
「ほぼ日の贈りものマルシェ」の
座談会第3弾です。
近づいてきた年末年始を前に、
クリスマスのこと、そして贈りもののことを、
いつものチーム以外のほぼ日乗組員を交えて
わいわいがやがやと、おしゃべりしました。
贈りもの選びの参考にしてくださいね。
武井義明(たけい・よしあき)
「ほぼ日」編集者。
伊藤まさこさんの「weeksdays」や
飯島奈美さんの「LIFE」、
「tretre」「STAMP AND DIARY」
「そろそろいいもの。」「Gemellivo」
「MITTAN」「5DW」「うちの土鍋の宇宙。」
「entoan」「海大臣」「やさしいタオル」など
多数の商品コンテンツにかかわってきた。
趣味はカメラと料理と自炊の旅。
自分にプレゼントするなら
「ProfotoのA10とConnect Proのセットかな~。
いくらでも使っていいならアポ・ズミクロンの75。
でも無理だな~」
とのこと(カメラの機材らしい)。
ちなみに自炊の旅は諸般の事情で休止中。
最近のよかった自分へのプレゼントは、
静岡・井川の弁当箱「めんぱ」で、
平日は毎日のようにそれに弁当を詰めて出社。
直近の実用的な買い物は
蒸し料理をつくるためのステンレスのスチーマー。
「安い杉の蒸籠を使っているんですが、
蒸気を逃がしながら加熱するので、
たとえば野菜を蒸すとか蒸ししゃぶをつくるとか、
シュウマイや肉まんをあたためるのには
とても向いているんですけど、
おこわとか、もうちょっと
密閉製の欲しい料理があるんです。
そういえば実家の和菓子屋では赤飯づくりに
アルミの大きな蒸し器を使っていたのを思い出し、
持っているSTAUB(フランスの鋳鉄ほうろう鍋)で使える
ステンレスのスチーマーを発見したので買ってみました。
STAUBの重い蓋をのせるので、いいんじゃないかな。
注文したばかりでまだ届いていないんですが、
使うのが楽しみです」
なお、これで手持ちの蒸し器は6つ目になるらしい。
竹内志乃(たけうち・しの)
ほぼ日商品事業部で
「カレーの恩返し」や「おらがジャム」、
「海大臣」「Gemellivo」など、
ほぼ日の食品まわりを担当。
食べることが大好きで、
特に甘い粉ものとあんこものに目がない。
菓子パンやパンケーキ、ドーナツ、
大福、どら焼きなど、
「好きすぎて、常に頭のなかは甘いものだらけです」。
担当商品で贈り物のオススメを訊くと
「『Gemellivo』のアイスサブレや
ビスコッティをぜひおすすめしたいです!」とのこと。
最近「MAXのNanaに似ていませんか」と言われた。
自分にプレゼントをするなら
おいしいコーヒーを淹れてくれるコーヒーグッズ。
「家電メーカーのツインバードと
カフェ・バッハ店主の田口護さんが
一緒につくったコーヒーメーカーが
かなり気になっていて、最近ずっと調べています。
かなりいいミルを搭載しているらしく、
かなりゆっくりと、熱が発生しないように
豆を粉砕するので、抽出完了までに
10分も掛かるらしいんですが、
味は期待できそうです」
大和倫子(やまと・ともこ)
ほぼ日商品事業部で、「贈りものマルシェ」
「ひきだしポーチ」などを担当。
会社でも家でも、ひきだしポーチを多数愛用中。
大和と言えばひきだしポーチ、
ひきだしポーチといえば大和、
というくらいLOVE。
ジッパーが閉まらないほどパンパンに文具を詰め込んだ
ひきだしポーチがいくつも並んでいる様子に、
同僚から「常軌を逸している」と言われる。
贈りものには、故郷新潟のお煎餅を
熱い解説とともに贈ることが多い。
自分にプレゼントをするなら
「竹内さんとかぶっちゃうのですが、
そして買ったのは夏前なのですが、
今年最高の買い物はデロンギのコーヒーマシンでした!
まさに、ツインバード製と悩んで、
自分がいちばん欲しているのは、
夏のアイスラテだな、ということで
エスプレッソが得意そうな
イタリアのデロンギ製にしました。
買って、超・超・超~! 良かったです。
あんなに外でコーヒーを飲んでたのに、
今は全然飲まなくなりました」
そしてもうひとつ自分にプレゼントしたのは
なんと「耳つぼの資格」。
「耳つぼの施術を受けたら、すごく良くて、
しかも色々と面白くて、
年齢を重ねてきて健康に興味が向いてきているのと、
家族の体調なんかも気になっていたので、
もっと耳つぼのことを知りたいなあ、と思い、
先日、有給を取って、講習を受けてきました。
もっともっと勉強したいでーす。
なんか視線を感じたら、
私がみなさんの耳を
じーっと見ているかも知れません‥‥!」
斉藤里香(さいとう・りか)
ほぼ日のコンテンツ、
「ほぼ日の贈りものマルシェ」ほか
「ほぼ日グルッポー」などいろいろ編集担当。
贈りものは、消えものを贈りがち。
2023年の自分へのご褒美プレゼントは、
来年のパリオリンピックのチケット。
「いろいろ個人的に、
変化の時期だなあと感じていて、
これからも頑張るぞという気持ちをこめて
思い切りました!」
おお、大盤振舞~!
その人ならではの贈りものと、
ちょっとした贈りもの。

