
さまざまな分野で活躍されている方のなかに
『MOTHER』シリーズが大好きだという人が、
ありがたいことに、けっこういらっしゃるんです。
公式グッズを身につけてくださっていたり、
取材で『MOTHER』のことを語ってくださっていたり、
ときには私たちのイベントにひとりのお客さんとして
ふつうに来てくださっていたり‥‥。
そんなアツい『MOTHER』ファンの方に、
大好きな『MOTHER』についての思いを
存分に語っていただく場をつくりました。
1人目としてご登場いただくのは、
お笑いトリオ、パンサーの菅良太郎さんです!
ゲーム好きとして知られる菅さんが
オールタイムベストのゲームとしてあげているのが
『MOTHER2 ギーグの逆襲』です。
発売から30年以上経ってもなお、
彼のベストゲームであり続ける理由とは‥‥?
菅さんに『MOTHER』シリーズへの思いを
たっぷり語っていただきました。
菅良太郎(かん・りょうたろう)
2008年、尾形貴弘・向井慧とともに、
お笑いトリオ「パンサー」を結成。
特技は「パラパラが踊れること」。
趣味は「音楽を聴く」「漫画を読む」。
ゲームも好きでラジオ番組
「アフター6ジャンクション(アトロク)」で
ゲームオブザイヤーを発表するなど、
たくさんのゲームを日夜プレイしているのだとか。
現在は『王様のブランチ』(TBS)、
『有吉の壁』(日本テレビ)、
『デカ盛りハンター』(テレビ東京)などに出演中。
●パンサー公式ページ(吉本興業)
https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=2755
- ──
- お、そのスカジャンは‥‥!
- 菅
- はい、今日は家から着てきました。
- ──
- 『MOTHER2』の発売を記念して
スタッフや関係者に配られたものを
2021年に復刻販売したものですね。
菅さんも買ってくださったんですか?
- 菅
- 私物です(笑)。
- ──
- ありがとうございます(笑)。
- 菅
- 1994年に作られたオリジナルのスカジャンは
150人分くらいしかないって言われていましたよね。
当時、このスカジャンがすごくうらやましくて。
2021年に復刻が発表された瞬間に、
すぐに予約をしました。
- ──
- く、くわしい‥‥。
菅さんは『MOTHER』シリーズを
リアルタイムでプレイされてたんですか。
- 菅
- そうですね。
『MOTHER2』をはじめてプレイしたのは
たしか小学6年生くらいで、
『MOTHER3』は二十代。
どちらもリアルタイムで遊んでます。
その後も『MOTHER2』と『MOTHER3』は
めっちゃやってたんですよ。
『MOTHER2』は少なくとも5周はしてます。
- ──
- ありがとうございます。
『MOTHER』シリーズとの出会いは
どういう感じだったのでしょうか。
- 菅
- ファミコンを持っていなくて、
いとこが持っていたファミコンを
たまに触らせてもらう、みたいな遊び方だったんです。
オレが小学生になってから、
両親にスーパーファミコンを買ってもらえて。
そこからゲームを遊ぶようになりました。
そのころオレはマンションに住んでいたんですけど、
ゴミ捨て場にゲーム雑誌がいつも捨てられていて。
それで毎週、ゲーム情報を手に入れてました(笑)。
- ──
- ゴミ捨て場で最新情報を(笑)。
- 菅
- 小学生でしたからね、
ゲーム雑誌が買えなかったんですよ。
『MOTHER2』も、
そのゴミ捨て場で見つけたゲーム雑誌で
知ったんだと思います。
あと、TVCMがすごく話題でしたよね。
- ──
- TVCMのキャッチコピーは
「大人も子供も、おねーさんも。」でしたね。
- 菅
- そう、そうです。
あのキャッチコピーよかったですよね。
キムタク(木村拓哉)さんのTVCMもよかった。
- ──
- 当時の菅少年は、『MOTHER2』の
どんなところが気になったんでしょうか。
- 菅
- そのころはもういろいろゲームを遊んでいたんですけど、
『MOTHER2』は他のゲームと
ちょっと違ったんですよね。
たとえば『ドラゴンクエスト』は
ファンタジーの世界が舞台でしたけど、
『MOTHER2』は現代じゃないですか。
日常とつながっている感じがあったんです。
それですごく興味が出てきて。
その年の冬くらいに‥‥
たぶんクリスマスプレゼントか何かで
親に『MOTHER2』を買ってもらったんです。
スーファミのソフトの値段は高かったですから、
ソフトもポンポン買ってもらえるわけじゃない。
かなーり、しっかりやり込みましたね。
- ──
- 菅さんのゲームを遊ぶ環境は
どんな感じだったんですか?
