こんにちは、「ほぼ日」の下尾(しもー)です。
「かわいらしい」って
老若男女どんな人でも持つことのできる
「魅力」のことだと思います。
いつか「かわいらしい」おばあちゃんになるために、
憧れの人にヒントをもらいにいくシリーズを始めます。
初回ゲストは山瀬まみさん。
歳を重ねて変わったもの、変わらないもの。
これからどう生きていきたいかなど、
愛をもって教えていただきました。

ほぼ日の學校で、ご覧いただけます。

>山瀬まみさんのプロフィール

山瀬まみ(やませまみ)

1969年生まれ、神奈川県出身。ホリプロタレントスカウトキャラバングランプリを受賞し、芸能界へ。歌手としてデビュー後、バラドルとしてバラエティー番組でも活躍。『新婚さんいらっしゃい!』『ためしてガッテン』『天才!志村どうぶつ園』『ブロードキャスター』などで、お茶の間の人気を博す。現在、毎週火曜日BAYFM「it!!」にレギュラー出演中。
山瀬まみさんのHP

スタイリスト:石黒祥江
衣装クレジット:KIRIKOMI

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第1回 自分をみがくより、風呂みがいてる

──
ちょっと面と向かって言うのは
恥ずかしいんですが、
わたし、まみさんが憧れの人なんです。
山瀬
すごく、うれしいけど、なんで(笑)?

──
前職でホリプロに勤めていた際、
初めてお会いしたときに、
「かわいいと綺麗って両立するんだな」
と驚いたのを覚えています。
山瀬
ほんとですか?
──
まみさんって、
普段バラエティとかで、お見かけする姿は
元気でかわいらしいイメージが、
とてもあるんですけど、
実際にお会いすると
色が白かったり、肌がプルプルだったり、
とっても綺麗なんだなって。
山瀬
すごい褒められてるよ。どうしよう。
わたし人生であんまり
綺麗って言われたことないから。
──
えー!? なんでですか?
山瀬
あ、「かわいい」は、
しょっちゅう言われるよ(笑)。
ベクトルとしては綺麗方面は、
からっきしだと思ってたから、
ちょっとうれしい。

──
ほんとですか、よかったです。
例えば、いま、その白い肌を保つために
やっていらっしゃることってあるんですか?
山瀬
もともと、
ものすごく色白タイプで太陽が苦手な肌なの。
日焼け止めをぬっても赤くなって終わっちゃう。
ただ若いときは、小麦色の肌になりたくて、
ずっと太陽のほうを向いてたんだ。
──
何歳くらいまで焼いてたんですか?
山瀬
20代前半くらいまで。
そしたらね、あるとき顔が、
とんでもない、やけどみたいになっちゃって。
グアムで焼いて、帰りの飛行機なんて、
もう乾燥で耐えられないぐらい痛くて、
大変な状態になってお医者さん行ったの。
そこから焼くのは、やめちゃったんだ。
だから、いまこの肌を保つためには、
あまり太陽のもとには行かないってことかな。
基本、わたし、夜行性だから。
昼間は、たいてい室内にいます。
──
おうちでカーテンをしっかり閉めて
日焼けをしないようにしている方も
いらっしゃいますが、そこまではせず?
山瀬
全然、普通にカーテンは開けてます。
日を浴びなすぎると
骨がすごく弱くなっちゃうんだって。
やっぱり人間は「光合成」しないとね。
──
夜行性じゃダメなんですね。
山瀬
そうなんだって。
だから一生懸命、手のひらとかを焼いてる感じ。

──
手のひらを焼くんですか!?
初めて聞いたんですけど。
山瀬
(笑)。
だって、ほら、焼けても問題なさそうじゃない?
──
ああ、たしかに痛くならなそうですね。
じゃあ、手のひらだけを太陽に当てるんですか?
山瀬
そう窓に向けたり、
時々ちょっと足を出したり。
──
ロケで外に出るときは、
日焼け止めをぬったり、
日傘をさしたりするんですか?
山瀬
最近、すんごい軽い折りたたみの、
晴雨兼用の傘を買ったんだけど、
持ってるかわかんないぐらい軽いの。
今はそんなのもあるから、便利だよね。
日焼け止めは最近の化粧品には
だいたい入ってるから、それぐらいです。
──
ちなみに「美容のルーティン」はありますか。
山瀬
わたしね、いまは
美容のことは全然ダメなの。
20代の頃は大好きだったの。ほんとに。
コスメも好きだし、アクセサリーとか香水とか、
そういう女子力高い系がすごく好きだったから、
いっぱい集めて、いっぱい持ってて、
いっぱい知識もあったんだけど、
もう、な〜んにもないの。
──
なんにもないといいつつ?
山瀬
朝からのルーティンは
青汁を1杯飲むぐらいだね。
──
からだによさそうですもんね。
お風呂からあがるときは
保湿をしっかりしていますか?
山瀬
若いときはね、
お風呂で、ちゃんと、
ぬれたままでOKのオイルとか、
やってたんだけど、
なんかお風呂がヌルっとするのが
イヤになっちゃって。
もうだから15年前ぐらいからかな、
「自分をみがくより、
風呂みがいてる」って感じ。

