
こんにちは。ほぼ日の松本です。
私は人と暮らすことに興味があります。
でも、うまくできる自信がありません。
そこで、さまざまな形で人と一緒に
暮らしている人たちに、お話をうかがうことにしました。
最初に登場いただくのは、中学からの同級生であり、
17年間一軒家で同居しているお笑いコンビ、
カナメストーンさんです。
自分たちの信じる「おもしろい」を体現し続けるおふたり。
そのハッピーでシュールな仲の良さは、
揺るぎない覚悟と柔らかい心のもとに生まれていました。
互いを尊重しながらおもしろがる
ふたりの暮らしぶりを知れば、
誰かと一緒に生きる不安が、希望に変わるかもしれません。
- 零士
- ‥‥山口の絵がめちゃめちゃ進んでる。
すごっ。もう見えるよ、俺らの家が。
- 山口
- こういうことだよね。
- 零士
- そう、こういうことです。
俺がしゃべってるあいだに、
山口は得意な絵を(笑)。
それぞれ得意なことをやればいいんです。
- ──
- まさに補い合いですね。
カナメストーンの補い合いを
目の当たりにできてうれしいです。
- 零士
- なんと、1枚の絵に
1階と2階を両方描いてくれてます。
- ──
- すごい技術です。
- 山口
- これをこうして。
- 零士
- そうそうそう、見えてきた。
すごいな、マジで。
- 山口
- そうでしょ。ここにスマホを置いて。
- 零士
- ここにお菓子があって、点鼻薬があって。
- ──
- 点鼻薬。
- 零士
- ゴミ箱があって。まさにこれだな。
- 山口
- こっちが風呂で。
- 零士
- 風呂ね。
- 山口
- いいんじゃない?
- 零士
- いい、めっちゃいい。わかりやすい。
- 山口
- こんなもんかな。
- 零士
- はい。見せてください。
- ──
- お願いします。
- ──
- えー! うわあ、すごい。
- 零士
- すごいんですよ。
屋根が透明になってて。
- 山口
- そう、透明バージョン。
- 零士
- 斜め上から見た感じだね。
- ──
- 2階におふたりがいますね。
- 山口
- モチロン.
- 零士
- いつもテレビの正面にぼくが座って。
- ──
- あの、なんか、目が。
- 零士
- 怖いな、目が。目と眉毛の距離も近い。
- 零士
- で、ここにぼくのマットレスがあって、
山口はここに座ってふたりでテレビ見てて。
1階が山口の部屋。
- 零士
- こっちに風呂があって。
- 山口
- 珪藻土のマットが敷いてあって。
もう、水吸わなくなっちゃったけど。
- 零士
- いまはもうなにも吸わなくなった。
この図、ぼくからしたら完璧です。
- 山口
- そうでしょ、わかるでしょ。
- 零士
- めっちゃわかる。
- 零士・山口
- ははははは。
- ──
- とくにお気に入りの場所はありますか。
- 零士
- やっぱり、2階がお気に入りですよ。
- 山口
- そうよね。
- ──
- おふたりでごはんを食べたり、
テレビを見たりするところ。
- 零士
- ここ、いちばん畳が傷んでるもんな。
十何年、ずーっとここに座ってるから。
- 山口
- そうそう。
あと、なんか、掘られてるしな。
- 零士
- なんかね。
- 山口
- 零士が、かかと水虫だった時代、
痒いから畳で掻いてたんですよ。
- 零士
- そしたら畳を掘っちゃって。
畳も「やべえ、掘られちった」って。
- ──
- それ、どのあたりですか。
- 零士
- たぶん、ちゃぶ台の下とか。
- 山口
- 銀のね。
あのちゃぶ台すごいよね。
- 零士
- 俺が実家でずっと使ってたやつね。
- ──
- ありがとうございます。すごい力作を。
- 零士
- めっちゃわかりやすいですよね。
- 山口
- まあ、こんなもんか。
- ──
- 最後に、一緒に暮らしててよかったなと
思うことをうかがいたいです。
もう、いっぱい話していただいた気も
するんですが。
- 零士
- シンプルに、こんなに楽しく暮らしてる
やつらっているのかなって思います(笑)。
毎日楽しくてラッキー! みたいな。
- 山口
- 楽しいね、毎日。
- 零士
- 「楽しいから」って、
一緒に暮らす理由にならないよって
言われちゃうかもしれないですけど、
いちばんの理由はそれです。
- ──
- 楽しいのがいちばんですよね。
- 零士
- 楽しい気持ちは絶対、
大事にしたほうがいいです。
俺らの楽しい気持ちが切れるときって、
たぶん死ぬときだと思うんです。
- 山口
- タシカニ.
- 零士
- 「いまから死ぬんだな」ってときも
楽しいと思えたらすごいっすよね。
俺、絶対、死ぬとき「よっしゃー!」って
死ねる気がするんです。
「中学のときやりたかったみたいに、
山口と一緒になって、
M-1の決勝行ったんだよな。
よっしゃー!」って。
だから、ラッキーっすね。
- 山口
- モチロン.
- ──
- こんなふうに暮らしている
おふたりがいると思うと
希望が湧いてきます。
大切なお話を聞かせていただき、
ありがとうございました!
(終わります。ありがとうございました)
2026-08-16-SUN