
- 今回、ニットを見せてくれたのは、
ほぼ日乗組員であり
ミクニッツチームのみちこです。
デザイナーであるみちこは、
三國万里子さんの『編みものこもの』で
ハートをわしづかみされ、
そこからニットとの蜜月期を過ごすことに。
気仙沼ニッティング、Miknitsのスタート、
三國さんとのキットの制作、そして産後の変化。
編みものへの愛がつまった
みちことニットの思い出をお届けします。
① 指定糸で編むたのしさを発見
- 小学校低学年から、
おもちゃ代わりに編みもの道具を渡されて、
気づけば編みものをしていたというみちこ。
三國万里子さんとの出会いによって、
編みものへの概念がガラリと変わります。 - 「三國さんの1冊目、
『編みものこもの』を本屋さんで見つけて
心を奪われたんです。ほかにも、
三國さんの本にときめいている乗組員がいて、
編みものが社内で流行ったんですよね。
私も張り切って手芸屋さんで可愛い糸を買って、
三國さんの作品を編んだんです。
三國さんに取材をさせていただいたときに、
『きょうの編みもの』の
フェアアイルのベストを編むことを伝えたら、
指定糸のJamieson'sを送ってくださったんです。
指定糸で編むのははじめてで、
編んでみてその良さを実感しました。
本に載っているものがそのままできて、
着たいと思えるニットが作れることに驚きました。
それが、Miknitsを始めた原点でもあります」
② 三國さんのギミックがつまっている
- 編みものブームが加熱していたほぼ日で、
同じ時期に3人もの乗組員が
編んでいたという襟付きカーディガン。
『今日の編みもの』に載っています。 - 「これは三國さんのギミックがつまっていて、
編んでいてすごくたのしい作品です。
いろいろな模様が編み込まれているのに、
最後は綺麗に編み終わるように計算されている。
ニットとしてかわいい形の中に、
数学的なセンスで模様が入っていて、
センスとギミックに編みながら感動しました。
三國さんはボタンコレクターでもあるので、
そういう世界にも気づかせてもらったニットです」
③ 気仙沼ニッティングと思い出の糸
- Miknitsより先にスタートしたのが、
「気仙沼ニッティング」。
みちこも三國さんと一緒にアラン諸島へ視察に行き、
気仙沼ニッティングの立ち上げに参加しました。
気仙沼ニッティングで
三國さん監修のオリジナル糸と出会い、
その糸の素晴らしさを実感したと言います。 - 「Miknitsははじめの頃、
気仙沼ニッティングに糸をわけてもらい、
次第に違う色味でオリジナルの糸を
つくることになるのですが、
三國さんが監修している糸は違うことを
気づくことができたきっかけの作品です。 - 三國さんの糸は柄が立体的に浮き出て、
かっちり編み上がるんです。
長くオーセンティックなニット作品を
つくってきた三國さんだからこそ、
アラン糸の作品は合うんですよね。
指出し手袋と帽子を編んでみて、
あらためて糸の良さを実感しました」
④ 産後の編みものリハビリ
- 編みものと濃厚な時間を過ごしてきた
みちこですが、出産を機にパタリと
編みものをしなくなります。
編みたいけれど、時間がない。
しばらく、そんな悩みを抱えていました。 - 「打ち合わせのときに三國さんから、
『極太糸で作品を作るのはどうだろう』と
アイデアが出たことがありました。
そういう糸なら、時間がない私でも
ひさしぶりに編めるかもしれないと思ったので、
イギリスのWOOL AND THE GANGの極太糸を
購入して編んでみました。
編みもののリハビリだと思ってやったんですが、
たった14目のガーター編みなのに
どんどん形になっていくのが楽しくて、
リハビリには最適でした。
編みものってこういう時間だったなあと、
思い出させてくれたニットです」
⑤ あたらしいチャレンジ
- ここ数年、Miknitsの定番となっている
「あみぐるみ」シリーズ。
そして、昨年は「アラン糸の刺繍」シリーズを発表。
三國さんとのあらたなチャレンジは、
編みもののたのしさを取り戻す
きっかけになりました。 - 「あみぐるみはイヤープレートのように、
毎年編んでほしい気持ちがあります。
中でも、このクマさんは真正面にかわいいものを
つくってみようと相談してできあがったもので、
できあがりをひと目見て、
『絶対に私も編むぞ』と意気込んでいました。
あみぐるみを編むようになってから、
自分のために編むことの楽しさを思い出しています。
刺繍もはじめてだったのですが、
いろんな発見があって、
三國さんに編みもののたのしさをずっと教わっています」
- 編みものに親しんできた
時間の長さを感じる編みもの道具たち。
「かわいい」が大好きなみちこらしい、
愛らしいデザインのものが揃います。 - 「並行していくつかの作品を
編むタイプなので、
プロジェクトバッグを複数持っています。
編みもの道具は輪針も棒針も持っていて、
使い終わるとここに帰ってきます。
私は、自分がデザイナーなこともあって、
ブランドの下げ札を記念にとっておくタイプ。
パッケージもなかなか捨てられないです。
- すごく張り切って買った道具が、
SAJOUのうさぎの形の糸切りバサミです
先が尖っていて切れ味がよく、
細かいコントロールがしやすいので愛用しています。
これを持っていると、手芸が上手になれそうな、
そういうお守り的な感じもあって、
必ず編み中のバッグに入れるようにしています」 - 編み進めているのは、Miknitsの「tsukinowa」です。
長い年月をかけて少しずつ編み進めています。
- 「子育てに追われながら少しずつ編んでいます。
やっぱりこの糸は、三國さんにとって特別な糸で、
ボーヒュースニットを編むためだけに
つくった思い入れのある糸。
なので、自分でも編んでみたいと思いました。
裏目を使う編み込みという技法、
糸がにじむ感じなど、
編んでいてたのしいポイントもたくさん。
完成したらさりげなく着たいです」

Miknitsのオリジナルアラン糸で
ざくざく刺繍を楽しめるキットです。
アラン糸で手刺繍をするなんて
三國さんの発想に脱帽なのですが、
アレンジで手持ちのニットに刺した
イメージカットはまるでアクセサリーを
つけているような華やかさ。
ぜひファッションに手仕事を
気軽に取り入れてみてほしいです。
- 「ほぼ日ニットクラブ」は動画で見ていただけます。
ニットについて、編みもの道具やお供についてなど、
前後編にわけてお届けします。
みちこ編の動画はこちらからどうぞ。
2026-03-06-FRI

Miknitsアラン手刺繍キット