こんにちは、ほぼ日のきょんです。
新しい素敵なブランドやお店を紹介する
「おNEWなものさがし」のシリーズ、第７回目です。

今回ご紹介するのは、
こちらの小さなトートバッグ
「D-tote nano（ディートート ナノ）」です。
「佐藤防水店」というテント屋さんがつくる、
自立するほど丈夫な帆布を使用した、
日常生活のなかでタフに使えるバッグです。

「佐藤防水店」さんのお店があるのは大分県の西大分。
この小さくてかわいらしいバッグについて
くわしくお話を伺うべく、
西大分まで行ってきました。

今回は、西大分周辺の素敵なお店を、
「D-tote nano」を持ち歩きながら
ゆるりと「おNEWなものさがし」します。

西大分には「佐藤防水店」さんの直営店、
「Re-sew」さんがあります。
不慣れな土地で不安に思っていた私を見かねて、
店員の須川さんが「おNEWなものさがし」に
同行してくださることに。
心強い仲間が加わり、西大分の旅がスタートです！

出発してまもなく、なんだか甘い香りが漂ってきました‥‥。
誘われるように歩いていくと、
みつけたのは、「BAKESHOP BY the BAY」という
お菓子のお店です。

「いらっしゃいませ」と出迎えてくださったのは、
お店を切り盛りしている櫻井さん親子。
「BAKESHOP BY the BAY」さんでは、
このお２人のつくる焼きたてのお菓子が人気なんです。

目の前には港が広がります。
店内に海風が通り、爽やかで心地の良い空間です。

「ちょうど焼き上がりましたよ」と、
お母さんがオーブンからマフィンとスコーンを出して
持ってきてくださいました。

手のひらサイズの大きなマフィン！
焼き菓子はどれも、
国産の小麦粉と南米産のオーガニックシュガーを
使用しています。
南米産のお砂糖は、とげのない甘みで
櫻井さんが初めて食べたときは衝撃を受けたんだとか。

常連のお客さんには、
バナナクリームチーズマフィンが人気。
中にはごろっと大きなチーズが入っているんです。
私はこのマフィンをちゃっかり購入。

櫻井さん親子のやさしい笑顔と
甘い香りがあふれる店内にいると、
なんだか夢の世界に入り込んだような
あたたかな心地がしました。

名残惜しいですが、
さらなる素敵な「おNEWなもの」を探すべく、
次の場所へ向かいます。

「BAKESHOP by THE BAY」さんを出て、
十数メートル。
さっそく、おしゃれな雰囲気の漂うお店をみつけました！

こちら、「STORAGE ROOM」さんです。

店内には、海沿いの明るい光が差し込んでいました。
ここは、オーナーの時任さんが選ぶ雑貨や食器、
お洋服がそろうセレクトショップです。

時任さんは、以前からお店を出すなら
場所は西大分にする、と決めていたそう。
２年前にいまのお店の場所が空いたと知り、
すぐに出店を決めたそうです。

店内には子供服もあり、
親子連れのお客さんもいらっしゃいました。

時任さんが、
「自分が眺めるためにお店に並べているくらい」という、
特にお気に入りの商品を教えてくださいました。

写真の棚の２段目に並ぶ、
熊本の「満願寺窯」という窯元の器たちです。
阿蘇の自然の植物や野菜、果物を原料とした釉薬を使用し、
「陶器の草木染」とも呼ばれています。

「STORAGE ROOM」さんが入る前は、
飲食店だったというこの場所。
広い厨房だった場所をリフォームして活かしつつ、
もともと洗い場だったというこのスペースには、
水回りのグッズが置いてありました。

底が浅く見えるけど、実は深い不思議なマグカップや、
お肉や魚がプリントされた保冷バッグなど、
なんだろう？と気になる雑貨がたくさんあり、
ついつい長居してしまう楽しいお店でした。

さて、次のお店をさがします。
お天気は快晴！
気持ちよくお散歩気分で歩いていると、
行列のできているお店がありました。
これは気になる！

たくさんのお客さんでにぎわっていたのは、
こちらの「丸玉屋」さんでした。

お店に入ると、輝くショーケースを発見。

そして中には見た目麗しいケーキの数々！

「丸玉屋」さんのケーキを手掛けるのは、
以前は京都で和菓子職人をされていたという東原さん。
洋菓子は独学に近いかたちでつくりはじめたそうですが、
いまでは遠方からもケーキを求めてお客さんがやってくる、
人気のパティシエです。

東原さんのつくるケーキのクリームは、
濃厚なのに、ふわっと口当たりが軽いのが特徴です。
お店には、毎日手作りしたケーキをその日のうちに、
新鮮でおいしいものだけが並びます。