- 菅
- うちは幸いにもテレビがいくつかあったので、
ゲームに打ち込める環境だったんですけど。
ただ、3人姉弟で男は僕ひとりだったんですよ。
姉と妹だったので、いっしょにゲームをやってくれなくて。
もし男の兄弟がいたら、
レベル上げを手伝ってもらったかもしれません(笑)。
- ──
- 『MOTHER2』をプレイしてみて、
どんなところがお好きだったんですか?
- 菅
- いや、もう全部ですよ。
『MOTHER2』をプレイしていると、
海外旅行をしているような気分になれるんです。
怪しげなハッピーハッピー教とか、
マジカント、ムーンサイド‥‥
不思議な場所や人たちがどんどん出てくる。
ちょっと怖いところもいいんです。
しかも、そこにいる人たちのセリフが
また独特で味わい深い。
そういうところにめちゃくちゃ魅力を感じて。
全イベント、全セリフ、全部見たくなっちゃいました。
マップの隅々までしらみつぶしに歩き回ってましたね。
誰一人取りこぼすことなく全キャラクターと会話して、
立っている看板を全部見て、
入ることができる建物には全て入って‥‥。
ドコドコ砂漠ではしろゴマとくろゴマも全部探しました。
- ──
- 砂漠にいるドットの隠しキャラクターたちですね。
めちゃめちゃ小さいので
なかなか見つけづらいんですが、
やり込んでたんですね。
- 菅
- 余裕でレベル99でした。
めちゃめちゃ低い確率で手に入る
「ガッツのバット」も持ってましたし、
「おうじゃのつるぎ」「おうじゃのマント」
「おうじゃのうでわ」「おうじゃのバンダナ」も
全部そろえてましたね。
じてんしゃに乗って、BGMに合わせて
完璧なタイミングでベルを鳴らすことを追求したり、
どれだけ短い助走で
「テレポーテーション」ができるかを調べたり‥‥。
- ──
- かなり遊びこんでますね。
菅さんは普段からゲームをするときに
やりこむタイプなのでしょうか。
- 菅
- いや、普段ゲームを遊ぶときは
やり込みはしないんですよ。
基本的に超ライトユーザーなので。
ゲームは幅広く、いろいろ遊んでいるつもりなんです。
だけど、なぜか『MOTHER2』にはハマったんですよね。
レベル99(※)まで
キャラクターを育てたんですが‥‥
最後のギーグが倒せなかったんです。
倒し方がわからなかったんですね。 - ※『MOTHER 2』はキャラクターを育てても、
レベル99が上限となっています。
レベル99以上に育てることはできません。
- ──
- ギーグが倒せない(笑)。
『MOTHER2』をプレイしたことがある人なら
よくわかる話ですね。
- 菅
- そうなんですよ。それで仕方ないから、
ギーグのHPを計算したんです。
与えたダメージを計算して、
どれだけ耐えられるんだろうって。
「ペンシルロケット20」をしこたま買い込んで。
何発も発射したんだけど、倒せない‥‥。
- ──
- とにかく攻撃だけでギーグを
倒そうとしたわけですね。
- 菅
- 脳筋です。レベル99になって
「SMAAAASH!!」をガンガン出して、
ギーグまでは楽勝で来たのに。
なぜかギーグにだけは勝てない。
‥‥それで本当に苦戦していたら、
ふとあれに気づいて。
その瞬間、めっちゃテンションがあがりました!
そういうことか! って。
世界が変わったような気がしました。
- ──
- ああ、それは『MOTHER2』のプレイとして
最高の体験じゃないですか。
- 菅
- とんでもないカタルシスを味わいました。
- ──
- でもレベル99までやり込むって、
小学6年生の時間を相当使ってますよね。
- 菅
- めっちゃ時間がかかりました。
でも、ぜんぜん苦じゃなかったですよ。
ずっとおもしろかったなぁ。
同級生もけっこう『MOTHER2』を遊んでいたので、
誰かの家に行っては、
いろいろ攻略の情報を教え合ったりして、
いっしょに『MOTHER2』を遊んでましたよ。
いまみたいにネットがないですからね。
- ──
- みんなでゲームを遊んでいた時代ですね。
- 菅
- 仲のいいヤツがいて、
彼も『MOTHER2』が大好きだったんですよ。
そいつといつも木の上でハンバーガー食べてました。
- ──
- え、実際の木の上で?
- 菅
- はい(笑)
オネットの町外れに、ありますよね?
子どもたちだけの秘密の場所。
- ──
- はいはいはい(笑)。
憧れる人は多いと思いますけど、
実際に木の上に登って
ハンバーガーを食べた人は少ないと思います。
菅さんは秘密の隠れ家があったんですね。
- 菅
- 本当はツリーハウスを作りたかったんだけど、
それはできなかったんで。
とにかく木の上に登ってハンバーガー食べてました。
「MOTHERごっこ」って呼んでましたね。
- ──
- なんだかうらやましいです。
- 菅
- (笑)
(つづきます)
2026-04-01-WED
