
毎年毎年、お騒がせしております!
神田錦町につなひき大会のシーズンがやってきました。
ほぼ日のつなひき部、ヒッパレーズが参加するのは
4回めですが、今年はちょっと話が違います。
昨年3位に終わったヒッパレーズは、
チャンピオンの座を守ってきたこれまでと変わり、
トロフィー奪還を狙います。
原点に帰り、勝負より「楽しいつなひき」を大事にしつつ、
できるだけトロフィー奪還を狙います。
出場チームのみなさんにもがっつりインタビューして、
本番ではチーム同士の熱いドラマをお届けするつもりです!
レポートは、マネージャー松本が不定期更新。
最後まで、どうぞお見逃しなく!

〈日時〉
9月26日(金)18:30~
〈場所〉
ちよだプラットフォームスクウェア横の道路
現地での応援、お待ちしています!
こんにちは。ほぼ日ヒッパレーズ、
マネージャーの松本です。
今回は、この神田錦町つなひき大会の仕掛け人ともいえる、
安田不動産さんに突撃してきました。
それではお願いいたします、
安田不動産〜〜、株式会社さーーーん!
- ──
- 安田不動産さんは、例年、運営側として
神田錦町ご縁日とつなひき大会を
主導なさっていますね。
- 安田不動産・林
- はい。
主催は「神田錦町『ご縁日』実行委員会」
という団体で、
錦町一丁目町会さん、神田錦町二丁目町会さん、
錦町三丁目町会さん、錦町三丁目第一町会さん、
それから一般社団法人つむぎやさんと、
僕たち安田不動産で運営しています。
▲安田不動産・林さん。
- ──
- 実行委員会という立場から、
これまでのつなひき大会を振り返って、
いかがでしょうか。
- 林
- 2022年までは、
大会にご参加くださるテナントさんの数が、
本当にギリギリでした。
しかし、2022年にほぼ日さんに参加、
そして圧倒的な優勝をきっかけに、
私はもちろん、会社、ひいては神田錦町に
つなひきムーブメントが起きたと確信しています!
そこから2023年にはほぼ日さんからの紹介で
日本綱引連盟理事を講師にを招いての
つなひき講習会を実施したり、
今まで以上につなひき大会に力を入れ始めて、
ご縁日のメインイベントとして打ち出したんです。 - また、綱引連盟理事とやり取りするなかで、
ご縁日のルール「男性ひとりの枠に、
女性はふたり登録できる」というものが
正式なつなひきルールとは違うこと、
このルールはこのルールで非常に面白く、
また女性が多い企業の方にも
参加しやすいルールだなと改めて実感した記憶があります。 - その結果、2023年には、
20チーム弱集まってくださりました。
- ──
- へえー! 今年が34チームですから、
着々と参加者が増えているんですね。
- 林
- 一度出てくださったチームが、
次の年も「リピーター」として
出場くださる場合も増えています。 - これが、本格化した2023年のトーナメント表です。
ほぼ日さんが2連覇を達成された回ですね。
- 林
- この年、当社は決勝でほぼ日さんに大負けした
苦い思い出があります(笑)。
- ──
- 大負けではないですよ、いい勝負でしたよ!
それにしても、こうして見るとたしかに、
今年も参加なさっている
リピーターのチームが多いですね。
- 林
- 昨年の優勝チーム、株式会社BlueMemeさん
(2023年時チーム名:チーム☆復讐のめめたん)も、
2023年にすでに出場されていました。
めめたんさんは、この大会で初戦敗退で、
ほぼ日さんに「つなひきを教えてください」と
アタックしたんですよね。
だから、この大会の時点で、
めめたんさんがほぼ日さんに勝って優勝する、
2024年度大会のドラマが始まっていたという‥‥
なかなか壮大なストーリーですよね。 - 前回の24チームが、ひとつの会場で収めるには、
けっこうギリギリだったんです。
なので、今年はちょっとがんばって、
会場をひとつ増やしました。
今年の目玉はそれですね。
- ──
- この調子で、どんどん参加チームが増えたら
うれしいですね。
- 林
- はい。これまでの経験から、
1会場で24チームの試合は消化できそうなので、
2会場をフルに使えば、 最大50チームくらいには
ご参加いただけるんじゃないかと思っています。
- ──
- いまのお話からも、林さんがこのつなひき大会を、
すごくたくさん考えて運営なさっていることが
よくわかりました。
‥‥正直、1年のうち、どれくらい
つなひきのことを考えていますか?
