
ふたつの対談をいったりきたり
こんにちは、「ほぼ日」の奥野です。
ご存知だと思いますけど、
ここ数ヶ月内に、我らがラヂヲ先生は
2冊の本をお出しになりました。
ひとつは『わるい猫』といいまして、
SNS時代の最新の4コマ漫画。
もうひとつは
『和田ラヂヲのここにいます』で、
往年の4コマ作品を復刻した大部の著。
それらの刊行記念として、
前者は画家のヒグチユウコさんと、
後者は旧知のゆかいな仲間たちと、
それぞれ別の日に、別の場所で、
それぞれ楽しく
おしゃべりしていただいたんですが。
あれ、あれあれあれ?
なんだか時空が歪んでいるような‥‥
パラレルワールドにでも、
まぎれこんでしまった‥‥ような‥‥。
- ──
- 本日は、おふたかたにご足労をいただきまして、
まことにありがとうございます。 - 和田ラヂヲ先生の『わるい猫』の発売を記念し、
ヒグチユウコさんとの
スペシャル対談をしていただこうと思いまして、
この場を設けた次第です。
- ラヂヲ
- お忙しいところ、ありがとうございます。
和田ラヂヲ先生
- ヒグチ
- とんでもないです。
ヒグチユウコさん
- ラヂヲ
- 先に、おみやげを渡しとこうかな。
- ヒグチ
- あっ、すごい。真鯛が美人!
- ラヂヲ
- 目がイキイキしてるでしょ。
左から「徳島ラーメン風」「真鯛麦みそラーメン」
- ヒグチ
- え、うれしい。これどこで売ってるんですか。
- ラヂヲ
- 松山の空港とかサービスエリアとか。
- ヒグチ
- こういうお仕事ってどうやってくるんですか。
- ラヂヲ
- 地元の知り合いから(笑)。
- ヒグチ
- ありがとうございます。
じゃ、わたしからはハンドクリームをどうぞ。
- ラヂヲ
- おおっ、これはすごいぞ。
- ヒグチ
- 香りがサッと消えるタイプで、いいんです。
知り合いのつくってるハンドクリームと
うちの店(ボリス雑貨店)とでコラボして。
- ラヂヲ
- ハンドクリームのある人生になった。急に。
- ヒグチ
- 漫画家も画家も「手がいのち」ですからね。
あと、これもあげます。
- ──
- 足首ウォーマー。「まるでこたつ」。
まだ冬でした
- ヒグチ
- 足だけ冷えるんですよ、絵を描いてると。
- ラヂヲ
- たしかに冷える。下からじわじわと。
- ──
- 先生のおうちはコンクリート製ですものね。
打ちっぱなしの、おしゃれハウス。
- ラヂヲ
- 冬場は冷蔵庫みたいになるんだよ。
- ヒグチ
- 漫画では畳に文机一個みたいな部屋なのに、
写真か何かで見たら、
めちゃオシャレな家に住んでますよね。
- ラヂヲ
- みんな、ちゃぶ台のイメージがあるみたい。
- ──
- 自分で描いてるからですよ(笑)。
- ラヂヲ
- そうか。
- ヒグチ
- 四畳半的な部屋に住んでると思われてる。
ラヂヲ先生ご本人も。
- ラヂヲ
- 昭和の電気がブラ下がってる畳の部屋に。
- ──
- 壁にはコンセントが一個‥‥。
- ヒグチ
- 実際は、あんなおしゃれな家に、
すてきな奥さまと、かわいい猫ちゃんと、
暮らしているのに。
- ラヂヲ
- 猫ちゃん、亡くなっちゃったんですよ。
ちょっと前に。
- ヒグチ
- え、そうなんですか。さみしいですね。
- ラヂヲ
- さみしいですねぇ。17歳でした。
- ヒグチ
- うちの実家の猫は長生きで、23歳でした。
- ラヂヲ
- 長い。
- ヒグチ
- 最後は「置き物」みたいになってました。
お皿にエサを出しても食べないのに、
口元に運んでやると、口を開けるんです。 - 最後は、マグロばっかり食べてましたよ。
- ラヂヲ
- 俺もそうなりたいなあ、ゆくゆくは。
- 鼻の前にマグロひときれ差し出されたら、
カッと目を開くような人に。
- ヒグチ
- わたしはポックリ系がいいな。
- ラヂヲ
- あ、そういうの、考えるんですか。
- ヒグチ
- 考えますよ。
- ポックリは悪いイメージじゃないんです。
どう苦しまないか‥‥という意味で。
この日はヒグチユウコさんが帯にイラスト&コメントを寄せた『わるい猫』刊行記念の対談でした
- ラヂヲ
- 検査とか行ってます?
