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2026-04-30

コジヤジコさんの回文展


「詩だし、星だし。」に行ってきました!

表参道の交差点に立つ、創業135年の「山陽堂書店」。
かつてほぼ日のご近所さんだったこちらのお店で、
回文作家・コジヤジコさんの回文展
「詩だし、星だし。」が開催されています。
元ほぼ日乗組員で
アースボールの企画をしていたコジャが、
コジヤジコの名前で回文作家として活動されています。
「トマト」「新聞紙」「竹やぶ焼けた」のように
上から読んでも下から読んでも同じなだけでなく、
コジヤジコさんの回文には、
詩のような情緒が感じられるんですよ。
山陽堂書店の2階ギャラリーの壁や窓、
さらには上へと続く階段にまで
ぎゅうぎゅうに展示されているようすを
ひらのべっかむ3がレポートします。

山陽堂書店の前でべっかむ3と平野はやる気満々です

山陽堂書店さんの2階ギャラリーが会場。
窓ガラスには、本屋さんにまつわる回文が!
「読み来たれ、本惚れた君よ。」
(よみきたれほんほれたきみよ)
表参道の交差点を通るみなさんの
目に留まるような場所に飾られています。

ギャラリーへと続く案内看板

撮影OKの看板ももちろん回文

会場の案内も「ここよ、ここ。」
「感謝し、写真可!」(かんしゃししゃしんか)と
回文でつくられた看板が並んでいます。
そして、会場からあふれ出てきたかのように
手書きの回文作品が壁のあちこちにまで!

回文に囲まれるコジヤジコさん

ギャラリーで迎えてくれた、コジヤジコさん。
これまでに作ってきた回文を
どうやったら展示として成立するのか考えながら、
とにかくたくさんの数を揃えて並べたそうです。
書店エリアでは、その本のジャンルにちなんだ回文を。
階段なら、上がるほど空や天空をイメージしたものを。
コジヤジコさんの作る回文には、
狙って作る回文もあれば、
偶然のようにして成立する回文もあります。
たとえば、この作品なんて。

怒りとは右脳からかう脳波と理解

「怒りとは右脳からかう脳波と理解。」
(いかりとはうのうからかうのうはとりかい)
「怒りとは‥‥理解」から
どんな物語にしたいのかを考えていったそう。
偶然から生まれているはずなのに、
深い意味も通った格言のようにも見えます。
いやあ、ここで「脳波」が浮かんだときには、
できた! と快感だっただろうなあ。

べっかむ3が見つけたコジヤジコさんの代表作

いい骨格と ふくよかな腹 シワなき手 ステキなわしらは 仲良く 太く かっこいい

べっかむ3が指さしているのは、
コジヤジコさんの作品の中で
もっとも話題になった回文です。
「いい骨格と ふくよかな腹 シワなき手
ステキなわしらは 仲良く 太く かっこいい」

(いいこっかくとふくよかなはらしわなきて
すてきなわしらはなかよくふとくかっこいい)
朝日新聞の「折々のことば」でも取り上げられ、
回文では珍しいほどの自然な文章。
コジヤジコさんもお気に入りの作品です。
そんなコジヤジコさんに、はじめての人でもできる
回文のつくりかたを教えてもらいました。
「回文づくりのもっとも簡単な方法は、
言葉を逆さまにしてくっつけて
真ん中に一文字を入れるというものなんですが、
初心者の方におすすめの言葉が『夜』です。
『夜あるよ』『夜いるよ』‥‥と、
50音のほぼすべてで回文にすることができる
万能ワードなんですよね」
展示をひととおり見させてもらい、
べっかむ3と平野がそれぞれに、
マイフェイバリット回文を選んでみました。
まず、べっかむ3のチョイスがこちら。

力士思い込め、恋も押し切り。

「力士思い込め、恋も押し切り。」
(りきしおもいこめこいもおしきり)
べっかむ3評〉
力士からはじまっているのに、
恋に話を持っていくギャップにやられました。

ネコの世話 足うら洗う 幸せの子ね

「ネコの世話 足うら洗う 幸せの子ね」
(ねこのせわあしうらあらうしあわせのこね)
べっかむ3評〉
ネコの肉球のやわらかさが浮かんできます。
誰が読んでも幸せになれると思うんですよね。
そして、平野のチョイスがこちら。

四時の風抱き、粋だぜ彼女!

「四時の風抱き、粋だぜ彼女!」
(よじのかぜだきいきだぜかのじよ)
ひらの評〉
その風の正体はわかりませんが、勢いが好きです。
ファッションの広告で使ってもらえたらいいのに!

階段下に人間に似た死んだイカ

「階段下に人間に似た死んだイカ」
(かいだんしたににんげんににたしんだいか)
ひらの評〉階段を上っていった天井に貼られていて、
「真下に人がいるのに‥‥!」と怖くなりました。
コジヤジコさんとべっかむ3と平野で
おしゃべりをしていたところ、
べっかむ3が突然ノートに書きはじめました。

すらすらとノートに書きはじめるべっかむ3

「コジヤジコさんの回文を読んでいるとさ、
自分の名前でもできるかなあって思ってね」
とその場で書いた作品がこちら。

買うよ!金、べっかむ3はハンサム且つ勉強家。

「買うよ! 金 べっかむ3はハンサム且つ勉強家。」
(かうよきんべつかむさんははんさむかつべんきようか)
みずからをハンサムで勉強家と言えてしまうのも、
これが回文という言葉遊びだからこそ。
「べつかむさん」をひっくり返したら、
「ハンサム」が出てくることなんて、自明の理ですから。
その回文を見せてもらった平野も、
べっかむ3のハンサム回文を作りたくなったので
返歌のように、その場でこう返しました。

Kiss, 抱く恋。べっかむ3はハンサム且つ米国大好き。

「Kiss, 抱く恋。べっかむ3はハンサム且つ米国大好き。」
(きすいだくこいべつかむさんははんさむかつべいこくだいすき)
ぼくは知っています。
べっかむ3がほぼ日に入る前の若い頃、
アメリカで働いていたことを。
そして、映画好きのロマンチストであることを。

最後に3人で記念写真を撮りました

こうして、かつての同僚であるコジヤジコさんの
回文をたっぷり見ることができて、
すっかり満足して会場をあとにしました。
コジヤジコさん、お相手をしていただき
どうもありがとうございました〜!
会期:2026年4月16日(木)― 5月9日(土)
会場:山陽堂書店2階 「GALLERY SANYODO」
月〜金/11:00〜18:00、土/11:00〜17:00
(日・祝日/休み)
※日曜・祝日がお休みとなるため、
会期終了まで意外とすぐに終わってしまうので、
ご興味のある方は、ご注意ください。
毎週土曜はコジヤジコさんも在廊予定ですよ。
そうそう、7月30日にはコジヤジコさんの
新しい回文の絵本も出るそうですよ。
ぜんぶ回文になっている絵本で、タイトルは
『さかなのんびりびんのなかさ(佼成出版)』。
絵は、平澤一平さんだそうです。
きっとかわいい絵本ができあがるんだろうな。
絵本の発売もたのしみにしています。

2026-04-30-THU

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