- 林
- ご縁日自体のキックオフは、
だいたい2月くらいです。
- ──
- わあ、ほぼ1年がかりですね。
先ほど「2023年から、
つなひきを盛り上げようと決まった」と
お話がありましたが、それはどんなきっかけが
あったのでしょうか。
- 林
- 規模が大きくなったこともありますが、
ご縁日という地域交流イベントを
単なるイベントとしてではなく、
まちに関係する人々がまちに愛着をもつ
きっかけとなる機会・場にしたいなと思ったからです。 - 私たちは、日々私たちのビルに入居していただいている
オフィステナントさま、店舗テナントさまと接しながら
お仕事をさせていただいています。
私たちはもちろん、
まちを彩るテナントのみなさまにも
神田錦町というまちにもっと愛着を持ってほしい、
そのひとつのきっかけに、
ご縁日がなってくれればいいなと思って
取り組むようになりました。
その結果として、
ほぼ日さんに引っ張ってもらいながら
「つなひき」のようなキラーコンテンツも生まれ、
徐々に私たちの部隊‥‥いや私が中心となって
ご縁日、とくにつなひきコンテンツなどを軸に、
地域交流イベントを企画・運営するようになったことが
いちばん大きな要因かなと思っています。
- ──
- はあー、そんな経緯があって、
どっと参加チームが増えたのですね。
今年、2025年はどんな大会を目指していますか?
- 林
- ご縁日では、つなひきの競技性を高めるのはもちろん、
「予選会をやらない」ということを大切にしております。
こちらとしてもなるべく
「出たい」と思ってくださるチームには
全員出ていただきたいですから、
「応募してくださったチームは必ず本番に出られる」
ことを目指して準備を進めてきました。
会場を増やしたのは、その一環でもあります。 - それから、ドラマが欲しいですね。
優勝候補が連覇するのか、
それとも初出場のダークホースが現れるのか‥‥。
- ──
- 先日の「出場順抽選会」で、
私たちほぼ日は、昨年の優勝チーム、
株式会社BlueMemeさんと近いブロックに
決まったので、リベンジのドラマを生むためにも
気合いを入れています。
- 林
- その前に、我々、安田不動産も、
ほぼ日さんへのリベンジを狙っていますから、
忘れないでくださいね(笑)。
- ──
- あ! そうでした。
お互いリベンジ目指してがんばりましょう。
安田不動産さんは、
昨年の大会ではどんな結果だったのですか。
- 林
- えーとですね‥‥一昨年は準優勝だったのですが、
じつは、昨年はまさかの初戦で
敗退してしまったんです。
- ──
- えっ、そうだったんですか。
- 林
- あれはですね、完全に私、監督の責任でした。
というのも、2023年に、
決勝でほぼ日さんと戦う前に、
メンバーがもうボロボロに
燃え尽きてしまっていたんです。
その反省を踏まえて、2024年は
計画的なターンオーバー制を導入しました。
そして初戦を、新入生を中心とした
勢いのある若手中心のメンバーで固めました。
結果は、過去の実績・経験も豊富な
株式会社スプリングエステートさんに
完膚なきまで打ちのめされてしまいました。
- ──
- スプリングエステートさん、
けっこう筋骨隆々なみなさんでしたもんね。
初戦でどこと当たるかという運も大きいですね。
- 林
- そうなんです。
うちは大会前に、どのメンバーをどの順番で出すか、
決勝まで決めきるのですが、
昨年はその時点で負けていたようなものでした。
- ──
- 「終盤で疲れちゃう」問題も深刻ですから、
そこを重視するのは
正しい読みだったと思いますが‥‥。
- 林
- 「初戦にも実力者を入れつつ、
終盤に向けて控え選手を温存しておく」
というバランスが難しいですね。
それでいうと、今年初出場の共立女子大学さんと
ちよだプラットフォームスクエアさんは、
全員女性チームなので、
1試合目から最後まで12名全員でたたかうことになります。
勝ち上がった先に体力を残しておけるかが
重要になると思います。
甲子園と一緒で、序盤は試合と試合のあいだに
ある程度時間がありますが、
決勝は準決勝の直後、休む間もなく始まります。
そこに、ちょっと注意しないといけないですね。
- ──
- たしかに。
では今年は去年の反省を踏まえて、また新たに
メンバーの出場順を考えられたのでしょうか。
- 林
- そうですね。私も監督3年目になりますので、
けっこう考えています。
- ──
- もう練習は始まりましたか?
- 林
- はい、1回は集まって練習しました。
まとまった練習時間をとるのが難しいですが、
今年もなかなか活きのいいメンバーを集めていますので、
実力をつけていきたいところです。
- ──
- わりと、新しく入社された方が多い
チームなのでしょうか。
- 林
- そうですね。
ずっと参加してもらっている
エース級のメンバーも入れつつ、
ニューフェイスも何人か入れて。
個々のメンバーは強いので、
あとは私の監督としての采配次第だと
思っています。
- ──
- より選手層が厚くなったのですね、たのしみです。
安田不動産さんは、もとから体育会系の方が
たくさんいらっしゃるのでしょうか?