一同
(笑)。
山瀬
お風呂あがりは、
お風呂場でからだを拭いて、
出るや否や
化粧水をジャブジャブと、つけてはいます。
──
時間との勝負ですよね。
山瀬
そう、すぐ乾いていくから。
でね、今までは化粧水のあとは、
ちょっとクリームみたいなのを
2個ぐらいぬってるだけだったんだけど、
2年前ぐらいに夫の母から、
まだ相変わらず安い化粧品を使ってるのか聞かれて、
そうですって言ったら、
お願いだから、ちょっと高いのを
ぬってくれないかって言われて、
なんでか聞いたら、
昔は高校生みたいにかわいかったのにって
劣化を指摘されたの(笑)。

──
えーっ!?
山瀬
だから、わかったって言って、
先行美容液なるものを1個増やしてみました。
──
おー。なんだか、すごそうですね。
わたし、美容に疎くてわかんないですけど、
先行ってことは?
山瀬
いちばん最初にぬると、
そのあと、浸透するんだって。
効いてるか、効いてないのか、
さっぱりわかんないんだけど、
とりあえず増やしたよっていう事実。
──
年齢を重ねていくにあたって
導入したってことですね。
山瀬
そうですね。
でもやっぱり気持ちは変わりますね。
ちょっと高いのをぬってると思うと。
──
ちょっと高いって
どのくらいか聞いてもいいですか。
山瀬
いいよ。
──
いくらぐらいですか。
山瀬
わたし、前は
湯水のごとく基礎化粧品に
お金を使ってたんだけどね、
やっぱりもう主婦だからね、適度。
12,000円ぐらい。あ、詰め替えで12,000円かな。
本体ごと買うと、もうちょっと高いです。
──
詰め替え、大事ですね(笑)。
まみさんが
実はテレビに出るときのヘアメイクを
ご自分でなさっているということを
ご存知ない方が、ほとんどだと思うんですけれども。
基本的にはデビューしてから今まで基本は、
ずっと、ご自身でヘアメイクされてきたんですか?
山瀬
そうですね。
CMとかはメイクさんについてもらうけど。
──
CMはなぜですか?
山瀬
CMはメイクさんがいたら、
ずっとモニターを見てくれて、
チェックしてやってくれるから。
──
自分がカメラの中にいる状態では、
モニターを見に行けないからですね。
山瀬
それ。あとは要求が高度だから。
もうちょっと髪の毛マットな感じ、とかね。
メイクさんはアイテムをいっぱい持っていて、
色を瞬時に変えたりできるから、
そういうときはお願いしています。
でも自分でやろうって
最初から意気込んで始めたわけではなく、
デビューしたとき、ヘアメイクさんから、
何点か化粧品を渡されて、
こうやるんだよって言われて、やり始めたの。
自分でやるのが当たり前だった時代。
まだスタイリストさんとかヘアメイクさんとかが、
世の中に、そんなに浸透していなくて、
みんな、テレビ局のメイク室に行って、
局のメイクさんにやってもらっていました。

──
そうは言っても、時代も変わって、
メイクさんを個別につける方もいらっしゃる中で、
自分でやり続けたいと思ったのはどうしてですか?
山瀬
基本、人見知りだから。
楽屋でひとりでやってるほうが落ち着くし。
あとは、好きだったんですね。
お化粧するのとか、髪の毛をいじるのは昔から。
──
ちょっと脱線しますけど、
初めてメイクしたのはいつですか?
山瀬
化粧品を自分のお小遣いで買ったのは、
たぶん中学2年生とか。
でも、親のアイラインとか口紅とかを
時々勝手に使ったりするのは
けっこう小さいときからやっていました。
いい匂いがするし、大好きだったの。
で、中学2年生のときに、
資生堂だったと思うんだけど、
すごく小さい、手の関節ひとつ分くらいのサイズの
カラフルなアイシャドーが
単色で1色ずつ、いろんな色が出て、
黄色と黄緑を買ったの。
700円〜800円くらいだったかな。
デビューしてからも、それを使っていました。
──
思い出深い化粧品ですね。

(つづきます)

2025-05-01-THU

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