ほぼ日乗組員、向江夢(むかえ ゆう)は、
「喫茶店のマッチ」を集めています。
その数、現在300個以上。
世の中にはもっとすごいマッチ収集家がいるのでしょうが、
彼女(現在23歳)はこれを4年で集めています。
コレクションの3分の2は、
じぶんが実際に行った喫茶店でもらったものだとか。
しかも、「行ったお店にマッチが無い」
というケースがほとんどなのだそうです。
なのに、約200個を手に入れている。
いったい彼女は何軒の喫茶店の扉をくぐったのか‥‥。

そこまで本気な向江夢が、
好奇心ひとつをひっさげて、
「喫茶店マッチ」にまつわるあれこれをめぐります。

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最終回 これからも、 喫茶店マッチが好きだから‥‥。

こんにちは。
工場を見学させていただいて、
もっとマッチが好きになった
ほぼ日のです。

マッチにまつわるあれこれを巡っているうちに、
このコンテンツ、
「喫茶店マッチが好きだから。」は
ぜんぶで11回(!)の連載になりました。

最終回です。

まずは、「日東社」さんに作っていただいた、
福田利之さんデザインの
オリジナルマッチが完成したので、ご紹介します。
そして最後に、わたしが、
このコンテンツを通して感じたことを
書かせていただきました。

ここまでありがとうございました。
どうぞ、お読みください。

原画を送っていただいた時点から、
とってもすてきだったのですが、
実際のマッチ箱になって
目の前に置くと‥‥さらにすてき!
より一層、輝きを増しています。

正面からも見てみましょう。
表と裏は、こんなデザインです。

今回は、マッチ棒を「あか、あお、みどり」の
3色にしていただきました。
イラストの色合いにも、マッチしています!

ああ‥‥かわいい‥‥うれしい‥‥。

何度かご案内していますが、あらためて。
こちらのオリジナルマッチは、
渋谷PARCOの「ほぼ日曜日」で開催中の、
「大福田展」でお渡ししています。

会場内にある「純喫茶大福」をご利用ください。
特典としてお渡しいたします。
ぜひ、ご来場の記念にお持ち帰りください。

※オリジナルマッチの数には限りがあります。
この記事が公開日はすでに
「大福田展」が開催していますので、
ご来場者数によっては
マッチがなくなっている可能性があります。
ご理解の上、お越しください。

このコンテンツは、
わたしが喫茶店のマッチが好きだから、
という理由ではじまりました。

4年前、はじめて手にしたマッチ1つは、
ちいさくてかわいらしいだけでなく、
ドキドキしながら喫茶店のドアを開けたときの
記憶までもが詰まっているようで、
家に帰ってから何度も手にとっては眺めました。

訪れた喫茶店のマッチをみて思い出すのは、
そこで過ごした時間や、マスターからきいた話‥‥。
帰り際にお土産のようにもらえるマッチが
その場所に訪れた証拠のような気がして、
それを自分の部屋で見た時に
思い出すきっかけになるのがうれしくて、
気が付けば200個以上集めていました。

そして今回、マッチ好きが高じ、
東京都・神田「ミロンガ・ヌオーバ」から、
兵庫県・姫路の「日東社」まで、
福田利之さんとのオリジナルマッチを作るため、
まちを移動し、マッチを軸にして出会った人に
さまざまなお話を聞かせていただきました。

1本1本作られたマッチ棒が、1箱になり、
その箱をさらに梱包し出荷されることで、
日々誰かの手元にわたっていく。

このちいさなマッチ1つには、
喫茶店を営む人や訪れた人の思い出だけでなく、
マッチを作るみなさんのすばらしいお仕事が
詰まっていることをあらためて強く感じました。

時代の流れもあり、マッチを置いているお店は
日々すくなくなっていきますが、
わたしはこれからも、
ここで聞いたお話や日東社さんの工場を思い出しながら
まだまだ各地の喫茶店へ足を運びます。

マッチを巡る旅のレポートに
最後までお付き合いいただき、
ほんとうにありがとうございました。

(おわります)

2024-12-23-MON

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  • 関連企画のお知らせ

    イラストレーター・福田利之さんが、
    このコンテンツ「喫茶店マッチが好きだから。」のために
    一枚の絵を描きおろしてくださいました。
    その絵を印刷した、オリジナルマッチを作成。
    渋谷PARCO「ほぼ日曜日」で開催中の
    「大福田展」でお渡しします。
    会場内の「純喫茶 大福」をご利用ください。
    おひとり様に1個、差し上げます。
    (ご用意した数が無くなり次第終了)

    また、TOBICHI東京のワンコーナーでは、
    「喫茶店マッチが好きだから。」に登場している
    向江夢のマッチコレクションを展示します。
    ちいさな展示ですが、
    オリジナルマッチのために描かれた、
    福田利之さんの原画もご覧いただけます。

    ※会期は終了いたしました。
    ご来場いただき、ありがとうございました。