- 林
- いえ、私個人の印象ですが、
体育会系の人や建築関係の人など、
いろいろな分野の人が、
バランスよく働いているイメージです。
いろんなキャラクターを持った人がいるからこそ、
ほかの個性の強いチームとも
ギリギリたたかえているのかな、と思います。
- ──
- それは、安田不動産さんの大きな強みですね。
では、今回参加されるチームのなかで、
とくに注目しているチームや、
じつはライバル視しているチームはありますか。
- 林
- 注目しているのは、先ほども話に上がった、
共立女子大学さんですね。
全員女性で固めた12名のチームというのは、
本大会では初なので。
それからもうひとチーム、
プラットフォームサービス株式会社さんも、
女性12名で出場されるんです。
- ──
- なんと今回は、初出場で、しかも女性12名という
チームが、ふたつもあるんですね。
- 林
- 前回まではなかった構成のチームが多いので、
どんな大会になるのか、
緊張しつつわくわくしています。 - あとは、今回のダークホースになるんじゃないかと
思っているのが、アダムイブ株式会社さん。
ITの会社さんで、チーム全員が外国の方なんですよ。
なので、けっこうフィジカルが強そうで。
ついにメジャーリーグから来たな、と(笑)。
- ──
- メジャーから殴り込んできましたね。
- 林
- ただ、つなひきにおいては、
パワーがあっても正しい引き方を知らないと
勝つのは難しいので、まだ勝負はわからないですね。 - それから、みずほリサーチ&テクノロジーズさんも
気になっています。
毎年参加してくださっているキャプテンの方の
熱量もすごくて、いつも刺激をもらっています。
- ──
- あ、私もキャプテンの方にお会いしました。
すごくムキムキになられていました。
(※後日、みずほリサーチ&テクノロジーズさんの
インタビューで、キャプテンのムキムキの詳細を
教えていただきました)
- 林
- つなひきに向けて、
あれだけパワーアップなさっているのは
すごいですよね。
丸紅株式会社さんも、昨年も
「体育会系を集めました!」という布陣でしたから、
油断なりません。
話によると、メンバーの方が
インターハイで優勝したとか、
体育会OBだとか‥‥。
- ──
- ひええ‥‥。そんななかに、
ヒッパレーズのような文化系のチームも、
学生さんのチームもいて。入り乱れますね。
- 林
- ザ・体育会系のチームが、
おとなげなくほかのチームを倒すのも見たいですし、
逆に女子大生のみなさんが、
ムキムキなチームをなぎ倒すのも見たいですね。
- ──
- ほんと、見どころが多いです。
最後に、このご縁日やつなひき大会、
神田錦町に、どんな思いで関わってらっしゃるか
お聞きしてもよいでしょうか。
- 林
- ご縁日という地域交流イベントを、
私たちが中心となって企画・運営する時に意識しているのが、
「エリアマネジメント」というキーワードです。
エリアネジメントは、おおまかに言えば、
エリアの価値を上げる仕事です。
ご縁日は、そのためにも、
在勤・在学・在住のみなさんが一緒になって
盛り上がる行事をつくりたくて、
運営している地域交流イベントでもあるんです。 - ビルの設備を固めるなど、ハード面での価値づけも
もちろん大事ですが、そればかり進めると、
ほかの地域との違いがあまりつくれません。
なので私たちは、
「あ、このイベントがあるからきょうは出社しよう」と
モチベーションになるような、
ソフト面での価値をつくっていきたいと思っています。
- ──
- たしかに、「このまちだから出社したい」と思える
イベントがあるのって、
エリアでまちづくりに取り組まれている方々にも、
エリア内で働く人・暮らす人にとってもうれしいですね。
運営側ならではのお話をいっぱいお聞きできて、
とてもおもしろかったです。
きょうはありがとうございました!
林さん、ありがとうございました。
ご縁日の運営にこんな変遷があったとは、
驚きでしたね。
実行委員会のみなさまの試行錯誤のおかげで
つなひき大会が年々盛り上がっているのだなと、
実感しました。
次は、安田不動産さんも注目なさっていた、
あのチームに取材します!
キャプテン以外のメンバーも、
かなり個性的でおもしろかった‥‥
どうぞどうぞご期待ください。
それではまた次回。
安田不動産さん、
エンジョイ、アンド、ビクトリー!
(次回に続く)
2025-09-17-WED



