石川

いやいやいや、いつの間に
VOWのボスみたいになったんですか。

──

縁あって昨年からなんですが‥‥
え、石川さん、VOWご存知でしたか。

石川

知ってますよ。

奥野さんが昔VOWの話をすごいしてて、
あ、好きなんですね、
俺もまあまあ好きでしたけどね、
みたいなやりとりをした覚えがありますから。

──

え、そうでしたっけ。失礼しました。

VOWの話題となると、
誰彼構わずおしゃべりしちゃうので。

石川

いやいや、それにしても、
まだ出てることにびっくりしたけど。

──

よく言われるんですが、
残念ながら新刊は出てはいないんです。

いまは、まさかの女性誌『sweet』で
毎月２ページの連載をやっているのと、
ウェブで毎日365日、
雨の日も風の日も雪の日も‥‥。

石川

毎日やってるんですか？　これを！？

──

そんなビックリしなくたって（笑）。
やってますよ。

石川

マジですか。

──

世界に14座ある8000メートル峰すべてに
登頂成功したはじめての写真家・
石川直樹さんに、
そこまで食いついてもらえるだなんて、
VOWも果報者だなあ。

石川さんは、いつどこで読んでたんですか。
ぼくは小学校のころから読んでましたが。

石川

それが、ぜんぜん覚えていないんですよ。
中学、高校くらいだったのかなあ。
それとも大学生なのか‥‥記憶になくて。

そもそも、ぼくは何で見ていたんだろう。
まだネットのない時代ですよね？

──

単行本か『週刊宝島』かどっちかですね。
当時、見てたとすれば。

石川

雑誌か本‥‥。俺はどっちで見てたんだ。
本屋にはよく行ってたから、
たぶん立ち読みしていたんだと思います。

真顔で。

──

わはは、「真顔」でVOWを立ち読み（笑）。
さすが、世界中の極地で生き抜いてきた
自分客観視能力。

そして真顔で見つめられると照れちゃう、
ぼくたちVOWです。

石川

あとは、古本屋かなあ。

──

あ、それは大いにあるでしょうね。

なにせシリーズ累計で
940万部くらいは出ているVOWなので。
当時、街の古書店にも
大量に出回っていたはずです。
買い取り窓口で嫌な顔されるくらいに。

石川

ははは、「またVOWかよ」って。

え、待って、10万とか100万じゃなく、
940万部！？　そんなに出てるの？

──

ええ。

石川

すごいじゃないですか。それはもう、
本屋とか古本屋に限らず、
いろんなところで見てたんだと思います。

──

床屋さんとかラーメン屋さんとかね。

石川さんってよく、
ヒマラヤの山に登ってる最中のテントで
読書してるって言いますよね。
エベレストで読んだ夢枕獏さんの
『神々の山嶺』なんかは、
いま自分が置かれてる状況より、
本に書いてある内容のほうが怖かった、
みたいなことも聞いたことあるし。

石川

ええ。読んでますね。

──

そんなところでは読んでないですよね。

石川

読んでないですよ。

──

また、そんな真顔で（笑）。

石川

ヒマラヤでVOWは読んでないです。

でも、久しぶりに見たけど、
やっぱりおもしろいです、いま見ても。

──

たとえば、どれとかですか。

石川

これとか好きです。
ジャイ・アン‥‥とかっていう名前の
プロゴルファーの人。

顔も、どこかジャイアンっぽいですし。

『VOW 30周年スペシャル』より

──

ナイス・ショットなVOWをナイス・セレクト。
選ぶネタが通好み。

石川

俺も投稿しようかな。

──

えっ！？

石川

俺、じつは、こういう写真とか、
けっこういろいろ撮ってるんですよね。

──

マジですか。ぜひ投稿してくださいよ！

石川

どうすればいいの？

──

VOWのWEBサイトの投稿フォームか、
『sweet』のVOW連載ページに書いてある
宝島社の住所に封書で郵送か‥‥って、
石川さんだったら
ぼくにメールとかLINEでもらえたら、
それで「投稿」とみなさせてもらいますよ。

石川

一言コメントも書いたほうがいい？

──

何でもいいから一言は書いてほしいです。

でも、コメントがおもしろい必要は
必ずしもなくて、
写真がおもしろかったら採用されますよ。

石川

じゃ、こんど見つけたら送ります！

──

お待ちしてます！

◎本当に当たりますか 👉️神秘感って、大事ですね。（埼玉県／るるぶ北朝鮮） ♨️わはは、当たる気がしない！　と見せかけて、こういう店が実は当たるのかも！