「atelier shimura(アトリエシムラ)」の
染師・志村宏さんが
染めワークショップをしてくださることになりました。

開催場所は、みなさんのおうち。
5月31日(日)10時半から、
YouTube上で、
宏さんといっしょにお染めをしませんか?

準備いただくものは、
宏さん監修の染色キットと、
おうちにある鍋と、
長めのスプーンや箸、
そしてメラミンスポンジのみ。
染色キットは、ほぼ日特典をつけて
5月22日(金)午前11時より販売します。

宏さんのお話を聴きながら
お染めをするのは、とってもたのしいですよ。
お時間あったら、ぜひごいっしょに。

>志村宏さんのプロフィール

志村宏 プロフィール画像

志村宏(しむら ひろ)

染師。1981年うまれ。
染織家・志村ふくみさんの孫で、
志村洋子さんの次男。
大学生のときに農業と出会い、
ながらく京野菜づくりにたずさわったあと
30歳をすぎてから染めの世界に入る。
現在は、
志村ふくみさん、志村洋子さんの
紬織り(つむぎおり)の芸術精神を受け継ぐブランド、
アトリエシムラの染めを担当。

山や野で染料を調達するだけでなく、
野菜づくりの経験から
藍や臭木、クチナシなど、染料になる植物の栽培も手がける。

  • 色植物語 きはだ
    (ほぼ日特典付き)
    価格:3,300円(税込・配送手数料別)

    ※この商品の販売は終了しました。

     

    色植物語 パドゥーク
    (ほぼ日特典付き)
    価格:3,300円(税込・配送手数料別)

    ※この商品の販売は終了しました。

     

    色植物語 えんじゅ
    (ほぼ日特典付き)
    価格:3,300円(税込・配送手数料別)

    ※この商品の販売は終了しました。

     

     

     

     

    志村宏さんといっしょに

    オンラインで染色してみませんか?

    ▲2019年1月、「臭木」という植物を染めたときの
    ワークショップのみなさん。
    染めたあとは、みなさん自然に笑顔になります。

     

    2017年、2018年の2年間、
    志村宏さんはTOBICHI
    四季の植物の色を染めるワークショップ
    開催してくださっていました。
    アトリエシムラがつくりだす
    うつくしい草木染めの色彩と、
    宏さんのたのしく、
    学びが多いお話しを体験できる
    このワークショップは、
    毎回、募集人数より多くの方から
    応募をいただく
    人気のワークショップでした。

    4月のはじめ、
    みなさんが家にいる時間が長くなったとき、
    宏さんは、
    生活のなかでも文化に触れられるよう、
    手軽に染められるキットを
    ウタニ染料店さんとつくられました。
    はじめての方でも、
    きれいに染められるように
    考えられたキットです。
    わたしも挑戦してみましたが、
    とてもかんたんで、
    ムラなくきれいに染められました。
    そのときの様子は、
    こちらの「ただいま製作中!」
    ご覧ください。

    ひとりで挑戦しても、
    とてもたのしかったのですが、
    時間を決めて、みんなでいっしょに染めたり、
    宏さんのおしゃべりを
    聴きながら染められたりしたら、
    もっとたのしいだろうなぁ‥‥。
    そんなことを、宏さんにお話したら、
    ぜひやりましょう、と
    ふたつ返事をいただきました。

    5月31日(日)10時半から、
    宏さんと、はじめてお染めをする
    乗組員といっしょに、
    染色してみませんか?
    YouTubeで生中継しますので、
    みなさんは、その配信をみながら、
    おうちでご参加いただけます。

     

     

    ワークショップに参加するには

    まずは、宏さんとウタニ染料店さんがつくった
    染色キットをご用意ください。
    ほかに必要なものは、
    染色や媒染するときに使う鍋と、
    長めのスプーンや箸、メラミンスポンジのみ。
    すべて、おうちにあるもので大丈夫ですよ。

    キットは3種類あり、
    「きはだ」「パドゥーク」「えんじゅ」から
    お選びいただけます。

    それぞれの色について、
    宏さんからコメントをいただきました。

     

