REPORT

初夏のHonnete、
あのひとのコーディネート
02 メンズライク、だけど女性らしく
キムコさん

今回ご紹介するHonneteの
リネンジャケットとVネックワンピース。
「weeksdays」でおなじみのふたりの女性に、
じっさいに着ていただいたようすをお届けします。
ふたりめは、オルネ ド フォイユのキムコさんです。

取材・文=藤井裕子(weeksdays編集部) 
写真=畑唯菜(weeksdays編集部)

キムコさんのプロフィール

キム ヒュンスク。
デザイナー。韓国出身。
韓国の大学でフランス文学を学んだ後、
デザイン勉強のため単身パリへ。
老舗ファッションブランドでのデザイン業務を経て、
夫の谷卓さんと共に、
2004年オルネ ド フォイユをスタート。
パリで15年間暮らした後、2009年より日本在住。
「weeksdays」ではこんなコンテンツに登場。

●オルネ ド フォイユ
●ようこそキムコ食堂。
●キムコさんのインスタグラム


以前にも、weeksdaysにご登場いただいた
オルネ ド フォイユのキムコさん。

HonneteのリネンジャケットとVネックワンピース、
「きっとキムコさんに似合うはず」と、
今回、ふたたび取材をおねがいしました。

取材場所は、そう。
あのすてきなご自宅です。

キムコさんの家に近づくにつれ
近代的な駅前の雰囲気はいつの間にかなくなり
鳥の声も聞こえてきます。
そして高台にある家を見上げると
満開のミモザ!

インターフォンを押すと
「どうぞ上がってきてください」
と、キムコさんのおだやかな声が迎えてくれました。

やさしくて柔らかな空気を纏うキムコさんですが
「マスキュランな雰囲気のものがすきで、
普段からメンズのものを買ったりします」とのこと。
意外!

「メンズにしかない色展開もあったりして、
男性用のシャツをオーバーサイズで着たりします」

たしかに、今回のジャケットもしかり、
メンズライクな雰囲気のものがすごくお似合い。
でもその着こなしの中には
どこか女性らしさも感じます。

最近はブラックを着ることが多いとのことで、
この日も黒いジャケットには黒のつなぎを合わせて
オールブラックのコーディネート。

でも「全身黒で重くなってしまわないように」と
足元は淡い紫色のサンダルで抜け感と軽さを出したそう。
バッグも涼しげなワンポイントになっています。

「オーバーサイズでも大きすぎないし
肩の落ち感も気持ちいいです。
サイドのスリットも動きやすくていいですね」
と、フランスで長くファッションに携わっていた
キムコさんに、こちらからの説明は必要なく、
「そうなんです!」とただただうなずくばかり。

ワンピースについては、
着こなせるか少し心配だったそうですが
もうずっと着ていたかのように馴染んでいます。

「Vネックと脇のところの開き方がきれいなので」と
まずは羽織りものはなしで。
でも下にシャリ感のあるパンツを合わせるところが
さすがだなぁ。

ここ最近の夏は暑くて、
ほとんど毎日ノースリーブを着ているという。
「このワンピースは肩の出方がちょうどいいです」

ノースリーブと言っても、
肩部分の幅が広めなので
安心して着られるのがうれしいですよね。

今回、上に羽織ってくれた黒のカーディガン以外だと
シャツを合わせたり、
シースルー素材のトップスなんかを
重ねても着てみたいとのこと。
たしかに、またぐっとちがう雰囲気をたのしめそうです。

自由に自分らしい着こなしをたのしむキムコさん。

そしてその自由な雰囲気は家の中にも満ちていて
「センス」というひと言だけでは表せない
ほんとうの居心地のよさがありました。

フランスに15年。
その間にヨーロッパやまわりの国々を
夫の谷さんとともにたくさん旅したそう。

そこで目にしたり、触れてきたものぜんぶが
おふたりやこの家の空気にも
あらわれているのかもしれないです。

2025-04-29-TUE