――

ほぼ日ではJINSさんと
何回かご一緒させていただいますし、
知っている方や使っている方も
多いと思うんですけど、
あらためてJINSについて教えてください。

内海

つらつらとお話しますけども、
だいぶ前に戻ると、
JINSが最初に破壊した概念は
価格だと思っていまして。
それはオールワンプライスだったり、
今まで5万円ぐらいしてたメガネが
5000円ぐらいで買えますよっていう。
この意図って、
単純に安い方がいいって話ではなくて、
5万円つかっていたメガネが
5000円で済めば4万5000円分を
他のことにつかえます、
という提案なんですよね。
その分の浮いた予算で
好きな洋服を買えばいいし、
好きなもの食べればいいし、
そのほうがうれしいよねって、
やったことでした。

で、2つ目が「ドット」にも使っている
ブルーライトカット・PCメガネの
「JINS SCREEN」です。
メガネは目の悪い人だけが
かけるものじゃないっていう提案です。

△内海さん。

内海

で、ここ最近、考えているのは、
メガネは別にひとり1本ではなくてもいい。
利用シーンによって
ひとりの人が何本持ってたって
いいじゃないかと。
夏は目の保護用にサングラス、
モニターやスマホを見るとき用に
「JINS SCREEN」、
お洋服を着替えるように、
アパレル的な感覚で
付け替えるのもよいですし、
家の中でかけるよね、
外でかけるよねっていうふうに、
その人の生活の断面をいくつも切り取って、
そこにメガネを提案していこうとしています。

△ブルーライトカットの 「ジェフのメガネ（ドット）」。

△サングラスの 「ジェフのメガネ（ふつう）」。

――

私はすごい目が悪くって、今コンタクトで。
とはいえ、家を出ないときって
コンタクトをしたくないんです。
でも、いつも寝る前にかけている
楽なメガネだと、
全然スイッチが入らないので、
外に出る用のメガネをつくって、
リモートの日は、
朝、顔洗った後に、それに変えています。

内海

めちゃめちゃ分かります。
ぼくもそうです。
玄関のサイドボードにメガネが何本かあって。
帰ってきたら付け替えて、
外用と家用はもうパキッと分けています。

――

外用と家用は、度数は一緒なんですか？

内海

実は家用の方をちょっと弱くしています。
楽に使えるようにちょっとだけ弱めにして、
帰ってきてこのメガネにしたら、
「あ、帰ってきた」みたいな気持ちになります。

――

メガネで気持ちが切り替わるんですね。

内海

ちょっと話それちゃいますが、
最近「JINS HOME」を打ち出してまして。
いわゆるおうち用メガネっていう提案です。
社内調査基準だと、
メガネを普段、外でかけてる人の
家用のメガネはものすごい高確率で
学生のときから使ってるメガネなんです。

――

ああー。

内海

10年、20年選手のメガネを
家でかけてる人が多いっていうJINS独自調べ。
型落ちの1軍のTシャツが
そのうち部屋着になるみたいな。

――

体にもうなじんでるんですよね。

内海

それすらもちゃんと変えてみませんか？って。
家でいかに楽に過ごせるかっていう
いろんな機能が盛り込まれています。

――

JINSさんは、
人の暮らしに寄り添ってる感じなんですね。

内海

あ、もうそうですね。はい。

叶

そういういろんな生活の中のシーンだったり、
ニーズのためになんでもやるって会社かなって。
「メガネ屋だったらこうだろう」みたいなことに
とらわれずに、なんでも挑戦していけと。
日々言われながらやっているので、
まあ「なんでもやる」っていうのが割と。
だからなんでもやっていて、
「JINS SAUNA 」っていう
サウナやお風呂用のメガネをつくりましたし、
ドットのメガネもつくるし、
「遊べ」って言われたらとことんと遊ぶし。

――

そうなんですね。

内海

「生活を豊かにする」という言葉を
やっぱりJINSとしてはすごい大事にしてて。
その生活を豊かにするっていうアイテムが
たまたまメガネだったっていうだけで、
やりたいことは人々の生活を豊かにしたい。
じゃあそれをたまたまメガネ屋として
メガネでやってるだけで。
われわれはメガネ屋だから
「生活を豊かにするメガネ」を
一応起点にやってるけど、
メガネを売りたいっていうよりも、
生活を豊かにする切り口を提案したいし、
伝えたいからって思いがありますね。

――

そんなJINSさんから生まれた
ジェフのメガネ、
手元に届くのがたのしみです。
お話をありがとうございました！