    きはだ

    漢字にすると「黄檗」。
    オウバクとも呼びます。
    京都にも同じ地名があり、
    仏教の中にも
    「黄檗」の字が出てきますが、
    陀羅尼助(ダラニスケ)という
    お薬の名前を聞くと
    「あ!」と思う方が
    多いのではないでしょうか?
    染めはじめると
    なんと鮮やかな黄色なんでしょう。
    蛍光色に見えるほど鮮やかです。
    最終的には、初夏の若草のように
    キラキラとした黄緑色。
    夏に向かって走るぞ!って感じの
    元気な色です。

     

    パドゥーク

    正式名は
    「アフリカン・パドゥック」といいます。
    名前を聞くと、
    遠い所から来たんだなぁと思いますが、
    実は花梨(かりん)の仲間です。
    家具や楽器に使われたりするので、
    その世界では
    案外知られているかもしれませんね。
    家具や楽器の色は
    茶色や赤茶色が多いですが、
    草木染めのパドゥークの色は
    華やかなピンク色。
    あの色は「優しいけどけど弾けた色」
    といいますか、
    恋の色というのがピッタリです。
    ビバルディの春が
    聴こえてきそうな色ですよ。

     

    えんじゅ

    「槐(えんじゅ)」は
    街路樹としてたびたび見られます。
    TOBICHI1・2の間に
    生えている樹がそうです。
    まさか、こんなところに?と
    はじめてTOBICHIに
    お邪魔したときに思いました。
    木へんに鬼なんて
    怖いと思うかもしれませんが、
    厄除けや魔除けの意味が強く、
    安産、長寿の木として知られています。
    今回の3色の中で、
    植物らしさはえんじゅが
    一番かもしれません。
    包み込まれるような黄色は、
    優しさに溢れています。
    色に願いを込めるとき、
    植物の謂れはきっと助けになりますよ。

     

    ‥‥いかがでしょう。
    染めてみたい色が決まりましたか?

    染色キットは
    ウタニ染料店さんのWEBショップでも
    お買い求めいただけます。
    なお、ほぼ日では、
    スペシャルなおまけをつけて
    販売させていただくことになりました。

     

     

    ほぼ日特典として、

    紫根の種(ムラサキの種)がついてきます。

    ▲宏さんの畑に咲いている、ムラサキの花。

     

    草木染めで紫色を染めるときに使われる
    「紫根」という染料は、
    「ムラサキ」という植物の根っこです。
    色としても、植物としての存在としても、
    貴重な植物「ムラサキ」の種を、
    とくべつに宏さんから
    分けていただけることになりました。

    ムラサキについても、
    宏さんからのコメントをいただきましたので、
    どうぞお読みください。

     

    「ムラサキ」ってどんな花?

    ムラサキという植物は、
    遠い昔、日本の各所で栽培されていました。
    ムラサキの根は紫色を
    染めることが出来ることから、
    「ムラサキ」と名付けられたといわれていて、
    日本の装束や文化の一端を担ってきました。
    平安の時代には
    貴族のファッションに多く使われ、
    こぞって栽培をしていたみたいです。
    染織の世界ではその根を紫根といい、
    知らない人がいないほど有名です。
    でも、花を知っている人は
    少ないかもしれません。

    ムラサキの花は小さな白で、と
    ってもかわいいんです。
    まさか、この花の根が
    紫色に染まるなんて思えない、と
    育ててみれば思うはずです。
    今は、日本の山奥に
    ひっそりとしか生えていない
    ムラサキを育ててみませんか?

    紫根として育てるのは難しい。
    でも、花を楽しむなら
    そこまで難しくありません。

    専門家だけに草木染めの材料として
    愛されている紫根ではなく、
    いろんな人に、小さく白い可愛い花として
    愛してもらえる
    ムラサキになったらいいなぁと思っています。
    ぜひ、おたのしみください。

    志村 宏

     

     

    ほぼ日のWEBショップで
    染色キットをご購入いただければ、
    10粒のムラサキの種とともに
    お届けいたします。
    染めるだけでなく、花を育てることも
    ぜひおたのしみください。

    2020-05-21  THU