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2026-01-20

「五味太郎 絵本出版年代記展 ON THE TABLE」


に行ってきました!

こんにちは。ほぼ日の松本です。
2025年12月から開催中の
「五味太郎 絵本出版年代記展 ON THE TABLE」で、
五味太郎さんと祖父江慎さんの対談が行われました。
対談の一部をほぼ日に掲載させていただくことになり、
展覧会におじゃましてきました! 
(対談記事は後日公開いたします。
すごかったです。おたのしみにです)
五味さんは、
52年間で372作の著作を発表されてきました。
その多くが、世界30カ国以上で翻訳出版されているそうです。
この展覧会では、そのほぼすべて、
なんと約1000冊の絵本が集結しています。
1000冊の絵本… …想像してみてください。
ちょっと想像できないぐらいの数ですが、
大丈夫です、行けば、わかります。

展覧会会場で、五味太郎さんの絵本が、机の上に年代順にずらっと並んでいる。 ▲圧巻です。

会場は少し変わったレイアウトで、
「ON THE TABLE」のタイトルどおり、
絵本が平らに置かれています。
訪れた人は、置かれた本を自由に手にとって
読むことができるんです。

会場のところどころにお客さんが立ち、絵本を手にとって読んでいる。ベンチに座っている人もいる。

子どものころに読んだ絵本と久々に再会して
「あったあった!」と懐かしい気持ちになったり、
「こんなおもしろい絵本を見逃していたとは」
と読みふけったりして、
ゆっくりゆっくり会場を回りました。
会場を見渡すと、
ほかのお客さんたちが自分と同じように
絵本に夢中になっていて、うれしくなりました。
毎作品に「新しいことをしよう」という
チャレンジ精神があふれていて、
それぞれに違った読み心地があって、
五味さんのパワフルなクリエイティブに刺激を受けました。
絵本は出版年ごとに配置されていて、
なかには1年間に30冊以上出版されていた年もあり、
「これ全部、1年で?!」とクラクラしました。
「五味さんといえば絵本」のイメージはありましたが、
こんなにも時間とアイディアを注いでこられたことに、
あらためてすごみを感じます。
しかも、楽しんでつくってらっしゃるのが伝わってきて、
より引き込まれました。

1973年から1977年の五味さんの絵本が机の上に並んでいる。1977年からは冊数が約2倍に増え、机も大きくなっている。

五味さんが手掛けた「ふたごえほん」のシリーズが展示されている。2冊小さな絵本が紐でひとつに繋げられていて、右手に一冊、左手に一冊持って読むことができる。

展覧会に合わせて発刊された図録
『五味太郎 絵本クロニクル 1973-2025 完全版』
の編集を担当された、アノニマ・スタジオの村上さんに、
会場でお話をうかがいました。

村上さんが図録を手に持ち、内容を説明してくれている。

村上さん
「図録には、五味さんのすべての絵本について、
一冊ごとに五味さんにインタビューした内容が、
ひとことずつ掲載されています。
五味さんは、何か伝えたいテーマを決めて
絵本をつくられることはなく、
『この気持ちや雰囲気を、絵本にするとどうなるかな』
と考えて本をつくられることが多いです。
この図録には、そんなふうに
絵本のもとになった発想が詰まっています。
間に入れたビジュアルページ
(絵本の中面のコラージュ)を辿っていくと、
五味さんの画風の変遷も見えてきて、おもしろいです」

展覧会の図録『五味太郎 絵本クロニクル 1973-2025 完全版』の表紙。

「本がずらっと広がっている風景は、
ブックフェアなどで目にすることがありますが、
この展覧会の場合は、
すべての本がひとりの作家から生まれたものなんだと思うと
圧倒されます。
絵本が出版された年ごとに並べられているので、
『デビュー4年めで、もう代表作の
『きんぎょがにげた』が刊行されていたのか』
といったこともわかります。
初めから確固たる『五味太郎とは』が
あったんだな、と感じますね。
お客さまのなかには、
ご自身の生まれた年の絵本を探したり、
好きな絵本の前後にはどんな絵本があったのかを
楽しんでいる方も多いです。
絵本を手にとって読んでいる人の姿を含めて
完成する、そんな展覧会なんです」

手前から奥に向かって、五味さんの絵本が机の上にずらっと並んでいる。奥には絵本や、壁にかかった五味さんの言葉を眺めているお客さんがいる。

「印刷される色は、
できるだけ原画と一緒がいいと思われますよね。
でも、五味さんは『絵本が完成形だから、
絵本になったときの色味がよければ、
原画の色味と多少違っていてもかまわない』とおっしゃるんです。
デザイナーや編集者としては、『原画のこの色は表現したい』
などと思ってしまうんですけど(笑)。
本はたくさん印刷されるからか、
原画のほうが重要とされることも多いですが、
五味さんは絵本という完成形のほうを重視されているからこそ、
このような『本を並べる』展覧会ができたのだと思います」

五味さんの絵本『まどからおくりもの』と、『みんながおしえてくれました』の英訳版『MY FRIENDS』が、表紙が見えるように並べられている。手前にはその2作が渦を巻くように積まれている。

会場の壁にかかった、五味さんの言葉。「あるインタヴューを受けているとき、何かの話の流れで『世界平和のための絵本はお作りにならないのですか?』みたいな質問が出て、ちょっとビックリして咄嗟に『ずーっとやってるよ』と答えてしまって、自分で感動した。インタヴュアー嬢は『あ、どの本ですか?』だってさ。」と書かれている。 ▲会場のところどころに展示されていた、五味さんの言葉も印象的でした。

何時間でもいられそうな会場で、帰るのが惜しかったです。
全部読みたい〜。
入場バッジは一度購入すると
何度でも使うことができるので、
会期中にまた行きたいです。
バッジそのものも、使いたくなるかわいさ。

展覧会の入場バッジ。四角い黒字に、カラフルな文字で「GOMITARO Chronicle 50years ON THE TABLE」と書かれている。

会期は2026年2月15日までです。
新年展覧会始めに、足を運んでみてください! 

2026-01-20-TUE

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