リピーターのファンが多いという、ピスタチオフィグ。
ワインに合わせてもおいしいんだとか‥‥！
季節限定の洋菓子も多く、
秋はアップルパイやマロンパイ、夏はアイスも人気です。

どれもおいしそうで、目移りしてしまいます。

悩んでいると、おすすめのものを選んでくださいました。
左から「イチジクのタルト」、「まるたま」、
「和三盆ケーキ」です。
「和三盆ケーキ」はお店で１番人気のケーキ。
１番下のクリームはピスタチオクリームになっています。

私がいただいたのは、この「いちじくのタルト」。
訪れた時期限定の商品でした。
イチジクがジューシーで、
甘さ控えめのクリームによく合います！

「まるたま」は、「丸玉屋」さんのオリジナル商品。
シュー生地のなかに入っているのは、
ラム酒の風味のきいたバナナのキャラメリゼ。
大人のためのシュークリームのようなケーキです。

手土産として人気の、「クッキーボトル」。
ガレットやゴマのクッキー、メレンゲなど、
いろんな種類のクッキーが詰まったボトルです。

キッチンからも海の見える、
景色もおいしいケーキ屋さんでした。
こんどはマカロンやアイスを食べに、
また訪れようと誓いました。

西大分のお店めぐりもいよいよ終盤。
最後は今回の「おNEWなものさがし」の主役である
「佐藤防水店」さんの直営店、
「Re-sew」さんを目指して歩きます。

「Re-sew」さんがあるのは、
海の青と芝生の緑が美しい、
「かんたん港園」という場所です。
「かんたん」は漢字で「菡萏」と書き、
中国語で「開きかかった蓮の花」という意味。
別府港を上から見たときの形から、
その名が付けられたそうです。

ついに到着しました！
「Re-sew」さんです。

「Re-sew」さんにならぶメインの商品は、
「佐藤防水店」さんで制作されたバッグです。
店頭にあるバッグを購入するほかに、
各パーツの色を自分で好きなように選べる
カスタムオーダーもできます。

今日の「おNEWなものさがし」に同行してくださった、
店員の須川さんが身につけているエプロンも、
「佐藤防水店」さんのもの。
大きなポケットに、歩きやすいように前に入ったスリット、
後ろで留める部分はバックルになっていたり、
シワの部分もかっこよく見えるデザインだったりと、
便利に使いながらも、
働いている人の姿がかっこよくみえるエプロンでした。

「Re-sew」さんは、「佐藤防水店」のお店であると同時に、
大分のアンテナショップとして、
全国に向けて大分で作られている上質な品を発信し、
大分を盛り上げている場所でもあります。
お店では大分名産の小鹿田焼や、
地元のアーティスト作品や企業の商品にも
出会うことができます。

写真に写っているピアスはすべて、紙でできているんです。
別府市にある老舗紙器メーカーが手掛ける、
「irocami」というブランドのピアスです。
とっても軽いのに、
見た目はレザーのような高級感がありました。

大分に住む「かおなしまちす」さんという
アーティストの作品も販売されていました。

お店で扱う商品は、須川さんをはじめ、
「Re-sew」のスタッフさんが提案し仕入れています。
幅広いジャンルの商品がならぶお店ですが、
なかでも須川さんがやりたかったことは、
なんと、飲食店。

念願かなって、１月から始めたのはこちら。

お店のある「かんたん港園」で食べるのにぴったりな、
「かんたん焼き」という大判焼きです。
蓮の花が焼印でかわいく表現されています。

たくさんある種類から私がチョイスしたのは、
「エルヴィス味」。
エルヴィス・プレスリーが愛したサンドイッチの具、
バナナとベーコンが入っています。

店内の海の見える特等席で、ぱくり！
もっちりとした皮に、甘じょっぱい組み合わせの具。
思わず笑顔になっちゃいます。

「よかったらこれもどうぞ！」と、
須川さんからオリジナルのレモネードもいただいちゃいました。

青い海に、黄色いレモネードの組み合わせ、
なんてさわやかなんでしょう！

これで、西大分の「おNEWなものさがし」はおしまいです。

次回は、「佐藤防水店」さんの工場にお邪魔して、
今回一緒に持ち歩いて大活躍していた
「D-tote nano」バッグについて、
くわしくお話をうかがいます。

「D-tote nano」の販売は、
2022年６月21日AM11時からスタートします。
商品のラインナップは、ぜひこちらからご覧ください。

https://www.facebook.com/bakeshopbythebay/

https://www.instagram.com/storageroom_oita/

https://kamomeya.shop-pro.jp/

https://sewonline.buyshop.jp/

※お店へ訪れる際は、
各ウェブサイトに記載の情報をご確認のうえ、
お出掛けください。

撮影：大塚淑子