこで感性を磨かれたんですね。
伊藤
実際に作るときは、
どんなふうにお二人で進めていらっしゃるんですか?
役割分担とか。
武川
分担みたいなことはしていなくて、
それぞれで考えてきたものを持ち寄って
相談しながら進めています。
小北
各々が好きなものを、
一緒に作ってる感じですね。
伊藤
そうなんですか。
別々に考えたものでも
お互いに「いいね」って思えるのは
すごいことですね。
スケッチなどを描いて相談されるんでしょうか。
武川
いえ、精密に描いたりはしていなくて、
「こんなもの作りたいね」
というイメージを共有しながら、
もっとこうしようかとか、
再度作ってみて「どう?」「いいかもね」って
確認をしながら作っています。
あとはそれぞれ自宅で仕上げて。
伊藤
えっ。
ご自宅でできるものなんですか? 
武川
ジュエリーの場合は洋服作りなどとは違って
作業台が小さくて済むので、
工具さえあれば家でもできるんです。
自宅ですからちゃんとした制作室ではなく、
小さい空間で、ですけれど、
1人の世界で考えたり作ったりするのは
二人とも、けっこう好きですね。
伊藤
作りたいものを考えるときは、
素材からですか。
それとも気分から? 
武川
どちらもあります。
たとえば「PLOW」のラインナップに
「カスタムコレクション」といって、
チョーカーやブレスレットに
好きな石を選んでつけられる
ジュエリーシリーズがあるんですけど、
これまではパールやオニキスといった
モノトーンの素材を選んできたんですね。
それが、今季はなんとなく、
色石(色のついた宝石)をたくさん使ってみました。
伊藤
それは、どんな気分の変化だったんでしょう。
武川
うーん、はっきりとは言えないですが、
世の中の空気というか‥‥。
なんとなく明るい気持ちになりたい、
みたいなことかもしれません。
伊藤
あ、わかります。
アクセサリーって、
そういう気持ちにさせてくれる力がありますよね。
武川
そうですね。
それが世の中の方たちにも求められているのか、
私の自分勝手な気分なのかは
わからないですけれど(笑)。
伊藤
でも、自分勝手な気分でも
いいんじゃないでしょうか。
わたしたち選ぶ側の人は、
形になったものを見てはじめて
「あ、それ欲しい!」って思えますもの。
(つづきます)
2026-08-17-MON