mioasseの服は、いずれも、丸みを帯びた
チャーミングなかたちです。
着心地がよくて、のびのび動けて、
立ったり、しゃがんだり、座ったりを
1日、繰り返しても
くたびれた感じにならずに、
いつもスタイルよく、
凛とした雰囲気を保ってくれます。

お手入れがとても楽なのも、
時間がない毎日にうれしいところ。
自宅で遠慮なくジャブジャブ洗濯して
ノーアイロンでOKです。
そう、mioasseの服は、
家でも外でもいそがしくしている
がんばりやさんへのエールが
すみずみまで落としこまれているんです。

東京でははじめてとなる展示会を前に、
mioasseの田中さんと中川さんのおふたりに、
定番人気の服について教えていただきました。

12月5日からtobichi東京で展示販売スタート!

>mioasse(ミオアッセ)について

mioasse プロフィール画像 写真左から 田中さん、中川さん

mioasse(ミオアッセ)

奈良にあるニットのテキスタイルメーカーの
株式会社ソシアルが立ち上げたファションブランド。
2022年春からスタート。
「自分たちが着たいもの、
身につけるとなんだかうれしくなるものを作りたい」
その想いをもとに、
きめこまやかな工夫がほどこされた製品を作っている。

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第1回 家の中でも、出かけるときでも、 いつ着ていてもすてきな服がほしい。

――
TOBICHI京都ではおなじみの
mioasse(ミオアッセ)の展示会ですが、
TOBICHI東京では、はじめてですね!
すごくたのしみです。
はじめて知る方も多いと思うので、
すこしくわしくお訊かせください。
mioasseをはじめたのはいつですか?
田中
販売をはじめたのは2022年ですね。
企画のスタートは、
コロナになった年からはじめました。
――
緊急事態宣言で外に出られなくなったとき?
田中
そうそう。その1年間ずっと、
ブランディングやコンセプトを考えていました。
――
今とは違う?
田中
一緒ですね。
mioasseの名前のとおり、
「mio」が「自分」、
「asse」が「軸」ということで、
「自分軸で気持ちを整えて、自分軸を大切に」が
コンセプトです。
自分たちは生産現場にいますから、
そのコンセプトを
ものづくりにどういうふうに落としこんで
かたちづくっていくかを
何度も試作して、
ゆっくり話しながら進めてきました。
中川
mioasseという名前が決めるのにも、
けっこう時間がかかりました。
最終的に自社で使っているニットの機械が、
イタリア製のものが多いので、
イタリア語で考えようかなって。

中川さん(左)と田中さん(右)。 中川さん(左)と田中さん(右)。

――
ああ、現場は奈良の
ニットメーカーの工場ですもんね。
mioasseはニットメーカーのソシアルさんの
オリジナルブランドで‥‥。
田中
そうです。
ずっとOEMがメインでしたが、
あたらしいブランドが2つできました。
mioasseと、もうひとつは
BIBLIOTHECA(ビブリオテカ)です。
高級なスーツ生地に見える
特別なニットでつくられた
ブリティッシュスタイルの
スーツやジャケットのブランドです。
見た目はシュッとしたスーツなのに
のびるから楽なんです。
中川
田中も私もずっと現場でやってきました。
デザイナーとして勉強してきてたら、
mioasseの服はできないと思うんです。
ユーザー目線で、
ここがもっとこうならいいのに、と
思うところをかたちにしていて。
もっと着心地をよくしたい、
もっとスタイルをよく見せたい、
楽だけどだらしなくならないとか、
家の中でも、出かけるときでも、
いつ着ていてもすてきな服がほしいとか、
そういう「もっと」が
かたちになった服なんです。
――
いちばん最初に作った服はどれですか?
中川
丸襟のブラウスですね。

▲シックでかわいい丸襟ブラウス。
細身に見えつつ、タテヨコに伸びるから
着心地がのびのびラクチン。 ▲シックでかわいい丸襟ブラウス。 細身に見えつつ、タテヨコに伸びるから 着心地がのびのびラクチン。

――
特長を教えてください。
中川
はい。第一の特長は素材です。
お洋服の摩擦って実は厄介で、
シャツって下着を着ると、
摩擦で動きにくくなるものが多いんです。
――
言われてみれば、そうですね。
中川
上にニットを着たときも
がさがさすることが多いでしょう?
おさまりがイマイチというか。
そうならないことをめざして
素材を探しているときに
この生地に出会いました。
ポリエステル100%の生地ですが、
ポリエステルに見えない
独特の素材感があって、
ストレッチ性があるところがすごいんです。
だから、シュッとして細身に見えるけど、
窮屈じゃない。
手ものびのび動かせますよ。
――
タテ伸び、ヨコ伸び、どちらですか?
中川
タテもヨコも両方です。
――
コットンシャツに見えるのに、
のびるってすごい!
中川
みなさん、試着する前に、
「えー! こんな細いの入らない」って
おっしゃるんですけど、
試着室から「入った!」って声が(笑)。
――
ふふっ。
中川
お年頃になると、パンツやスカートに
シャツをインすることはまずないので。
オーバーにしていいかんじになるように、
ラインは裾も丸くして、
チャームポイントをつくっています。
あと袖口もていねいなつくりになっています。
縫うのは手間がかかるんですが、
ディティールこそ大事にしたくて。
一見ふつうのシャツに見えるけど、
着るとすごくおしゃれです。

――
きちんとして見えるんですね。
中川
なので、着てもらうとみなさん、
お仕事で着られてる方は特に、
「毎日のように着る」っておっしゃっていますね。
田中
とにかく、お洗濯が楽で。
中川
夏だったら30分、
冬で3時間で乾く素材なので、
出張に行ったり旅行に行っても、
お風呂で洗うと次の日に着れます、はい。
田中
そして、ボタンはぜんぶ、貝ボタンです。
奈良は貝ボタンの産地なので。

――
貝ボタンの生産量が
日本一なんですってね。
田中
そうです、そうです。
中川
プラスチックのボタンとは、
やっぱり印象が違うんですよね。
――
違いますよね!

(つづきます)

2025-11-29-SAT

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