「おNEWなものさがし」は
「生活のたのしみ展」担当の乗組員きょんが、
たのしみ展を開催できていない間にも
「おNEWで魅力的なもの」との出会いを探し、
ほぼ日初登場となるお店を紹介する企画‥‥
だったのですが、
ついに、ついに!3年ぶりに「生活のたのしみ展」が
開催できることになりました!

今回は「おNEWなものさがし」特別編。
「生活のたのしみ展」に
「あでやかなパンプスのお店」としてご参加いただく
「Relier81」さんをご紹介します。

「Relier81」さんは、
1970年代から80年代の着物や帯を、
パンプスやサンダルなどの靴として
新たに生まれ変わらせているブランドです。
どの靴も日本の工場で職人さんがつくる、1点もの。
伝統的な着物の美しさはそのままに、
モダンなデザインに仕立てあげる「Relier81」さんの靴は、
和装や和柄が好きな人だけにとどまらず、
普段づかいやオフィススタイルのアイテムとしても、
注目を浴びています。

>Relier81について

Relier81

フランス語で 結ぶ を意味する “Relier”
日本の国番号 “81” とかけあわせ
〈日本と世界を結ぶ〉という意味が込められています。

日本の伝統文化である着物や帯は、
時を経ても美しく、素晴らしいものばかりです。
時代の気分に合わせカタチを変えることで
もっと身近に感じてほしい。
そして日本の伝統や文化、職人の技術を
永く大切に残していきたい。
そんな思いでスタートしたブランドです。

“made in japan” にこだわり、
日本国内はもちろん
世界中で愛されるブランドを目指し
Relier81の挑戦は続きます。

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第3回 「Relier81」のブランドオーナー、 田尻さんにお話をうかがいました。 (後編)

着物で靴をつくろうとひらめいてから、
靴づくりは順調だったんでしょうか。
田尻
2018年5月に「Relier81」をブランドとして立ち上げ、
その翌月の6月には、完成した靴を持って
パリとミラノにとびこんでみました。
当時は「着物のよさを海外の方にも届けたい!」という
思いが先立っていましたので‥‥。
反応はいかがでしたか?

田尻
もう、全然だめです。
パリのオペラ座の前や、ミラノのドゥオモの前で
靴を広げてみたりして、
興味を持ってもらえそうな方を探しましたが、
詐欺だと勘違いされて試着もしてもらえなくて。
無理やり試着をさせて、お金を要求するような詐欺、
観光地でよく聞きますね‥‥。
田尻
当時は真剣にやっていた行動だったんですが、
いま思うと怪しまれるのは当たり前ですよね笑。
でも、そんななかにも偶然のご縁があって、
数カ月後にミラノで行われるファッションイベントに
参加できることになったんです。
わ、すごいです。
田尻
はい、ただ‥‥。
そこでもまったく結果は出せませんでした。
一足も契約できずに終わってしまったんです。
ええ。一足も?

田尻
自分が思っている以上に、
海外の方は日本文化を知らない方も多くて、
「日本の着物です」と言って靴を見せても、
すっと理解してくださることは少ない。
柄を見て、「いいね」とは言ってくれるんですけど、
それよりもブランドとしてどこで取り扱われているかとか、
日本でどういう展開をしているかという
実績ばかり気にされてしまって、
まったく通用しませんでした。
そうだったんですか‥‥。
田尻
でもそのミラノ行きがきっかけになって、
いい気づきがたくさんありました。
海外の方にもっと「着物っていいよね!」と
思ってもらうためにも、
まずは日本の生活スタイルのなかに、
「着物」という選択肢を
日常的なものにしないと、と思ったんです。
まずは日本の中で、着物を日常的に。
田尻
以前、ベトナム航空をつかって飛行機に乗ったときに、
客室乗務員さんが
アオザイのコスチュームを着ていたのを見て、
「あ、いまからベトナムに行くんだ」という
実感が湧きました。
オリンピックの開会式を見ていても、
スポーツ選手がその国の伝統衣装を着ていると、
かっこいいなあ、と思ったりしますよね。
日本の着物も、もっと日常的に
活躍できる場を増やしていきたい、
そこを率先して提案していくブランドに
「Relier81」がなりたいと思いました。
軸足を日本におくようになって、
お客様の反応はいかがでしたか?
田尻
着物ってこんなふうに
現代のファッションスタイルにも合わせられるんだ、
と気づいていただけることが増えて嬉しいです。
靴を実際に見ていただくと、
もともと着物が持っている生地の質感や光沢、
織りの繊細さに驚いてもらえることが多いです。
この品のある艶めき、本当に素敵です。

田尻
ヒールや、つま先の部分にも
帯の裏側の生地を使用しているので、
細かなところまで艶めきがあります。
あと、よく驚いていただけるのが
足へのフィット感です。
ソールの部分には低反発のクッションを入れているので、
この履きごこちはぜひ実感していただきたいです。
試着してみると、
写真で見たときは私には派手かもと思っていた柄が、
意外にもすんなりと馴染むことも多かったです。
田尻
そうなんです、
靴はコーディネートのポイントとして、
明るい色や柄にも挑戦していただきやすいですよ。
「生活のたのしみ展」では、
初登場となる靴の形もありますので、
お気軽にいろんな形や柄を試着してみてください。
Relier81さんの靴を履くことで、
「あ、着物ってこんなにかわいいんだ」と気づいて、
ここから着物に興味を持たれる方も
増えていきそうですね。
田尻
そうですね、
Relier81の靴で着物を身近に感じてもらって、
今度は着物を「着る」ことにも挑戦していただけたら。
そんなきっかけになれたらいいなと思っています。

Relier81の靴の販売は、
「生活のたのしみ展2022」で販売します。
くわしくは、ぜひこちらからご覧ください。

(おわります)

2022-04-26-TUE

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  • 新宿住友ビル三角広場の会場に、
    Relier81」さんのパンプスがずらりとならびます。
    たくさんの柄の種類と、かたちを揃えてお待ちしております。
    今回初登場となる、「ラウンドパンプス」もありますよ。
    会場では実際に試着していただけますので、
    お気軽にお立ち寄りください。

    くわしくはこちらのページをごらんください。


    • ▲Kimono スクエアパンプス 26,950 円(税込)

    • ▲Kimono ラウンドパンプス 26,950 円(税込)

    • ▲Kimono ローファー
      28,270 円(税込)