- 大人同士で贈りものって、
どうしていますか?
わたしは年末年始に
久しぶりの友だちと会うことが多くて、
そういう時になにかちょっと
わたしたいと思って探すんですけど、
たのしいけど難しいなって思ってて。
みなさんの事情を聞きたい。

- お酒を飲む人ならワインとか。

- ああー。
ワイン、選び方がわからないので、
もらったら嬉しい。

- 自分も詳しくないから、信頼のおけるショップで、
その人のイメージを伝えて選んでもらいます。
贈りもの‥‥そうだなあ、ちょっと前だけど、
役者をやってる年下の友人に、
誕生日祝いに蝶ネクタイをあげたことがある。

- 蝶ネクタイ!
かっこいいー。
まったく思い浮かばないです。

- そんなに自分では買わないかなって。

- おしゃれー。

- 女性には、
コム デ ギャルソンの財布のシリーズで、
一番ちっちゃいの、
アクセサリーケースみたいな。

- あ、知ってます。
旅行の時のアクセサリー入れに
いいんですよ。
▲撮影=有賀 傑

- ふだん自分で買わないな、
ってもののほうがいい気がする。

- 以前武井さんにいただいたので
印象的なものがあります。 - 武井さんたちが
うちに遊びに来てくださったときに、
食べものはいろいろ用意していますから
何も持ってこなくていいですよ、
って言ったら、
缶詰を持ってきてくださったんですよ。

- そうだったね。

- いい缶詰。
カニとか、ホワイトアスパラガスとか。
それだったらいつまでも置いておけるし、
いいじゃないですか。

- すごーい。
ホワイトアスパラガス!

- いいアイデアだな、と思って。

- 食品は、難しいですよね。
そういえば仕事関係の方に、
ジャムをさしあげたことがありました。
おいしいあんずジャムの作り方を
その方に教わったので、
ちょっと自己流にお酒を使ったジャムをつくって、
お返しの意味で。
ちょうど、
イタリア製のいいシャツの余り生地があったから、
キャンディみたいに包んで。

- 贈り方まで、
発想がすごいですね。

- 手作りのものは、
相手との関係性によるから、
むずかしいけどね。 - 調味料をつくるのが
自分の中で流行ってたときに、
バスク調味塩をつくって、
料理の好きな友人によく贈ってました。
焼いた肉によく合うんですよ。

- それはうれしいですよ。

- それと、ほぼ日の商品。
うちの商品って贈りものに便利だね。

- 贈りもの向きのものが多いですよね。
入院された方のお見舞いに、
「やさしいタオル」とか。
相手をあまり選ばない
「手かげんしないしょうがシロップGOLD」、
「おらがジャム」とかも、
どれも「いい商品です」「おいしいです」って
安心して渡せるので、助かってます。

- わかりますー。

- あとは‥‥、
最近、イラストレーターの女性の友達が
個展を開いたとき、
お祝いを兼ねて手土産を持っていこう、
どうしようかなと思って。
ウロウロしていたら、
近所の洋菓子店兼パン屋で、
ヒメリンゴみたいなお酒の入ったボンボンが
箱に2個入ったのを発見して、
「見つけた! これだ!」と。
- 一同
- へえー!

