声優の中村悠一さんは
『MOTHER』シリーズの大ファン。
『MOTHER』シリーズを全てプレイしており、
任天堂のYoutubeチャンネル
「ナカムラ☆チャレンジ」では
『MOTHER2 ギーグの逆襲』をプレイし、
ご自身のYoutubeチャンネルでは
『MOTHER』のプレイ実況動画を配信しています。
『MOTHER』シリーズのグッズもたくさんお持ちで、
ふだんから『MOTHER』と
ともにある生活をおくっているそうです。

今回は、雑誌『CONTINUE Vol.86』
特集「MOTHERのかたち。」の記事、
「中村悠一 スペシャルインタビュー」に
掲載されなかったお話をここでご紹介します。
ほぼ日MOTHERプロジェクトで
グッズ開発をしている
ほぼ日MOTHERプロジェクトメンバーに
いろいろ感想を教えてくれたんですよ。

>中村悠一さんプロフィール

中村悠一(なかむらゆういち)

声優、ナレーター。主な出演作に『ハイキュー!!』シリーズ(黒尾鉄朗)、『僕のヒーローアカデミア』(ホークス)、『おそ松さん』(松野カラ松)、『呪術廻戦』シリーズ(五条悟)、『逃げ上手の若君』(諏訪頼重)、『チ。-地球の運動について-』(バデーニ)、『出禁のモグラ』(モグラ)など多数。YouTubeチャンネル『中村悠一のあそびば』『マフィア梶田と中村悠一の「わしゃがなTV」』も大好評配信中。

X: https://x.com/nakamuraff11
YOUTUBE:https://www.youtube.com/channel/UC3eYAvjCVwNHgkaGbXX3sig

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第2回 『MOTHER』が世代を超えてゆく。

中村
ゲーム自体は
30年、20年前のものであったとしても、
こうやって新しいグッズが出るから、
ゲームがいつまでも過去のものにならないんですよね。
本当にありがたいです。
──
中村さんは30年前の『MOTHER』シリーズを
ご存じですよね。
Youtubeやさまざまなメディアで、
次の世代に『MOTHER』シリーズを
語り継がれています。
中村
僕は『MOTHER』シリーズを
リアルタイムで見てきた世代ですけど、
当時から『MOTHER』シリーズは
新しかったんですよね。
RPGとして、ファンタジーじゃなくて、
現代劇であることが新鮮でしたし、
『MOTHER2』からは
シンボルエンカウントになったり、
ゲームのシステム面でも新しかった。
1作めの『MOTHER』は
キャラクター性が薄めで出来ているんですけど、
『MOTHER 2』からは
4人のメインキャラクターたちが
かなり濃厚なドラマを描くようになっていて。
トニーとの友情であったり、
プーが途中から出てきて‥‥
なんだこいつ主人公の上位互換じゃん、
本当は勇者なんじゃないのか? 
なんて思ったり。
敵として出てくるキャラクターたちも
憎めないものがいっぱいあって。
そういう感覚は
すごく自分には新鮮だったんです。
『MOTHER』シリーズみたいなゲームは
それまであまりなかったから、
そこからフォロワーとして
生まれたものがたくさんあって。
その中のひとつが『UNDERTALE』ですよね。
いまの若いファンは
『MOTHER』シリーズは遊んでいないけれど、
『UNDERTALE』で
『MOTHER』シリーズの名前を知っていたりする。
そういう意味で『MOTHER』シリーズは
古典的なものになっているんだと思いますけど、
だからこそ、
多くの人に知ってほしい、触れてほしい
という気持ちがあるんです。
自分のYoutubeチャンネルで
『MOTHER』を配信しようと思ったのも、
そういう若い世代はきっと
ファミコン時代のゲームを
なかなか手にしないと思ったので。
そういうきっかけになれば良いなと思って、
実況配信をしたんです。

 

中村悠一チャンネル【MOTHER実況01】
思い出しながらガチプレイ!【エンディングまでに泣いたらそこで終了】

ニンテンドー【ナカムラ☆チャレンジ】
MOTHER2 ギーグの逆襲


 

──
中村悠一チャンネルで
『MOTHER』の実況配信しているときに、
主人公が使う武器がバット、
金属バットであることに注目されていましたね。
中村
そうなんですよ。
バットという武器がちょっと怖いんですよね。
子どもたちの身近にあるもの、
ではあるんですけど。
『MOTHER』シリーズは
やさしい世界だと思われがちなんですけど、
実は見ようによっては、
金属バットで子どもが暴れるゲームでもあるわけです。
ヒロインもフライパンでぶっ叩く。
パチンコでカラスを撃ち抜いたりする。
もしかしたら実写化はムズカシイかもしれませんね。
──
実写化は難しそうですか(笑)。
中村
野犬(のらイヌ)をバットで
ぶっ叩くわけですからね(笑)。
でも、戦いが終わった後に、
われに返ったりするわけだから、
まあ、単純な暴力描写じゃないかもしれないですけど。
撮り方にきっとちょっとした工夫が必要だと思います。
──
『MOTHER』シリーズのグッズであったり、
中村さんのYouTubeであったり、
いろいろな入り口から『MOTHER』シリーズの世界に
入っていただきたいです。
中村
そうなんですよ。
いまは『MOTHER』シリーズ全3作を
最新ハードでプレイできる(※)。
しかも、Nintendo SwitchのNintendo Classics だと
「どこでもセーブ」や「巻き戻し」機能があるので、
めちゃめちゃ遊びやすい。
しかも、Switch本体にダウンロードしておけば、
外に本体ごと持ち出してもいいので。
きっと遊びやすいと思うんです。
「本物」をぜひプレイしてほしいです。
※遊び方の手順についてはこちらをごらんください。
──
はい!
今日は、ほんとうにありがとうございました。
グッズを愛用してくださっていると知って
とてもうれしかったですし、はげみになりました。
今後は実用的なものもちょっと増やします。

(おわります)

2025-08-28-THU

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  • 『CONTINUE Vol.86』
    特集「MOTHERのかたち。」

    渋谷PARCOで開催されている
    「MOTHERのかたち」展の特集の目玉に
    中村悠一さんのインタビューがあります。

     

    『MOTHER』OFFICIAL COMIC
    Pollyanna2

    『MOTHER』シリーズを大好きな
    40人以上のクリエイターが集まってつくった
    公式トリビュートコミック第2弾。
    中村悠一さんのロングインタビューも。

  • イラスト:イマガワ ノブヒロ
    テキスト:志田 英邦

     

     

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