──

このたび、ほぼ日手帳2021weeksには
「新日本プロレス別注版」が登場しました。
全部で６種類のカバーがあります。

▲ほぼ日手帳2021weeks「新日本プロレス別注版」全6種類。

元井

これ、ほんとに素敵ですよね。
全部ほしい（笑）。

──

2021年度版のカバーには、
内藤選手、オカダ選手、棚橋選手、
ヒロム選手、飯伏選手の５人が選ばれました。

馬場園

あっ、石井選手が入ってない！　
私、さっきから石井選手の話ばかりしてました（笑）。

元井

（笑）

──

せっかくなので、まだ話に出てない
棚橋弘至選手、オカダ・カズチカ選手、
飯伏幸太選手の３選手について、
くわしくうかがってもいいでしょうか。

まずは新日本プロレスを代表するエース、
棚橋選手からお願いします。

▲新日本プロレスのエース、棚橋弘至選手。　写真：©新日本プロレス

元井

棚橋選手は尊いです。
それにつきます。
棚橋選手はプロレス界を守ってくれた、
まるで守護神のような方ですね。

馬場園

この人がいないとね、もう。

──

具体的には、
どういう方なのでしょうか？

馬場園

それまでのプロレス界って、
もうめちゃくちゃ強い男ばっかりで、
戦うために生まれてきたような
超人だらけの世界だったんです。
そういう男の中の男たちが、
ベルトを奪い合ったり、
徒党を組んで争っていたわけです。

ところが棚橋選手というのは、
そういう先人たちとも違う、
新しい風をプロレスに吹き込んだ人です。
それまでのプロレス界にはなかった、
ポップで新しくて、
時代にあった爽やかなかっこよさを、
初めてプロレス上で表現した方とも言えます。

元井

ご本人も
「プロレス界にチャラさをもち込んだのは自分だ」
とおっしゃってました（笑）。

馬場園

おしゃれでかっこよくて、
それでいてゴツゴツした強さもあります。
この方のおかげでプロレスの世界観が、
より広がったと言ってもいいと思います。

▲棚橋選手はときどきポニーテールで戦います。　写真：©新日本プロレス

──

棚橋選手のおかげで、
かっこいい男の基準が増えたわけですね。

馬場園

そうそう、まさにそういう感じです。

元井

新しいジャンルであり、
新しい道をつくってくださった方ですね。

──

そういう意味では、
オカダ・カズチカ選手も負けていません。
スタイルから体つきから、
まるでモデルのような風貌です。

▲レインメーカー、オカダ・カズチカ選手。　写真：©新日本プロレス

元井

いまやオカダ選手は、
新日本プロレスのスター選手です。
以前、試合後に会場から去っていく姿を
お見かけしたんですが、
上下スーツでビシッと決められていました。
乗ってる車も「まさにスター」というような、
ものすごい高級車だそうですね。

馬場園

スターにふさわしい自分になるために、
オカダ選手はあえてそういう車を買ったそうです。
そうやって自分にプレッシャーを
かけているんだと思います。

──

決め台詞も「カネの雨がふるぞ！」ですよね。

元井

そういうイメージがある一方、
オカダ選手ってものすごい努力家で、
15歳でメキシコにプロレス留学しています。

──

15歳！

元井

さらに、身長191センチ、
体重100キロを超えるヘビー級ですが、
50メートルを５秒台で走るそうです。

──

すごい（笑）。

馬場園

めちゃくちゃ速いんですよね。

元井

身体能力がケタ違いなんです。
そういう体格のアドバンテージを武器に、
プロレスの王道を突き進んでいる方です。

馬場園

オカダ選手はジュニアヘビー級の選手の動きを、
ヘビーの体重でやりますからね。
普通のドロップキックって横に飛びますけど、
オカダ選手は斜め上に飛びますから。

──

斜め上！　
そんなことあり得るんですか？

元井

もはや重力すら関係ありません。
以前、オカダ選手がドロップキックをしている
等身大看板が六本木にあったんです。
その横に並んでみたんですが、
私の頭の上に足がありました。
もはや私は当たることもできない（笑）。

──

はーー、すごすぎますね。

元井

こんなに高く飛ぶんだって、
私もびっくりしました。
ほんとにすごい方です。

──

そして、最後は飯伏幸太選手です。
前にほぼ日にも出ていただいた
ケニー・オメガ選手とコンビを
組んでいたこともあった選手です。

▲噂では『MOTHER』好きという飯伏幸太選手。　写真：©新日本プロレス

元井

飯伏選手は女性ファンがすごく多い方です。
動きも華麗で、筋肉もキレキレです。
あと、なぜかずっと転校生感もあって、
ちょっとミステリアスなところがあります。

馬場園

これは聞いた話ですけど、
もともと人見知りがすごくあるそうで、
あんまりグループの中で
ワイワイ話すタイプじゃないみたいです。
どちらかと言うと、
ひとりで技を突き詰めたいタイプ。
そういうところもまた、
女性心をくすぐるんでしょうね。

元井

飯伏選手はミステリアスを超えて、
ときどき謎の行動をとるときがあります。
自粛期間中のときも、
マットにスマホを置いて
その上にムーンサルトプレスをしていました。

馬場園

見た見た見た（笑）。
それを自撮りしてるんですよね。

元井

いろいろ謎が多い選手なんですが、
その飯伏選手が「神」と崇めるのが、
先ほど話に出た棚橋選手だったりするんです。

馬場園

そこでつながるんですよね。
飯伏選手は棚橋選手にずっと憧れていて、
初めてシングルマッチで棚橋選手に勝ったとき、
「神に勝った」という意味で、
フィニッシュ技の名前を「カミゴェ」にしました。

──

へーー。

元井

そんな棚橋選手と飯伏選手は、
いまはコンビになって活躍されています。

馬場園

一時はコンビ解消しそうになったり、
そのあとまた復活したり。
もう、ふたりの関係もいろいろです。

──

キャラクターのおもしろさだけじゃなく、
そういうドラマも絡んでくるわけですね。
そういう話を聞くと、
ますますどの手帳にするか悩みますね。

元井

いやいや、悩みますよ、これは。

馬場園

全部欲しいくらいです。
来年はぜひ石井選手をつくってください（笑）。