- 贈りものって、そういう「これだ!」を
見つけるのがうれしいです。
「あの人にはこういう感じのもの」って、
なんとなく思っていても、
具体的なものが思い浮かばないときに、
うろうろして、見つけた!
っていうのが、うれしいですね。 - それから年上の音楽家のお宅に
生ハムを持って行ったのも喜ばれました。
「あれおいしかった! いっぱいあったから、
リハーサルに、サンドイッチにして持って行ったら、
また喜ばれちゃったよ」って言ってました。

- その演出もおしゃれ。

- おしゃれエピソードが次々と!
なんなんですか。

- もっとダサかったこと、
失敗したなという贈りものも
いろいろあったと思うんだけど、
思い出せない。

- 記憶から消してる。

- おぼえてるのは、自分もうれしかった時。
相手によるんだよね、結局ね。
どれも、絶対好きだろうと思ってね。 - あと、意外とよろこばれたのが、
くまの文鎮があったじゃないですか。

- ほぼ日手帳のおまけ、
ストア購入特典だったくまですか?
あれ好評だったんです。

- ひょいっと、人にね、
ポケットから出してあげたらね、
めっちゃよろこんでた。

- そうそう、小さくてかわいくて。
あのおまけ、好きでした。

- あれ結局ね、
糸井さんがむかし、銀のどんぐりだったかな、
ちっちゃくてポケットに入るものを
いつも忍ばせてて、機会があると
ポンと人にあげてたそうなんです。
そういうの、いいなって思って。

- 糸井さんに、
スーパーボールをもらったことがありますよ。
キラキラしてて、わあ、って思いました。

- そういう、糸井さんの教え。
さりげなくて、
気を遣わせない感じとかもいいし。
ほぼ日手帳のおまけには、
いつもそういう良さがあるよね。
「おしょくじサイコロ」や
「バタートーストの小さなお皿」もよかったよね。

- ちょっとしたプレゼントの候補に、
ポッと渡せるもの。
相手の負担にならない、
けどかわいい、っていうようなものを
いくつか自分で持っているといいですね。

- 相手に合わせて選ぶものと、
みんなが喜びそうな、ちょっとしたもの。

- わたしはweeksdaysの日めくりカレンダーを
最近、贈りまくりましたよ。 - 今年の夏にうちの犬が
空へ帰ってしまって。
その時に近所の犬仲間から、
お花や心配りをいただいたんです。
そのお礼に、
みなさんの愛犬との一日一日が
すてきな日になりますように、って。

- 日めくり、いいよね。
あれはいい。

- 時期的にもいいですね。

- 子どもたちの
クリスマスプレゼントは
もう決まってるんですか?

- まだこれから、探りを入れます。

- 子どもって、ほしいものが
コロコロ変わりそう。

- この世にないものとかも言うんです。

- この世にないもの?

- この世にないものって!

- そんな、怖いものじゃないですよ(笑)、
想像上のおもちゃを言うんです。
「ポケットの中に入るくらい、
ちっちゃくたためるんだけど、
あけると、すごくすごくすごぉーく、
大っっっっっきくなるお人形のおうち!」とか、
「『お城!』って叫んだらお城になって、
『お菓子のおうち!』って言ったらお菓子のおうちになって、
もちろんお人形もついていて、それもたとえば、
『推しの子の星野アイちゃん』と言ったら、
アイちゃんになるの。そういうのがほしい」とか。
聞いたことがないどころか、
ドラえもんの秘密道具じゃないんだから。
むげにもできないから、いちおう
「そんなおもちゃあるの? ママ知らないな」
って訊くと、
「あるといいなぁ‥‥、と思って!」って
言うんですよ。もう(笑)。

- かわいい~!

- かわいすぎる‥‥。

- たぶん家が欲しいんですね。

- ちなみに星野アイちゃんは、
アニメ『推しの子』で
B小町っていうグループのセンターです。
「嘘はとびきりの愛なんだよ?」

- 詳しくて怖いです。

- ふふふ。ありがとうございました。
贈りもの、むずかしいですけど
おもしろい。
これからも、たのしく悩みましょうー。
2023-12-15-FRI