- ヒグチ
- はい。最近、めっちゃ行ってるんですよ。
- このあいだも、身体中を、くまなく
MRIで検査してもらいました。
いま、結果待ちで楽しみ。内臓脂肪とか。
- ラヂヲ
- 家に買ったら? MRI。
- ヒグチ
- あんな大きなものを!?
- ラヂヲ
- 毎日でもできるよ。MRI検査、好きなだけ。
- ──
- 有資格者の技師が要るんじゃないですかね。
ヒグチさんのお宅にはいますか、技師。
- ヒグチ
- いませんよ。
それに、さすがに毎日検査はイヤです。 - やったことあります?
- ラヂヲ
- ないです。
- ヒグチ
- 怖いんですよ、音が。宇宙的な感じです。
ガゴーン、ガゴーン、ガゴーンって。
まわりの壁がガーッと回っていたりして。
- ラヂヲ
- 何かのついでにやってほしいよね。
空港の保安検査場を通過するときだとか。
- ヒグチ
- 時間がかかりすぎて無理ですよ。
- ──
- ラヂヲ先生は何か検査やってるんですか。
- ラヂヲ
- やってないです。
- ヒグチ
- あ、ダメダメ、絶対やったほうがいいです。
まわりの人にも勧めてます。
とくに胃と大腸は毎年検査したほうがいい。 - 以前は注射すらイヤだったんですけど、
最近は、けっこう慣れてきちゃいましたね。
- ラヂヲ
- 人って変われるんだね。
- ヒグチ
- 変われますね。
- ラヂヲ
- 習慣にしちゃったらいいんだろうね。
週刊連載やってたからできるかもしれない。
- ──
- 「和田ラヂヲの週刊検査」(笑)。
- ヒグチ
- でも、これまで検査してこなかったのって、
元気だったからですか。
- ラヂヲ
- いや、じつは、そこそこやってるんですよ。
胆石とかね。入院して取ったけど。
- ヒグチ
- 痛かったですか。
- ラヂヲ
- 痛かったねぇ。人生でいちばん痛かった。
尿管結石の次に痛いらしいから、男は。
- ヒグチ
- 尿管結石とか、考えるだけで怖いです。
- ラヂヲ
- あと、ギランバレー症候群もやりましたよ。
手に力が入らなくなるんだよね。
- ヒグチ
- あ、それで、デジタルに移行したんですか。
昔ファックスでしたよね?
- ラヂヲ
- いや、それとは関係ないんだけど(笑)。
- ただ、ギランバレーになっても
ぜんぜん変わらなかったなあ、俺の絵柄。 - ・
・
・
・
・
(一方そのころ、もうひとつの時空では。
次回、
01 おしゃべり with ゆかいな仲間たち
へと続く)
2026-08-17-MON
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SNSにアップされた数百本の4コマ作品を
再編集のうえ書籍化した『わるい猫』、
傑作『和田ラヂヲのここにいます』を中心に
1990年代の作品を
ラヂヲ先生自ら選定・再編集した
『和田ラヂヲのここにいます ヘヴィー級』。
どちらも、うれしい厚みで、
どちらも、どこから読んでもおもしろい。
『わるい猫』はこちらにて、
『和田ラヂヲのここにいます 超ヘヴィー級』
『和田ラヂヲのここにいます ヘヴィー級』は、
ともにこちらで絶賛販売中です!
また、ヒグチユウコさんのボリス雑貨店でも
サイン入りの『ヘヴィー級』が
まだ販売中なのを確認しました
(「新商品」のカテゴリの前から3ページ目、
2026年8月17日【月】午前10時現在)。
ちなみに‥‥ねんのためにおつたえしますと、
昨年『わるい猫』発売のタイミングで
ヒグチさんとラヂヲ先生に対談していただき、
その原稿まとめをモタモタしているうち、
ヘヴィー級&超ヘヴィー級の
『和田ラヂヲのここにいます』が出てしまい、
今回「超時間おしゃべり」と銘打って、
ふたつの対談を同時掲載することにしました。
パラレルワールドには迷い込んでいません。