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いままでお伝えした
フューチャーソイルの特徴を
全面的に活かせるのが、壁掛けタイプです。
私はいろんな方法で
「みどりの葉奏音」の植物を飾っていますが、
壁掛けがいちばん好きです。

林

じっさい、壁掛けタイプは人気です。

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でも、植物の組み合わせがむずかしいですよね。
お店に飾ってあるのはかっこいいのに、
自分で組み合わせると
雰囲気がバラバラになってしまう。
コーディネートのコツはありますか？

▲人気の壁掛けタイプ。

林

そうですね、どの組み合わせでも
お好みがあってよいと思うのですが、
メインとなる植物を、ひとつ選ぶのがポイントです。
メインには、派手めで表情のあるものや、
色味のある植物、
葉や枝ぶりの大きなものを選ぶようにします。

▲全体のバランスが重要。

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なるほど。

林

メインを中央に置いて、そのまわりを
はなやかに引き立ててくれるような、
オールマイティーな植物を入れます。
すると、バランスのよい、きれいな植栽になります。

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自分でやると「メイン＋メイン＋メイン」と、
派手なものばかりを選びがちなんだなぁ。

林

そうですね、メインはまず、ひとつから、
やってみましょう。

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あとは、わさわさ系や、つる系の、
オールマイティーな植物を脇に。

林

次に大切なのは、植物の性質です。
育っていくと、たいていの植物は
光の方向に向かって伸びやすいので、
フレームの下段にはボリュームのある、
垂れ下がるような植物を入れるようにします。
そうすると動きが出て華やかになります。
上に伸びやすい植物は
上のほうに置くといいかもしれません。

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なるほど。
購入当初も大切ですが、
今後育っていくので、
その姿を想像して植え込むのがいいですね。

林

そうなんです。
植物が想定していた方向とはあまりにも反対側に
向いてしまった場合、
逆から光をあててあげれば、徐々に戻ります。
「行き過ぎちゃったな」という場合は、
壁からはずして横に倒し、
光のあたる方向を調節しながら
育てることもできます。

▲フレームを横に倒して部屋に置いてもかわいいです。

林

それから、もうひとつ大事なポイントがあります。
フューチャーソイルは、
水が全体に広がる性質を持つとはいえ、
重力の関係で、上側が若干、
乾きやすくなる傾向がどうしてもあります。
壁掛けタイプは下に水がためられる
容器になっているので、
下は水が好きな品種、
上は乾燥に強い品種を入れると安心です。

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ちょっとぼんやりして、
水やりを怠ったときも、
そうしておくと安心ですね。

林

そうなんです。

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「生活のたのしみ展」では、
おすすめのセットもご提案いただきたいし、
ひとつひとつ自分で
好きな苗を選んで買えるようにもしたいです。
自分で選んで組み合わせる場合は、
「メイン＋サブ」「水好きか乾燥か」「伸びる方向」
に気をつけるといいですね。

林

あとは「全体的に乾き気味が好き」または
「お水たっぷりが好き」の品種で
全体をまとめてしまうのも一手です。

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世にある植物のうち、
フューチャーソイルに
向いているものと向いていないものが
あると思うんですけれども。

林

はい、すべての植物が
このフューチャーソイルに
向いているとは限りません。
室内で育つような観葉植物なら、
大きな鉢植えであっても、ほぼ適応できます。
ただし、水をそんなに必要としない
多肉植物やサボテンは、不可能ではないのですが
難易度が高くなります。
ふだん週に何回かお水をあげるような
植物が向いていると思います。

──

野菜やハーブはどうでしょう。

林

フューチャーソイルそのものに養分がないので、
野菜は食用になるまで育てられるかどうか、
難しいところです。あまりおすすめはしません。

──

そういえば、養分のことを
お聞きしたかったんです。
栄養剤や肥料は、
ふだんからあげたほうがいいのでしょうか。

林

この売場にある、
赤ちゃんくらいのこぶりなサイズであれば、
肥料は必要ありません。
また、成長したあとも
植物によってはそんなに肥料を
必要としないものもあります。

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太陽の光だけで育つ
丈夫な植物もいっぱいいますね。
そんなに気にしなくてもいいのか‥‥。

林

とはいえ、やはりこの素材は、
水と空気しか含みません。
ですので、６月から10月のあいだの
成長期にあたるあたたかい時期に、
より成長を促進させたい場合は、
液状の観葉植物用肥料を与えても
さしつかえないと思います。

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シュッシュッと葉にかける
霧吹きタイプの栄養剤がありますが、
あれでいいでしょうか。

▲例として、これは菅野が使っている肥料です。

林

はい、それで大丈夫です。
葉にかけるタイプの肥料でしたら、
葉にも、フューチャーソイルにも
直接かけて大丈夫です。
しかし、肥料が溶けだしやすい素材ではないので、
土に比べて頻度は少なくていいと思います。

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栄養にしても、日当たりにしても、
植物によって違いますよね。
日陰が好きな植物もいれば、
冬の寒さが苦手なものもある。
このお店で扱っている植物が、
すべて同じ個性とは限らなくて。

林

そのとおりですね。
それは、土で育てる場合でもかわりません。

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もしも「生活のたのしみ展」で出会って、
家に連れて帰ったら、それぞれ特徴を調べて
「エアコンの風があんまり好きじゃないんだな」
「冬が苦手なんだな」
ということを学びながら、育てていくといいですね。

林

そうですね。ここ「みどりの葉奏音」では、
「どういう環境で育てたいですか？」
と、ヒアリングさせていただきながら
植物をおすすめしています。

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私は、去年の冬、
寒さに弱いアグラオネマを
ひと苗だめにしてしまいました。

▲赤くてかわいいアグラオネマ。

林

室温が低かったですね。
去年は寒かったので、
寒さに植物が負けちゃったという方も
多かったのではないでしょうか。
冬場はお水をあげることで
フューチャーソイル（土でも同じ）の
温度が下がるので、冬に弱い植物に対しては、
水少なめの乾き気味で育てるのがコツです。

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いまは新しく、同じものを家に迎えて、
とても元気に育っています。